9月号画像
A5判・184頁・全頁2色刷
(表紙/牧進 画伯)
2009年9月号の主な内容 (No.130)

[今月号の特集]

住職就任わずか4カ月で前住職と檀家に罷免を突きつけられた事実

血縁も法縁もない千葉県の曹洞宗寺院に三顧の礼で迎えられた新住職。だが金銭をめぐることから先代や檀家との関係が狂い始め、7年間で6件もの訴訟が起き、罷免要求まで出される事態に。しかも視聴率の高いテレビ番組にまで取り上げられ、寺檀の争いが広く人々の知るところになってしまったのだ。 どうしてこんなことになったのか、その原因は。


高野山別格本山住職紛争で労働組合が総本山に団体交渉の変

弘法大師のお膝下、高野山の別格本山寺院の住職問題で労働組合が総本山金剛峰寺に団体交渉に来た。 前代未聞。ことは同寺住職が若く急逝し、その後任に法類が兼務となったのが背景だ。 亡き先代の徒弟はこれに反発し自分こそ住職と、宿坊職員と共に労働組合に入り、訴訟にもなったのだ。 終わらない内紛の問題は何か?


寺院の育林事業が地元新聞に批判された本当の訳

市民にとって貴重な文化財の森が地主となった寺院によって開発されていると地元新聞が一面トップで何度も報道している。 さぞ文化行政も市民団体も寺院に詰め寄っているだろうと取材したが、事実はよく分からなかった。なぜそこまで報道するのか。 当の寺院は名誉棄損で訴える構えらしい。


御詠歌人口の減少にもめげず創意工夫で奮闘する曹洞宗・真言宗智山派・天台宗の御詠歌寺院の実況 御詠歌講リポート(3)

「御詠歌は古臭い」「時代に合わない」。そんな声を聞く。本当にそうなのか。たしかに講員数は減っている。 だが、全くめげず創意工夫、奮闘している住職、寺族は多い。各寺院の取り組みを見よう。 。


門徒50軒余のお寺の坊守率いる平均年齢75歳の仏教劇団大喝采

最年少は63歳、最年長は83歳。平均年齢75歳の女性たちによる、お寺の仏教劇団がある。 それも「劇を通じて自我を見直す」ことが目的で、演じる者も観る者も輝かせてくれると評判だ。 なぜ怪我ひとつせず、おばあちゃんたちがこれほど見事にやり遂げられるのか。座長をつとめる福井市の真宗大谷派寺院の坊守に取材すると、 強い志があったのだ。


心の患者に浄土を説く精神科病院

「まだ私は死なないだろうか」「なぜこんな病気になったのだろう」。病を得たら誰しも、そんな恐怖に襲われる。 孤独にもなる。だが、その不安に応えてくれる病院があれば、心強いのではないだろうか。 茨城県の精神科病院では医療スタッフがもう16年にわたってこの問題に取り組んでいるという。 正面玄関から亡くなった患者を見送るという実践もしていた。


葬祭場建設反対訴訟の判決に学ぶことは何か

葬儀は自宅で行うのが一般的だった。ところがいつの間にか葬祭場で行うのが主流になってしまった。 こうした中、地域住民による葬祭場反対運動が全国で起きており、司法判断も出されている。京都府宇治市の住民が 「自宅から葬儀が丸見え」と提訴した事例と、 神奈川県鎌倉市の商店会が街中に反対を訴える「葬儀場反対の黄色いリボン」を掲げた事例に学ぶべきことは何か。


[徹底調査]

死を学校でいかに教えているのか

無差別殺人や青少年の自殺が目立つ日本社会。背景に子供の死の認識に大きな異変が生じているという専門家の指摘がある。 ならばわが子は学校で「死」をいかに学び、共有しているのだろうか。幼稚園から大学まで教育現場に取材すると、 公には報じられない様々な問題や課題があることが明らかになった。


高すぎると批判される葬儀の内実を検証して分かったこと

葬儀費用の全国平均は231万円。うち、葬儀社への支払いは6割以上にあたる142万円という統計だ。 この金額は適正な価格なのか。祭壇、棺、霊柩車、ドライアイス、遺影写真……、葬儀社はいくらで仕入れたものをいくらで販売しているのか。 その内実を徹底検証した。


[寺院・住職に直言提言]

市田ひろみ (服飾評論家・エッセイスト) …「語り部として」

西部邁 (評論家) …「私の宗教観−仮説を信仰する−」


[ショートルポ]

高野山大学密教学科4年生2人薬物逮捕/ 天台宗寺院貫主退任訴訟の初法廷/ 日経新聞新連載劇画「結い 親鸞」たちまち休載の訳/ 日蓮宗寺院元住職退去訴訟・元住職に対する檀徒の是非/ 真宗大谷派図書絶版回収を批判した住職への回答


 [好評連載]

 仏凡不二を問う 「なぜいま仏教ブームなのか」
  釈徹宗
(兵庫大学教授・浄土真宗本願寺派住職)


 日本仏教実践思想論 「日本仏教は慈悲の実践を強調したか」
  島薗進
(東大教授・日本宗教学会会長)


 現代葬儀分析 「棺中の六道銭は六文銭にあらず」
  山田慎也
(国立歴史民俗博物館准教授)


 中世寺院の実像 「出家した元天皇の伊勢神宮参詣はならず」
  井原今朝男
(国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授)


 創価学会とは何か 「伝統仏教を否定し創価学会に入った1500万人の動向」
  島田裕巳
(宗教学者)


 つっぱり和尚の骨山日記 「『遺族が泣くのは当たり前ですが、式場の女性が泣いていましたよ』『エッ?』」
  橋芳照
(高野山真言宗住職)


 なんたって寺族の言い分 「施食会の受付で寺族と檀家の心の距離を感じて…」
  鏡島眞理子
(曹洞宗寺院住職夫人)


 自然の説法お寺の庭づくり 「果樹を上手に実らせる方法」
  白井昇
(日本造園組合連合会理事長)


 秘められた祈りの形講座 「日本仏教の特徴を表すとさえいわれる宗紋と寺紋の謎」
  豊嶋泰國
(宗教民俗研究者)


 我他彼此二仏中間 「死んだらみんな天国に行く日本って一体なんなの?」
  大村英昭
(関西学院大学教授・浄土真宗本願寺派僧侶)


 色即是空の科学事始め 「ノーベル賞だってミスします」
  池内了
(総合研究大学院大学教授・宇宙物理学者)


 医心仏心 「薬にたよらない認知療法のすすめ」
  高田明和
(浜松医科大学名誉教授)


 仏心エコロジー説法 「雨を恵みとする魔法の芝」
  岡田真美子
(兵庫県立大学環境人間学部教授・日蓮宗寺院住職夫人)


 漢字仏教つれづれ行脚 「曼珠沙華」
  興膳宏
(京都大学名誉教授)


 住職のための今月のことば 「世襲議員」
  稲垣真澄
(ジャーナリスト)


 60億人の宗教トレンド 「アルカイダ系組織が中国への報復を宣言した新疆ウイグル騒乱」
  荒木重雄
(アジア社会研究者)


 法 律 相 談 …長谷川正浩 (弁護士) ・ 平松和也 (弁護士)

 税 金 相 談 …実藤秀志 (公認会計士・税理士)



[法話特集] 別冊付録



 お説教のタネ本 「友人にいじめられて学んだゲーテの箴言」


 在俗の説法者 第86回 「完走バンザーイ!」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職)


 伝承説話の智慧 第90回 「悋気の果てに」
  亀井鑛
(真宗大谷派「同朋新聞」前編集委員・NHK「こころの時代」司会者)


 新連載! スピリチュアルケア講座 第1回 「仏教にこそ期待できるスピリチュアルケアを」
  井上ウィマラ
(高野山大学准教授)


 仏教儀礼入門 第89回 「仏教以前中国儀礼」
  多田孝正
(天台宗住職・大正大学名誉教授)


 そもそもお葬式セミナー 第77回 「四十九日の旅の謎」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


 法語伝道聖句三昧 第130回
  田中治郎
(文筆家)


Copyright (C) 2006-2010 kohzansha. All Rights Reserved.