3月号画像
A5判・202頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之 画伯)
2012年3月号の主な内容 (No.160)

[今月号の特集]

檀家の4割近くが離檀したお寺が裁判で争う教訓
檀家42軒ながら寺檀仲良く運営してきたお寺がある。ところが突然4割近くが離檀。お寺と元檀家との間で会計をめぐって裁判にまでなり、周囲は驚いている。佐賀県の臨済宗南禅寺派寺院で起きたことは他人事ではない。


お寺の仏像が売買の対象にされている表と裏の大問題!
仏様が危機にさらされている。盗難事件も頻発しているが、お寺の経営難でお寺そのものまで借金の担保にされたり、売却されるケースもあるというのだ。何が起きているのか。知られざる仏像売買の実態に迫る。



檀家離れの過疎地の寺や無住寺院の現状と可能性
過疎や檀家の減少で住職がいなくなったお寺をどうしたらよいか。苦労を覚悟でそんなお寺に飛び込み、地域を盛り立てている住職や、地域住民が護持管理に心血を注ぐお寺もある。どんな課題があり、何が必要とされているのか。日蓮宗常妙寺(島根県)、臨済宗妙心寺派観音寺(滋賀県)、真宗大谷派徳圓寺(富山県)、浄土真宗本願寺派善正寺(島根県)、高野山真言宗最勝寺(山梨県)、清水寺(長野県)の6カ寺の実情を紹介する。



TPPへの素朴な疑問 この協定に入るとお寺が助かるのか困るのか
「貿易で成長してきたのだから入るべき」「いや、参加したら国が滅びる」。国論を二分している環太平洋経済連携協定=TPP問題。お寺や檀家の将来はTPPでどうなる?



寺院と石材店のなれ合いが引き起こした教訓的訴訟
石材店が「暗黙の了解があって墓地を造成した」といえば、住職は「いや、石材店が勝手にやった」と法廷で争っている。石材店は寺院に1000万円を超す墓地工事代を請求したが契約書はない。ついには訴訟に。双方の曖昧な関係が長く続いた末の教訓的争いはどうなる?



駅をお寺にして人々の憩いの場にする住職の超ユニークな日々
駅長の住職がいると聞き、訪ねた。兵庫県のローカル支線の播磨下里駅は外観は無人駅だが、中は確かにお寺だ。その名も「下里庵」。住職は高野山真言宗の畦田清祐師、大阪の真言毘蘆舎那宗額田寺の住職でもある。なぜ駅をお寺に?



県下約1000カ寺が支える群馬県仏教保護会の称賛すべき活動
先ごろ天皇陛下から御下賜金を贈られるなど、今、群馬県仏教保護会が注目されている。刑務所から出た人のケアーを行う更生保護法人のなかでも「仏教」の名を冠する施設は唯一。どんな営みなのか。同会の若槻繁隆理事長(真言宗豊山派住職)はじめ関係者に取材した。



金正日で注目の遺体の永久保存は本当に可能なのか
レーニン、ホーチミン、毛沢東、金日成……。いずれも社会主義国の指導者だが、死後、遺体に防腐処理が施され、今なおその姿が衆目にさらされている人たちだ。なぜ、どうやって、永久保存はされるのか。費用はいくらかかるのか。日本でもやろうとした人はいるのか。その実態と謎に迫る。



スマートフォンは寺院布教に役立つか。
小型パソコン並みの機能をもつ多機能携帯電話、スマートフォンが急速に普及している。これを布教伝道に役立たせることはできるか。すでに実践している住職に取材した。



自然と人間の境界に広がるあわいの世界…東日本大震災後の思想はいかにして可能か(下)
赤坂憲雄(民俗学者/福島県立博物館館長/東日本大震災復興構想会議委員)

痛ましくも数多くの犠牲をもたらさなければ、隠されていた真実を知ることができなかった東日本大震災。その現実に目を凝らすことで何を学べばいいのか。



宮中の伝統祭祀が国民の知らぬ間に減らされたのは陛下ご病状のせいなのか
斎藤吉久(宗教ジャーナリスト)

女性宮家とか、雅子様のこととか、さらに天皇陛下のご健康等々、皇室にまつわる関心事は多い。なかでも今、注目すべきは宮中祭祀の危機! 仏教界にもかかわる問題だ。



[寺院・住職に直言提言]
兵藤ゆき (タレント) … 「おじゅっさまとニューヨーカー」
三好徹 (作家) … 「母の信心」




[ショートルポ]
● ミャンマー僧が北九州市の宗教法人世界平和パゴダから追い出されたって?
● 調べておきたい! 日蓮宗と立正大学が行うお寺の井戸水放射能汚染度検査
● 兵庫県高砂市の浄土宗西山禅林寺派十輪寺・西田光衛名誉住職の版画布教50年


[青年会よ!何でもやろう!何でも言おう!]
第19回 「お寺で結婚式を!」/佐賀県浄土真宗本願寺派有志青年僧他「プロジェクトB」




 [好評連載]

 新連載 今なお寺院をとりまく法律的暗雲「明治政府の寺領収奪」…池谷四郎
公有地にある宗教施設は違憲ゆえ売却か有償貸与にすべしとする趣旨の最高裁判決があったことは既報の通りだ。ここに至って、池谷四郎弁護士がかつて本誌前身『月刊住職』に警鐘を鳴らしたことが現実となったわけだ。今まさにその重大事に鑑み同連載を再構成してお届けしたい。


 今、超人気の小池龍之介の「現代寺院のためのパーソナルブッディズム」〔10〕
 「自給自足するお寺の復活へ」



 今に生きる人々に伝えたい仏教の実践的解釈論〔12〕
 「死後の霊魂の存在を仏教はいかに説いているか」
  奈良康明
(東方研究会常務理事・駒澤大学名誉教授)


 初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔12〕
 「衆生への説法を釈尊がついに決意したのはなぜか」
  鈴木隆泰
(山口県立大学大学院教授・国際文化学研究科長)


 今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔91〕
 「なぜ天皇は鎌倉新仏教を弾圧したのか」
  井原今朝男
(国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授)


 本当の創価学会問題〔12〕
 
 「今になって脱原発を表明した名誉会長は本当は強力な原発推進者だった!?」
  段勲
(ジャーナリスト)


 仏教ことわざよもやま漫歩〔15〕
 「我れ深く汝等を敬う」
  勝崎裕彦
(大正大学仏教学部長・浄土宗住職)


 つっぱり和尚骨山日記〔159〕
 
 「世間様には、お寺のとりわけお金にまつわる噂話ほど楽しいものはありません!?」
  橋芳照
(高野山真言宗住職)


 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔113〕
 「法事をしなくなった情けない檀家が増えている?」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 いまさら師匠に聞けないこと〔3〕
 「仏事では正坐をするべきか?」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 古今東西名著万巻のススメ〔6〕
 「鴨長明著『方丈記』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会前会長・日本宗教学会評議員)


 住職・寺族のための医心仏心〔43〕
 「自分の血糖値の変化を正確に知るために」
  高田明和
(浜松医科大学名誉教授)


 色即是空の科学事始め〔70〕
 「耳に快い言葉こそ危ない!」
  池内了
(総合研究大学院大学教授・宇宙物理学者)


 我他彼此二仏中間
 「長く地域を支えてきたのは自営業家族だったという話」
  大村英昭
(大阪大学名誉教授・浄土真宗本願寺派僧侶)


 住職のための今月のことば
 「消費増税」
  稲垣真澄
(ジャーナリスト)


 70億人の宗教トレンド〔23〕
 「ミャンマー新政権が進める少数民族勢力との停戦合意は本当か」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 法律相談… 長谷川正浩(弁護士)・ 平松和也(弁護士)
  質問1 明治以前より寺の墓地なのに名義が市有になっているので正したい
  質問2 トラブルで弁護士に頼むより簡易で安価な紛争解決制度はありますか


 税金相談… 実藤秀志(公認会計士・税理士)
  質問1 娘が離婚するが夫との財産分与で不動産や慰謝料にも課税されますか
  質問2 庫裡の台風被害に住職個人が修復費を出したが税控除はありますか





[法話特集] ●毎号12ページの「法話特集」別冊が付きます。



 お説教のタネ本「布教伝道にすぐ役立つ新刊『天災人災格言集』」


 在俗の説法者〔116〕 「ありのままに生きる」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク風代表)


 生きるとは何か〔20〕 「業の自覚こそ要」
  亀井鑛
(NHK「こころの時代」司会者)


 スピリチュアルケア講座〔31〕 「位牌も流されて…」
  井上ウィマラ
(高野山大学准教授)


 仏教儀礼入門〔119〕 「法要は五悔に基づく」
  多田孝正
(天台学会会長・大正大学名誉教授)


 そもそもお葬式セミナー〔107〕 「葬儀専門僧の登場」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


 法語伝道聖句三昧〔160〕
 
「考えすぎるから幸せが逃げていくのです」
  峯岸正典
(曹洞宗住職)



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