6月号画像
A5判・192頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之 画伯)
2013年6月号の主な内容 (No.175)

[今月号の特集]

寺領を国から奪還するためにはいかに闘うべきか
またも国有地の“返還漏れ”で裁判が起きている。山形県の浄土宗寺院では鐘楼やお墓などが建つ、境内地の半分以上が国有地とされていたのだ。寺院の提訴に対し、国は真っ向から争う構えだ――。明治政府により全国の寺社領が召し上げられてから140年以上経つが、未だに国有地とされる寺領は多い。どう寺領を取り戻すべきか。4つの寺領奪還裁判から学ぶ。


仏事を知らない檀家に正しく葬儀法事をやらせるにはどうすべきか
葬儀や法事の簡略化が急速に進んでいる。経済的な理由も当然あるが、その実状は「仏事の意味が分からない」人が増えているからではないか。ならば寺院の教化も問われよう。対策を講じる住職に取材した。




お寺の家族問題…後継者として養子を迎えた寺族が陥った危機の源とは何か
関東の真言宗大覚寺派寺院に将来を嘱望された青年僧が婿養子として入寺した。3年後、先代の死亡に伴い跡を継いだ養子住職。だがその後、同寺に起きたのは住職と寺族が法廷で争う殺伐たる様相だった。寺院の崩壊は寺の内側から始まる一つの現実……。



本堂再建で寺院と建築業者が14年も争う裁判の教訓
5000万円の木材代金をめぐり業者と争いになった岡山県の天台宗寺院は、裁判で業者に債務を認めさせる和解を勝ち取った。ところが業者は資金繰りに行き詰まり支払いを中絶、しかも「会社分割したから債務はない」と主張した。やむなく寺院は裁判の和解解決金の支払いを求めて業者を提訴した。司法はどう裁いたか。



新企画 各宗派の議会制度と運用の実際(2)――1票の格差是正への対応、不信任規程や秘密会問題
宗教法人たる宗門の最高議決機関と位置づけられている宗会。今回は真言宗智山派と真言宗豊山派を取り上げよう。選挙区に生じている1票の格差問題への取り組みはどうか。仮に内局と議会が対立してしまったらどう対応するか。またどんな場合に会議は非公開なのか。両宗派の共通点と違いを検証する。



新連載 宗派の最高議決機関で論議されていることは寺院住職のためなのかチェックする!
【高野山真言宗】総選挙結果で結局は内局総辞職に管長代表役員の垂示
【天台宗】一度僧侶になっても終生安泰ではないぞ!? 僧侶研修会規程スタートの本音
【日蓮宗】障害者にも門戸を! 宗侶再教育を! 教育改革の声高し



周囲の人々にもそして師匠にも支えられ看取りと癒しに捧げる女性看護師住職のまれなる道
お寺にもらわれてきた一人の女性が住職になるまでに歩んできた道のりは今の寺院に期待される様々なことを思い描くに十分かもしれない。長野県松本市の曹洞宗東昌寺の飯島惠道住職は看護師として禅尼として有縁の人々に生きる力を注いでいる。



アジアの子供支援もラジオパーソナリティーも社会貢献なら内外問わず何でもやる住職ルポ
住職の仕事って幅広い。佐賀県多久市多久町にある浄土宗専称寺の川副春海住職の活動を見ていると実感させられる。アジア貧困地域の子供支援から、平和活動、地域作り、それに地元ラジオのDJまで。なんでそんなにできるのだろう?



東大病院部長が「人は死なない」というのはなぜか
医療現場では毎日毎時、多くの人が亡くなっている。救急ではなおさらだ。なのにその最先端の東大附属病院救急部部長かつ東大大学院医学系教授が「人は死なない」という。本当なのか。矢作直樹教授を訪ねた。



聴く者により一層説得力を増すお盆の法話をするために…竹林史博(曹洞宗龍昌寺住職)
お盆ほど檀信徒さらに一般も先祖を偲び、仏教に思いを馳せる時期はないだろう。それだけに住職はこの機を生かす説法をしたいところだ。お盆法話のポイント、各地の興味深い盆習俗などを学びつつ、上手な法話のヒントを探す。



大震災後の宗教者の役割…超高齢多死社会を見すえて(1)――いま宗教者に求められていることは何か…鈴木岩弓(東北大学教授)
一瞬に1万5000人以上の命を奪った大震災。誰の心にもいい知れぬ衝撃が走ったことだろう。その実相は一体何か。時が経つにつれ、いよいよ鮮明になることがある。とりわけ寺院住職はこの現実にいかに向き合うべきか。



一級建築士の副住職が建てた屋上緑化本堂とは何か
静岡市葵区の山間部にある臨済宗妙心寺派秘在寺に今春、ユニークな鉄筋コンクリート造2階建ての本堂庫裡が完成した。なんと屋上に庭園を設けた本堂だ。設計者は一級建築士の資格を持つ青年僧、武山一堂副住職だ。斬新な設計に込めた思いとは。



寺院内で起きた事故の賠償代を補償してくれる保険の上手な入り方
トラブルは起きないのが最善だが、何か起きた際のリスクを考えるのが住職の務めだろう。境内で参詣者がけがをしてしまった際に賠償費用を補償してくれる「施設賠償責任保険」があるという。お寺のためになるものか。



第8回本誌「住職関心事アンケート」結果(1)
毎年恒例、本誌「住職アンケート」の結果を今号から発表する。初回は「原子力発電所の稼働に賛成か反対か」「宗教法人法第25条に基づく、毎年の所轄庁への備付書類の提出について賛成か反対か」「寺院住職が葬儀を執行する上で一番大事なことは何か」のきわめて重要な住職のホンネとは?



[寺院・住職に直言提言]
吉沢久子 (生活評論家) … 「三十年、世間も変わった」
稲川淳二 (タレント/怪談家/工業デザイナー) … 「なぜ怪談なのか?」




[ショートルポ]
●「住職に木刀で殴られた」と妻が警察に駆け込んだ兵庫県浄土真宗本願寺派住職傷害容疑逮捕の衝撃●またも淡路島を襲った震度6弱地震! 被災した寺院が最も励まされることは●岡山市による日蓮宗寺院寺領侵犯33年越しの和解と賠償金額●一明か一暗か資金調わず鹿児島高野山真言宗最福寺の池口惠觀住職の朝鮮総連ビル取得断念からの始まり





 [好評連載]

 初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔26〕
 「舎利弗と目連への授記はいかにして行われたか」
  鈴木隆泰
(山口県立大学大学院教授・国際文化学研究科長)


 今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔106〕
 「天皇の御願寺造営と大震災が招いた史実」
  井原今朝男
(国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授)


 本当の創価学会問題〔26〕
 「名誉会長自らが語っているように、テレビやラジオを布教に利用するのは『悪質な企業宗教』ではなかったのか」

  段勲
(ジャーナリスト)


 現代日本の宗教最前線の状況と問題〔9〕
 「日本人はなぜ社会への信頼や期待を失いつつあるのか」
  櫻井義秀
(北海道大学教授/宗教社会学者)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔3〕
 「信教の自由の保障はなぜ必要か」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所所長教授)


 つっぱり和尚骨山日記〔174〕
 
 「住職30年にして寺の山がどこにどれくらいあるか知らないけれど大問題が…」
  橋芳照
(高野山真言宗住職)


 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔128〕
 「花祭りを寺で仏教会で何度しても痛感させられること」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 いまさら師匠に聞けないこと〔18〕
 「なぜ家に仏壇が必要なのか!?」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 古今東西名著万巻のススメ〔20〕
 「慈雲尊者提唱『十善法語』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会前会長・日本宗教学会評議員)


 色即是空の科学事始め〔85〕
 「驚くべき自然に教えられる生物模倣の成果――生物の隠された能力に学ぶ」
  池内了
(総合研究大学院大学教授・宇宙物理学者)


 仏教ことわざよもやま漫歩〔30〕
 「生死は如来蔵に依る」
  勝崎裕彦
(大正大学仏教学部長・浄土宗住職)


 我他彼此二仏中間
 「改悪か改正か改憲世論調査に疑義あり!?」
  大村英昭
(大阪大学名誉教授・浄土真宗本願寺派僧侶)


 住職のための今月のことば
 「アラ―の共有」
  稲垣真澄
(ジャーナリスト)


 70億人の宗教トレンド〔38〕
 「なぜチェチェンの兄弟はボストンマラソンでテロを敢行したか」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 法律相談… 平松和也(弁護士)・ 橋口玲(弁護士)
  質問1 誤った新聞報道で受けた被害を訴えたり救済を求める機関はあるか
  質問2 檀家総代からお寺の会計帳簿の公開を求められたがどう対処すべきか


 税金相談… 実藤秀志(公認会計士・税理士)
  質問1 相続税対策のために生命保険を活用して寺族の税負担を軽減できますか
  質問2 住職寺族の老後に備えて確定拠出年金に加入したいが宗教法人でも入れますか





[法話特集] ●毎号12ページの「法話特集」別冊が付きます。



 お説教のタネ本「夏にこまめな水分補給も長い睡眠も要注意!」


 在俗の説法者〔131〕 「涙の写経」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)


 生きるとは何か〔35〕 「水や川に学ぶ」
  亀井鑛
(NHKEテレ「こころの時代」司会者)


 スピリチュアルケア講座〔46〕 「大震災三回忌(その2)」
  井上ウィマラ
(高野山大学准教授)


 仏教儀礼入門〔134〕 「仏教儀礼としての香」
  多田孝正
(天台学会会長・大正大学名誉教授)


 そもそもお葬式セミナー〔122〕 「葬儀次第の始まり」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


 法語伝道聖句三昧〔175〕 「泥多仏大(どろおおければほとけおおいなり)水長船高(みずませばふねたかし) 」
  田中治郎
(みち書房代表)


 いまどきマンガ説法〔11〕 「大袈裟」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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