12月号画像
A5判・202頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2013年12月号の主な内容 (Vol.473)

[今月号の特集]

緊急取材! 国有地にされた境内地の奪還裁判で寺院が国に勝訴できたのはなぜか
明治政府による寺社領召し上げの暴挙により未だ寺領の一部が公有地のままの寺院は多い。国は基本、返還を認めない姿勢だが山形県の浄土宗清本寺は提訴の上、見事、奪還に成功した。どんな方法によって勝てたのか。全国の同じ問題を抱える住職よ! あきらめるな!


スーパー最大手イオンの「永代供養」事業参入に問題はないのか
いつから永代供養がスーパーのバーゲンになったというのだ。4年前に葬儀と僧侶派遣業を始めた小売業最大手のイオンが永代供養にも手を出した。来年度中には全国展開というが、企業の論理で宗教行為に踏み込むなど耳を疑う。どんな考えなのか。イオンと提携寺院に取材した。「イオンの永代供養」という呼称そのものにも問題はないのか?




世界遺産「日光の社寺」共通拝観券の存亡を左右する裁判
栃木県日光市の天台宗輪王寺、日光東照宮、日光二荒山神社で運営してきた共通拝観券は参拝者に人気のチケットだった。だが今年7月、三者間で意見が分かれて販売停止に。この状況に、輪王寺は拝観券の販売再開を求めて宇都宮地方裁判所に仮処分を申し立てた。なぜなのか?



月命日に檀信徒宅を訪ねる住職たちに学ぶ実践法
住職が月命日に檀信徒宅を訪ねてお経を読む「月忌参り」。忙しい勤め人が増え、敬遠される傾向もあるようだが、実はこれからの寺院にとって大きな可能性をもつ布教実践なのだ。月忌参りに意義を見出し、創意工夫で懸命に実践する京都・浄土宗西山深草派宝樹寺、北海道・日蓮宗誠諦寺、愛知・真宗大谷派法信寺、石川・真宗大谷派聞名寺のめざましい成果とは。



各宗派を比較調査する! 宗派が教化費として使っている中身とその費用対効果
各宗派はいま誰に対して、どんな教化活動をどれくらいの予算をかけて行っているのか。その効果はあるのか。調べると十大宗派の年間予算に占める教化費の平均は約13%だった。その実態を分析、総覧する。



誰にも門戸を開くお寺の「ぶっちゃけ・問答」が大人気の本当の訳
タブーも遠慮もない、何でも語り合えるお寺の“しゃべり場”が受けている。京都市中京区・真宗大谷派浄慶寺の中島浩彰住職が仲間の住職と始めた月1回の「ぶっちゃけ・問答」だ。通算140回と続く秘訣と住職のホンネをルポ。



仏の子を育て続けて100年の全国でも稀な仏教会の保育園
大正2年、仏教教育の重要性を感じた富山県の高岡仏教協会がつくった高岡保育園が今年で100周年を迎えた。宗派を超えて仏教寺院が団結、様々な時代の波を乗り越えて運営してきた保育園は極めて稀で貴重だ。どんな工夫や苦労があったのか。高岡保育園を訪ねた。



お寺の「池」を常に綺麗に保つにはどうすればいいか
参拝者が憩うお寺の池。ところが手入れをしなければアオコが発生し、ヘドロも堆積する。環境が悪いと池の生き物も姿を消してしまう。池のあるお寺や専門業者に取材して、コストをかけずに管理する方法と水質浄化の最新技術を取材した。



住職も知っておくべき漢字の字形の大問題
何気なく読み書きしている漢字だが、実は様々な字形がある。たとえば「吉」は「士+口」と「土+口」の2種類あるが、どちらが正しいのか。「天」は一画目の横棒が短いのが本当は正しい!? 専門家の50年に及ぶ苦心の研究から明らかになったことは何か。



葬儀をしなくなった人々にいかなる法的問題があり得るか・・・石川美明(宗教法学者・大東文化大学大学院教授)
肉親の死でも従来の通夜・葬儀をしない人が増えている。事情は人それぞれで社会的な理由もあるだろう。ところで、かかる現実と法律はいかなる関係にあるのか。宗教法学者による「略式葬」法的試論――。



中国がチベットのみならずウイグルも弾圧する真相・・・三浦小太郎(評論家)
ウイグル族約1000万人のうち中国の新疆ウイグル自治区には8割が住んでいる。その人々に中国政府の弾圧と漢族の攻撃がさらに強まっているという。国際世論の非難にもかかわらず、中国はなぜ弾圧を続けるのか。



厄年って本当にあるのか? その根拠と的確な説き方・・・豊嶋泰國(宗教民俗研究者)
12月になると翌年の暦が届く。開いて誰もが気になるのが「厄年」の一覧表ではないか。だが、その根拠を檀信徒に聞かれたらどう答えればよいのだろう。宗教民俗研究者によるリポート。



好評連載 宗派そして宗派の最高議決機関で論議されていることは寺院や住職のためなのか、チェックしよう
【日蓮宗】上程された原発に対する宣言文が採択されなかったわけ
【曹洞宗】弟子は師僧を一人しかもてぬ「一師印証」への問題提起
【真宗興正派】外陣のみならず僧侶が坐る内陣も椅子席にするための作法改定案



[寺院・住職に直言提言]
木村太郎 (ジャーナリスト) … 「宗教を抜きには語れない」
三田誠広 (作家/武蔵野大学教授) … 「仏教についていま考えること」




[ショートルポ]
●真言宗善通寺派総本山善通寺専修学院の修行僧暴行被害とマスコミ報道の波紋●歳末募金のため全国各地で托鉢に出る僧侶あり●史上初・身延山七面山のトレイルランニングレース「修行走」への期待●真宗大谷派と国と大谷家の訴訟判決





 [好評連載]

 新連載 今からの宗教酔眼千里眼〔2〕
 「日本人と現代仏教の位相(2)」
  島薗進
(上智大学教授・宗教学者)


 連載再開 パーソナルブッディズム〔14〕
 「夢窓疎石の足跡に触れるにつけて……」
  小池龍之介
(正現寺住職)


 初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔32〕
 「女性から出家したいと請われた釈尊が示した答え」
  鈴木隆泰
(山口県立大学大学院教授・国際文化学研究科長)


 今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔112〕
 「天皇の仏事は鎌倉期も盛んだったという史実」
  井原今朝男
(国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授)


 激変する葬送にいかに対処すればよいか!? 〔4〕
 「なぜ遺影は葬儀祭壇の大半を占めるようになったのか」
  内藤理恵子
(宗教学者)


 本当の創価学会問題〔32〕
 「副会長職が300人強にも増えたのは名誉会長の人事掌握戦略なのか」

  段勲
(ジャーナリスト)


 現代日本の宗教最前線の状況と問題〔15〕
 「政治に利用されないこれからの神道に期待されること」
  櫻井義秀
(北海道大学教授/宗教社会学者)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔9〕
 「他人の実演を利用する際に留意すべきこと」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所所長教授)


 つっぱり和尚骨山日記〔180〕
 
 「法事わずかに2件のみでもこの神無月は和尚にとって嬉しい仏有月になった訳」
  橋芳照
(高野山真言宗住職)


 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔134〕
 「開山忌を寺族も忘れてはいけないと諭されました」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 いまさら師匠に聞けないこと〔24〕
 「師走の夜に星を仰いで何おもう」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 古今東西名著万巻のススメ〔26〕
 「高楠順次郎著『新文化原理としての仏教』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会前会長・日本宗教学会評議員)


 色即是空の科学事始め〔91〕
 「毎日を積分して人生を思う――1日20本のタバコは40年で29万2000本……」
  池内了
(総合研究大学院大学教授・宇宙物理学者)


 仏教ことわざよもやま漫歩〔36〕
 「天下和順」
  勝崎裕彦
(大正大学学長・浄土宗住職)


 住職のための今月のことば
 「偽装表示」
  稲垣真澄
(ジャーナリスト)


 70億人の宗教トレンド〔44〕
 「ロハニ大統領とオバマ大統領の電話会談で中東に何が起きるか」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 法律相談… 橋口玲(弁護士)・ 平松和也(弁護士)
  質問1 生前に檀家から葬儀のお布施を受けたがその死後、息子がお寺に「お金を返せ」といってきた
  質問2 寺院墓地で、本家から分家が「本家墓所にある分家墓所を撤去しろ」といわれたら


 税金相談… 実藤秀志(公認会計士・税理士)
  質問1 檀家の相談に乗るために人の死後の税務申告の手続きを知りたい
  質問2 収入が少ないお寺の住職が老後に備えて「個人年金保険」を検討中だが税務は?





[法話特集] ●毎号12ページの「法話特集」別冊が付きます。



 お説教のタネ本「没後150年なおも志は若者を奮い立たせる」


 在俗の説法者〔137〕 「車椅子が怖いよ!」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)


 生きるとは何か〔41〕 「『ごめんね、ママ』の歌」
  亀井鑛
(元NHKEテレ「こころの時代」司会者)


 スピリチュアルケア講座〔52〕 「来世はあるか」
  井上ウィマラ
(高野山大学教授)


 仏教儀礼入門〔140〕 「懺法の『五悔』を解く―四箇法要を理解するために―」
  多田孝正
(天台学会会長・大正大学名誉教授)


 そもそもお葬式セミナー〔128〕 「故人を旅支度で送る」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


 法語伝道聖句三昧〔180〕 「やましいことがなければ怖いものなんか無い―『般若心経』」
  峯岸正典
(曹洞宗住職)


 いまどきマンガ説法〔17〕 「クリスマス」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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