11月号画像
A5判・177頁・全頁2色刷
(表紙/牧進 画伯)
2009年11月号の主な内容 (No.132)

[今月号の特集]

寺有地不正売却を知らず住宅を買った住民の宗派提訴

檀家の知らない間に先代住職や寺族がお寺の土地を勝手に売り払い、不動産業者は建て売り住宅まで造成してしまった。当然、檀家はお寺ならびに不動産業者を相手取り裁判を起こした。だが、住宅地を買った住民もまたお寺を訴え、計17件の訴訟合戦に発展し、さらには宗派まで訴えたのだ。いったい誰に理があるのだろうか。


宗教活動を全くしていない宗教法人は何をしているか

ラブホテルを経営するお寺や高額のお守り販売など、不活動宗教法人を悪用した課税逃れや墓地濫造事件、宗教法人売買が最近、多発しているのはご存じだろうか。文化庁や宗派もこれを問題視して様々な対策を講じているという。現状はどうなっているのか。第1回目は三つの法人の事件や対策をリポートしよう。


総代や妻に僧侶失格と言われ寺を出た住職が寺族を訴える根拠

もう3年間も住職をボイコットしている京都の禅寺がある。聞けば住職は総代や妻に辞任を求められ、お寺を自ら出てしまったのだという。けれども宗門は檀家の住職罷免要求に応じず、しかも最近になって住職は「私には檀務執行の権利がある」「未払いの給料を払ってほしい」と寺族を訴え始めたというのだ。トラブルの原因、裁判の行方はどうなのか


墓地や境内地で使う除草剤

抜いては生え抜いては生える雑草に苦労している住職は多いだろう。こんなとき手で抜くより、ずっと簡便なのが除草剤だ。だが使い方を間違ったら、大切なお寺の樹木を枯らしたり、環境汚染にまで発展する恐れがあるというのだ。知っているようで知らない除草剤の種類と使い分け、注意点などを専門業者に取材した。


仏教徒になるにはどうすればいいのかと聞かれた住職の伝道力

「仏教徒になりたい」という檀家のリクエストが来た場合、住職はどう応えられるのだろうか。こうした要望に積極的に応える寺院は確実に増えている。その実態をリポートしよう。
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墓地の管理権を巡り住民が市を訴えた注目の裁判

市の指導の下、住民たちが墓地管理委員会を作って共有墓地の管理を始めた。ところが、古くから墓地の管理をしてきた一家から裁判に訴えられ、住民側が敗訴。住民が市を訴える事態が起きているのはなぜか。


各宗選挙倫理規定の現実(2)真宗大谷派と浄土真宗本願寺派の場合 戸別訪問など真宗二派の選挙運動の罰則を比す

真宗大谷派も浄土真宗本願寺派も宗会は僧侶議員と門徒議員とで構成されている。両派とも詳細な選挙規程を設けているが、その中身はかなり異なる。両派の特徴と理念を見よう。


寺院活性化の立地経済分析論……藤本典嗣(福島大学准教授・曹洞宗僧侶)

経済や産業の視点から寺院の状況を分析すると、住職が日頃、運営で苦労している問題に新たな視野が広がるかもしれない。「そのお寺は、いつから、なぜ、そこにあるのか」という問いから始めた僧侶でもある経済学者の連続試論。


[徹底調査]

生活困窮者に対する仏教支援(2)

1日の暮らしに困窮する者が葬儀などしたくてもできない状況にあるのは容易に想像できる。そうした人々に寺院はいま何ができるのか。前号に引き続き生活困窮者に対して手をさしのべる住職たちの活動、その最前線を見よう。


[寺院・住職に直言提言]

船戸与一 (小説家) …「宗教の時代の再到来」

ダニエル・カール (山形弁研究家) …「私はお坊さんを尊敬しています」


[ショートルポ]

住民反対運動にあうは寺院建立の試練か/ 寺院が経営の墓地に指定暴力団の忠魂碑/住職の金融破綻で危機に瀕す二カ寺の今/住職を刺殺した犯人6年にして未だ不明



 [好評連載]

 仏凡不二を問う 「必要は宗教か宗教儀礼か」
  釈徹宗
(兵庫大学教授・浄土真宗本願寺派住職)


 日本仏教実践思想論 「仏教を社会倫理として見直すために」
  島薗進
(東大教授・日本宗教学会会長)


 現代葬儀分析 「経帷子は着せる衣か覆うためか」
  山田慎也
(国立歴史民俗博物館准教授)


 中世寺院の実像 「伊勢神宮直轄地に建てられた寺院の盛衰」
  井原今朝男
(国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授)


 創価学会とは何か 「政権交代で創価学会のみならず宗教界に何が起きるか」
  島田裕巳
(宗教学者)


 つっぱり和尚骨山日記 「法事客が住職を見下ろす時代に」
  橋芳照
(高野山真言宗住職)


 なんたって寺族の言い分 「ご本尊さまに頭をたれぬ檀家に」
  鏡島眞理子
(曹洞宗寺院住職夫人)


 自然の説法お寺の庭づくり 「カエデとツバキとサザンカ」
  白井昇
(日本造園組合連合会理事長)


 秘められた祈りの形講座 「寺紋に忍ぶ秘められた物語」
  豊嶋泰國
(宗教民俗研究者)


 我他彼此二仏中間 「誰も最後はひとりの覚悟」
  大村英昭
(関西学院大学教授・浄土真宗本願寺派僧侶)


 色即是空の科学事始め 「生あるもの悉皆成仏なり」
  池内了
(総合研究大学院大学教授・宇宙物理学者)


 医心仏心 「うつにする知的フィルターとは」
  高田明和
(浜松医科大学名誉教授)


 仏心エコロジー説法 「環境問題のターニング」
  岡田真美子
(兵庫県立大学環境人間学部教授・日蓮宗寺院住職夫人)


 漢字仏教つれづれ行脚 「塔」
  興膳宏
(京都大学名誉教授)


 住職のための今月のことば 「草と木」
  稲垣真澄
(ジャーナリスト)


 法 律 相 談 …橋口玲 (弁護士) ・ 平松和也 (弁護士)

 税 金 相 談 …実藤秀志 (公認会計士・税理士)


[法話特集] 別冊付録

 お説教のタネ本 「時代や人の心を動かす広告文に名手あり」


 在俗の説法者 第88回 「人に生きた証あり」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職)


 伝承説話の智慧 第92回 「戦に死す愛し子よ」
  亀井鑛
(真宗大谷派「同朋新聞」前編集委員・NHK「こころの時代」司会者)


 スピリチュアルケア講座 第3回 「看病しにくい者の5条件」
  井上ウィマラ
(高野山大学准教授)


 仏教儀礼入門 第91回 「親を亡くした子の作法」
  多田孝正
(天台宗住職・大正大学名誉教授)


 そもそもお葬式セミナー 第79回 「なぜ死後の旅か」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


 法語伝道聖句三昧 第132回 「」
  田中治郎
(みち書房代表)



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