9月号画像
A5判・190頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之 画伯)
2012年9月号の主な内容 (No.166)

[今月号の特集]

「直葬」は伝統仏教寺院を滅ぼす原因となるか!?
マスコミは「直葬」が増えていると伝える。しかしそれでよいのか。日本人が望む、人を弔うかたちが直葬なのだろうか。ひいてはそれで仏教寺院が疲弊してもよいのだろうか。この現象を問う。


寺院は災害時に住民の避難所になることができるのか
東日本大震災を機にお寺と行政が連携し、災害対策に取り組むケースが見られるようになった。その場合のメリットとは何か。資金援助はあるのか。6月に行政と防災協定を結んだ東京都の聖観音宗総本山浅草寺と、兵庫県の多可郡仏教会35カ寺の先例に学ぼう。



3カ寺の霊園が商標権を持つ者から巨額賠償訴訟を起こされた教訓
お寺の経営する霊園でも最近、「何々ガーデン」なんてカタカナの名称をつけているものがかなりある。が、これがもとで巨額の損害金を請求されるはめになったお寺が3カ寺もある。いずれも商標権侵害。いったい何のことなのか。埼玉県真言宗智山派2カ寺と日蓮宗寺院を襲った商標禍を取材した。



僧侶へのお布施を脱税に利用する葬儀業者がいる!
いうまでもなくお布施は僧侶への喜捨である。だが、あろうことか、この6月、埼玉県の僧侶派遣業者と首都圏の葬祭業7社がお布施を隠れ蓑に脱税していたと報じられた。その額5億円。巨額脱税事件はなぜ起きたのか。僧侶派遣業者と葬儀社が繰り返した巨額所得隠しの真相。



宗派の住職解任処分の当否が法廷で争われている
広島県の臨済宗妙心寺派寺院の住職が解任処分を受けた。のみならず庫裡建物の明け渡しまで求められ、裁判にまでなっている。住職は「宗派の処分は過重だ」と訴えているが…。宗派懲誡処分の当否を司法はどう判断したか。



脳死宣告された幼児の臓器移植の是非を檀家に問われたら
仏教界でも大きな論争を呼んだ改正臓器移植法から2年。6月、富山で国内初の幼児の脳死臓器移植提供が行われた。本人の同意なくとも臓器提供が可能になる時代、命の決断を迫られる家族の苦悩に住職はどう応えるか。脳死臓器提供の実態と、医療現場や生命倫理問題に取り組む僧侶5人の答え。



女性で初めての節談説教住職がお寺で懸命奮闘すること
節談説教の名手、故・祖父江省念師を祖父に持つ愛知県名古屋市の真宗大谷派有隣寺の祖父江佳乃さんは父の急逝を乗り越え、住職に就任。「分かりやすく教えを伝えたい」と選んだのは「大好きなおじいちゃん」と同じ説教師の道だった。



写経後の用紙をどう取り扱っているか 各宗大本山と6カ寺の実践ルポ
写経会をしているお寺にとって、またこれからしようと考えている住職にとって、一番の問題は増え続ける写経後の紙の扱い方だ。各寺ではどうしているのか取材した。



身体を害する建物を作らないための対策
お寺におまいりしたせいで病気になった、なんていわれたらどうしよう!? まさか、と思われようが現実に身体を害する建物があるのだ。シックハウスという。原因と症状、予防策を学ぼう。



暴力団組長名を刻んだ石灯籠の撤去勧告問題の波紋
世界遺産にも登録されている三重県の神社で指定暴力団最高幹部の名が刻まれた石灯籠が見つかった。警察は撤去を求めているが、曲がりなりにも信者からの寄進で無下にもできない。神社側は対応に苦慮しているが、お寺で起きたらどうか。



在宅ホスピスケアの現場で考えてきたこと(2)…岡部健(東北大学医学部臨床教授・医療法人社団爽秋会理事長)
東日本大震災の被災者と接し、自らもがんを患い、医師としてこれまで見えなかったものが明らかに見えて来たという。また、仲間の看護師を震災で亡くし、スタッフ皆もうつろになってしまった。それが劇的に変わったのは若い僧侶がお経をあげてくれた時だった。



[寺院・住職に直言提言]
吉村作治 (エジプト考古学者) … 「ミイラが恐かった」
佐伯一麦 (作家) … 「灯籠流しに思う」




[ショートルポ]
● 臨済宗妙心寺派僧侶リクルートプロジェクトの反響 ● 墓地と墓石を一緒に貸す北海道真言宗霊園課税訴訟の判決 ● 静岡市の曹洞宗寺院墓地経営許可をめぐる反対運動

[青年会よ!何でもやろう!何でも言おう!]
第21回 「遺族に供すおくりふだ」/滋賀教区浄土宗青年会




 [好評連載]

 今に生きる人々に伝えたい仏教の実践的解釈論〔18〕
 「否定されつつも盛んに実践される呪術とは何か」
  奈良康明
(仏教学術振興会理事長・駒澤大学名誉教授)


 初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔18〕
 「仏弟子に対する最初の説法が諸法無我だった真相」
  鈴木隆泰
(山口県立大学大学院教授・国際文化学研究科長)


 今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔97〕
 「災害できわだつ寺院の役割と差別の史実」
  井原今朝男
(国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授)


 本当の創価学会問題〔17〕
 「日蓮正宗の動きを信徒に監視させる創価学会は今も他宗攻撃集団か」

  段勲
(ジャーナリスト)


 今こそすべき現代葬儀詳細分析論〔42〕
 「祭壇は何を拝む形になっているか」

  山田慎也
(国立歴史民俗博物館准教授)


 秘められた祈りの形講座〔92〕
 「歯を見せている阿弥陀さまがおられるのはなぜか」

  豊嶋泰國
(宗教民俗研究者)


 仏教ことわざよもやま漫歩〔21〕
 「初めて発心する時、便ち正覚を成ず」
  勝崎裕彦
(大正大学仏教学部長・浄土宗住職)


 つっぱり和尚骨山日記〔165〕
 
 「お寺さんの悪口を聞いた時は自分も同じことを言われていると思えば間違いなし」
  橋芳照
(高野山真言宗住職)


 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔119〕
 「画家が仏画を売りに来て寺族の余生を思いました」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 いまさら師匠に聞けないこと〔9〕
 「仏像になぜ怒りの姿があるか」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 古今東西名著万巻のススメ〔12〕
 「西田幾多郎著『善の研究』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会前会長・日本宗教学会評議員)


 色即是空の科学事始め〔76〕
 「なぜ『想定外』が起きたのか」
  池内了
(総合研究大学院大学教授・宇宙物理学者)


 我他彼此二仏中間
 「寺院も憂うべきはサラリーマン家庭の子育てにあり」
  大村英昭
(大阪大学名誉教授・浄土真宗本願寺派僧侶)


 住職のための今月のことば
 「桜とユリノキ」
  稲垣真澄
(ジャーナリスト)


 70億人の宗教トレンド〔29〕
 「仏教国を悩ますさまよえるイスラム少数民族ロヒンギャの出自」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 法律相談… 長谷川正浩(弁護士)・ 平松和也(弁護士)
  質問1 資金は出すから墓地経営をしませんかと勧誘されたらどうするか?
  質問2 仏画や絵巻の写真を本に載せるのに所蔵の寺社から高額請求されたが?


 税金相談… 実藤秀志(公認会計士・税理士)
  質問1 子供の扶養控除が廃止され住職の手取りが減ったが節税策はありますか
  質問2 住職の国民健康保険と年金を全額お寺で払っているが問題ありますか





[法話特集] ●毎号12ページの「法話特集」別冊が付きます。



 お説教のタネ本「350年をも超えて人間の尊厳を問う名言」


 在俗の説法者〔122〕 「ちょっと待ておじさん」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク風代表)


 生きるとは何か〔26〕 「『ごめんなさい』の心(下)」
  亀井鑛
(NHK「こころの時代」司会者)


 スピリチュアルケア講座〔37〕 「何が幸せなのか」
  井上ウィマラ
(高野山大学准教授)


 仏教儀礼入門〔125〕 「中国で生まれた念仏―中国仏教の基礎をなした慧遠」
  多田孝正
(天台学会会長・大正大学名誉教授)


 そもそもお葬式セミナー〔113〕 「北条一族の葬儀」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


 法語伝道聖句三昧〔166〕
 
「あなたはあなたのままでいい(相田みつを)
  峯岸正典
(曹洞宗住職)


 いまどきマンガ説法〔2〕 「我他 彼此」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)




Copyright (C) 2006-2012 kohzansha. All Rights Reserved.