8月号画像
A5判・202頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之 画伯)
2013年8月号の主な内容 (No.177)

[今月号の特集]

富士山の世界文化遺産認定は信仰ゆえなのに構成資産に寺院が1カ寺もないのはなぜか
富士山の世界文化遺産登録が決まった。しかし自然景観が評価されたのではない。正式名称は「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」。だが、そもそも富士山に信仰など今日、本当にあるのか。


葬儀トラブル…宗派偽装導師による葬儀の横行に、ついに司直のメスが入るか!?
「頼んだ宗派と違う導師に通夜葬儀を行われた」と遺族が損害賠償を求める裁判を起こした。今年5月、なんと「浄土真宗本願寺派の僧侶を頼んだのに真言宗僧侶がやってきて通夜葬儀をした」というのは本当なのか!? 葬儀の宗派性や宗教性について司直はどう判断するのか注目される。




「17基もの墓碑を無断で撤去された」と檀家が寺院に4600万円を求めた裁判の真相
関東地方の日蓮宗寺院にある先祖代々の墓所にお参りに行ったら、17基あった墓碑が1つもなく、新しい区画に他人の墓碑がたくさん建てられていた。驚いた檀家は寺院を訴えた。寺院は本堂の耐震工事費を捻出するために墓地を区画整理したという。争いの行方は?



聖徳太子不在説の根拠と広がる波紋に仏教界は!?
聖徳太子といえば十七条憲法の制定や遣隋使派遣など数々の業績で知られ、とりわけ仏教とも縁が深い。ところが、来年から高校の歴史教科書に「聖徳太子は架空の人物」と受け取れるような記述が載る。無論、聖徳太子不在説はなお論争中だが、しかし、仏教界は単に座視するだけでいいのだろうか。



初の全宗調査A 宗門は葬式離れにどのような対策を講じているか
直葬や宗教色を排したお別れの会などの増加が深刻だが、各宗派に、こうした状況に対する見解を聞いた。2回目は天台宗、高野山真言宗、真言宗智山派、日蓮宗の葬儀の位置付け、宗侶が葬式を学ぶ場、葬儀で故人を称える方法などの特徴を見よう。



寺檀の将来を見据えた「永代供養墓」を成功させる方法
永代供養墓の運営を検討しているお寺は多いのではないだろうか。もし始めるとしたら宗旨宗派は問わないとするか、檀家のみとするか、考えるべき点は多い。実践する曹洞宗梅林寺(東京)、時宗青蓮寺(群馬)、日蓮宗光則寺(神奈川)に成功の秘訣を取材した。



各宗派の議会制度と運用の実際(4)――宗会は内局を擁護するためか監視するためか
天台宗では二大宗政会派が議席を二分する。議場で両派が激しく対立する場面もありそうだが、いたって「平穏」という。どんな運営なのか。一方、宗政史上初の内局不信任案や懲罰動議が出された高野山真言宗では今どんな議論が起きているのか。両宗の議会の特徴と問題を見る。



照明のプロに聞く! LEDは本当にお寺に有益か…藤原工(照明デザイナー)
長寿命でエコが売り文句のLEDがブームだが、従来の照明に比べると値段が高く、導入に二の足をふむ住職も多いだろう。本当のところお寺にLEDは得か? 寺院や美術館の照明を手がける専門家がLEDの選び方と替え時を指南する。



誰もが自宅で安らかに死ねる社会をと病院長住職の懸命な志
在宅ホスピス緩和ケアに力を入れ、24年間で600人を在宅で看取った医僧がいる。岐阜県羽島市の真宗大谷派伝法寺・小笠原文雄住職だ。「笑顔で自分らしい最期を迎えよう」と患者にも門徒にも伝える、その実践ルポ!



連載第4回 宗派そして宗派の最高議決機関で論議されていることは寺院や住職のためなのかチェックしよう
【臨済宗妙心寺派】住職請願には実印と役所の印鑑証明書を義務付けたわけ
【高野山真言宗】宗費の納入を見合わせる支所に新内局はどう応えるか
【日蓮宗】公認加行所の中途退堂者問題で隠蔽が指摘された真偽
【浄土宗】寺院振興のために新設の14億円超の基金と財源は大丈夫か!?



宗派が出版する「寺院活動事例集」の意義
浄土真宗本願寺派はこのほど24カ寺と4団体の活動事例集『ひろがるお寺』を出版した。過疎化や少子高齢化の進む現代にあって寺院はどのような活動をして門信徒と縁を結んでいくべきか。同書より各寺院の実践をお伝えする。



第8回本誌「住職関心事アンケート」結果(3)
前号に引き続き、本誌恒例の第8回「住職関心事アンケート」の結果をご報告しよう。今回の質問は「住職が2012年に読んだ本の中で最も印象に残った3冊」。寄せられた回答はいずれも興味深い。



[青年会よ! 何でもやろう! 何でも言おう!]
第22回 「復興祈る花キャンドル」/桐生仏教会青年部




[寺院・住職に直言提言]
内田春菊 (漫画家/作家/俳優/歌手) … 「私の持つ宗教のイメージ」
中村文則 (小説家) … 「非差別の精神」




[ショートルポ]
●浄土宗某大本山布教師会が下した資格喪失処分の波紋●東日本大震災の地でお寺や葬儀社への批判は本当か●宮城県の曹洞宗柳徳寺前住職・荘司和成師が上梓した方言集の画期的●老母殺害の高野山真言宗住職が不起訴処分に





 [好評連載]

 新連載 激変する葬送にいかに対処すればよいか!? 〔1〕
 「インターネットによる僧侶派遣の何が問題か」
  内藤理恵子
(宗教学者)


 初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔28〕
 「故郷の釈迦族の人々は釈尊をどのように迎えたのか」
  鈴木隆泰
(山口県立大学大学院教授・国際文化学研究科長)


 今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔108〕
 「御願寺の再建は公武の立身出世の場だった」
  井原今朝男
(国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授)


 本当の創価学会問題〔28〕
 「信者世帯数増加と公称したのに、なぜ東京都議選で公明党の得票数が激減したのか」

  段勲
(ジャーナリスト)


 秘められた祈りの形講座〔99〕
 「富士山をも開山したとされる役行者は本当にいたのか」
  豊嶋泰國
(宗教民俗研究者)


 現代日本の宗教最前線の状況と問題〔11〕
 「なぜ人は占いや疑似科学に取り込まれてしまうのか」
  櫻井義秀
(北海道大学教授/宗教社会学者)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔5〕
 「戦後、宗教法人令から宗教法人法になったが何がどう変わったのか」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所所長教授)


 つっぱり和尚骨山日記〔176〕
 
 「今回は、住職就任30年でまったく初めて起きた事件のおかげで書けました…」
  橋芳照
(高野山真言宗住職)


 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔130〕
 「ご用心! 玄関に置いといた募金箱を盗まれました」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 いまさら師匠に聞けないこと〔20〕
 「『お墓はいらない』という人がいるのはなぜか」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 古今東西名著万巻のススメ〔22〕
 「井上円了『真理金針』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会前会長・日本宗教学会評議員)


 色即是空の科学事始め〔87〕
 「60歳を過ぎたら健康診断を――私の体は成人病のデパートのようでした…」
  池内了
(総合研究大学院大学教授・宇宙物理学者)


 仏教ことわざよもやま漫歩〔32〕
 「忍終不悔」
  勝崎裕彦
(大正大学学長・浄土宗住職)


 我他彼此二仏中間
 「親鸞の聖徳太子讃仰和讃に見る不可思議」
  大村英昭
(大阪大学名誉教授・浄土真宗本願寺派僧侶)


 住職のための今月のことば
 「iPS臨床実験」
  稲垣真澄
(ジャーナリスト)


 70億人の宗教トレンド〔40〕
 「ミャンマーでイスラムへの憎悪を煽る仏教の高僧が現れた真相」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 法律相談… 橋口玲(弁護士)・ 平松和也(弁護士)
  質問1 和尚の地獄絵説法でわが子が心身を崩したと慰謝料を求められたが
  質問2 寺の建物や庭を改修したら建築家や庭師に名誉毀損だと怒られた!


 税金相談… 実藤秀志(公認会計士・税理士)
  質問1 先代の土地を相続したが多忙のために申告し忘れたが名義変更はできますか
  質問2 証券税制改正で株や外債を持つ寺院が知るべき有利な運用方法を教えてください





[法話特集] ●毎号12ページの「法話特集」別冊が付きます。



 お説教のタネ本「百日の説法もサラリーマン川柳にはかなわないか」


 在俗の説法者〔133〕 「もう一人のお母さん」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)


 生きるとは何か〔37〕 「お盆から学ぶこと―『盂蘭盆経』より―」
  亀井鑛
(NHKEテレ「こころの時代」司会者)


 スピリチュアルケア講座〔48〕 「人生の応援団長」
  井上ウィマラ
(高野山大学准教授)


 仏教儀礼入門〔136〕 「なぜ散華するのか ―『法華経』に見るその功徳―」
  多田孝正
(天台学会会長・大正大学名誉教授)


 そもそもお葬式セミナー〔124〕 「秀吉による信長葬」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


 法語伝道聖句三昧〔176〕 「不自由も常と思って生活すれば楽しいよ。理想を求めても苦しむだけだよ」
  田中治郎
(みち書房代表)


 いまどきマンガ説法〔13〕 「つくつく法師」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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