7月号画像
A5判・206頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2014年7月号の主な内容 (Vol.480)

[今月号の特集]

出家詐欺はなぜ起きたか!? 得度証明書が悪用された波紋と住職逮捕
得度すれば改名できることを悪用して多重債務者を別人に仕立て、金融機関から巨額融資を詐取する事件が起きた。犯罪に関与したとして逮捕された者の中に、なんと住職がいたのだ。まさか詐欺を仕組んだのは住職だったのか!?


寺院の財産を処分するのになぜ宗派に申請と承認料が必要なのか
一部の宗派を除き、寺院の土地や財産を売却したり担保に供する際には宗派の承認が必要だし承認料も納めなければならない。これは仏教界では常識だ。が、しかし、宗派に黙って処分したらどうなるのか。伝統仏教10宗派に手続き方法、罰則、承認料の実際を聞いた。



住職長寿化で急増する副住職に世代交代の壁はあるのか
曹洞宗の宗勢調査によれば、この30年間で副住職の数は3倍に増えた。理由は住職の長寿化だ。住職は終身が多く、お寺の中の高齢化も進んでいる。そんな時代の副住職の本音は「早く継ぎたい」のか「まだ継ぐのは早い」のか。7カ寺に今の思いを聞いた。



道徳教科化で注目される各宗派の青少年教化活動の実際
学校で「いじめ」がやまないのは、学校教育のせいだという理由で、政府が「道徳の時間」を教科に格上げしようとしている。だが「心の教育の画一化にならないか」などの不安の声もある。こうした状況を仏教各宗はどう見ているのか。伝統仏教10宗派の道徳教科化への見解と、青少年に対してどのような教化活動を行っているのかを取材した。



青少年教育の実践 子供が共同生活をしながら登校する「通学合宿」に参画中のお寺に学ぼう
学年を超えた子供たちが寝食を共にし、規則正しく自立的な生活をしながら登校する「通学合宿」が全国で広がり、合宿場所や指導者としてお寺の力が期待されている。静岡県・曹洞宗石雲院、石川県・曹洞宗永光寺、佐賀県・浄土真宗東本願寺派本照寺と浄土真宗本願寺派妙善寺、福岡県・真宗大谷派蓮台寺で行われている通学合宿の実際や実践の仕方を取材した。



超ユニーク和尚登場! 中華料理店を経営する住職の波乱万丈の人生
東京・西巣鴨にある中華料理店「華興」は餃子が名物。毎日多くの客で賑わうが、その厨房に40年以上立ち続けている店主はなんと、お寺の住職! 群馬県北群馬郡吉岡町の天台宗東福寺の渡辺玄晃住職だ。お寺もお店も一切手を抜くことなく支えてきた。超ユニークな歩みをルポ。



「自殺」ではなく「自死」と表現すべきなのか
国が自殺防止に本腰を入れたのは平成18年。この年、自殺対策基本法が制定された。それから8年、いま自治体などで「自殺」ではなく「自死」と言いかえる新たな動きが起きている。遺族に寄り添う住職も知っておきたい表現の問題を考える。



直葬や家族葬はなぜ横行するのか。住職はいかにすべきか・・・青木新門(作家/納棺夫)
読者住職には極めて激しく論議をも醸す内容といえそうだが、長く葬儀社員、とくに納棺夫として数々の現実に携わってきた筆者ゆえの直言だ。そこに得るものは何か。



寺院墓地法律問題Q&A 管理費未払い・継承争い・事故責任・区画整理…本間久雄(弁護士)
多くの人が使用する寺院墓地の運営上、何の問題もトラブルもないというほうが稀なことかもしれない。墓地管理費の未納者や墓地継承権争い、墓地で起きた事故、無縁墓と区画整理問題など主に起こりうるケースを想定し、その法的解決法を探ろう。



新連載1 寺院と僧侶と檀家の近世史実
「高野山の月牌帳に今も残る庶民の戒名で分かる師檀契約」圭室文雄(明治大学名誉教授)

今日、寺院の大半が主に檀家によって支えられていることは言をまたない。では、檀家すなわち庶民が菩提寺と言い習わしてその住職、僧侶に葬儀や法事を頼む風習は一体いつから、いかにして形成され、さらに今に続いているのか。いわゆる寺檀制が揺らぎ始めている今こそ、その史実と内実を知らねばならない。



新連載2 誌上講座・未来の住職塾から寺院僧侶活性化対論
「寺院子弟を考える」(松本紹圭・井出悦郎)

本誌2012年11月号より6回連載した〈今からはじめる未来の住職塾講座〉の新たな再開。「未来の住職塾」の塾長・松本紹圭師と同講師・井出悦郎氏との“対論”という形での誌上講座。



第9回本誌「住職関心事アンケート」結果(2)
前号に引き続き、毎年恒例の本誌「住職アンケート」の結果を発表する。今回は「自坊を様々な被災者の避難所にすることに賛成ですか?」「もし、宝くじで3000万円が当たったら何に使いたいですか?」の2問。住職ならではの興味深い答えが寄せられた。



好評連載 宗派そして宗派の最高議決機関で論議されていることは寺院や住職のためなのか、チェックしよう
【曹洞宗】岩手県・正法寺専門僧堂傷害事件の宗派責任が宗会で追及され被害者も怒りの提訴へ
【真言宗豊山派】寺院賦課金の基準を12年ぶりに見直した理由と賛否
【高野山真言宗】名古屋市の別格本山興正寺は2万坪139億円にも及ぶ寺有地の不正売却を行い、住職は宗派離脱を宣言した。一方、宗派は不正売却を許さず住職を罷免(解任)した。宗派と元住職の争いはついに法廷へ。双方は法廷でどんな主張を繰り広げているのか



[寺院・住職に直言提言]
岩橋邦枝 (作家) … 「機縁を願う」(6月11日急逝 絶筆)
関川夏央 (作家) … 「死んだ人たちがいる場所―小津安二郎の遺作『秋刀魚の味』」




[ショートルポ]
●埼玉県・天台宗宝乗院愛染堂倒壊の危機! 檀家8軒と地元信徒と市で修復費3000万円の道のり●スマホで坐禅も写経もできる曹洞宗アプリ『心の鏡』の斬新度●『歎異抄』の「聖道門の慈悲は徹底していない」というのは誤訳か





 [好評連載]

 今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔119〕
 「天皇氏寺を巡る寺院抗争に足利将軍の影」
  井原今朝男
(国立歴史民俗博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授)


 今からの宗教酔眼千里眼〔9〕
 「日本人と現代仏教の位相(9)―臨床宗教士の誕生」
  島薗進
(上智大学教授・宗教学者)


 パーソナルブッディズム〔21〕
 「なぜこんなに縛られた存在なのでしょう」
  小池龍之介
(正現寺住職)


 激変する葬送にいかに対処すればよいか!? 〔10〕
 「墓石業界の現状から葬送の変化はどう見えるか」
  内藤理恵子
(宗教学者)


 初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔39〕
 「殺人鬼アングリマーラが比丘となり得たのはなぜか」
  鈴木隆泰
(山口県立大学教授)


 秘められた祈りの形講座〔107〕
 「1200余年前に建立された国分寺と国分尼寺の古と今」
  豊嶋泰國
(宗教民俗研究者)


 現代日本の宗教最前線の状況と問題〔22〕
 「中国の弾圧でかえってチベット仏教は興隆した!?」
  櫻井義秀
(北海道大学教授/宗教社会学者)


 つっぱり和尚骨山日記〔187〕
 
 「『10月の学会に橋さんの声帯について発表しますからそれまでに』と言われて・・・」
  橋芳照
(高野山真言宗住職)


 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔141〕
 「気がついたら葬祭業者の都合でやられていました」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 いまさら師匠に聞けないこと〔31〕
 「認知症になったらおしまいか」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 古今東西名著万巻のススメ〔33〕
 「姉崎正治著『根本仏教』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会前会長・日本宗教学会評議員)


 色即是空の科学事始め〔98〕
 「東京オリンピックに反対論――マイナス要素ばかりの悲観論に非ず」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)


 仏教ことわざよもやま漫歩〔43〕
 「受け難き身」
  勝崎裕彦
(大正大学学長・浄土宗住職)


 住職のための今月のことば
 「自治体の消滅」
  稲垣真澄
(ジャーナリスト)


 70億人の宗教トレンド〔51〕
 「政権を奪取したインド新首相の出自ヒンドゥー至上主義の懸念」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 法律相談… 平松和也(弁護士)・ 長谷川正浩(弁護士)
  質問1 寺の跡継ぎに養子を迎えたいが実子同様に育てられる方法はあるか
  質問2 境内地の一部を公告せずに自治会に売ったが無効か? 寺が今できることはあるか


 税金相談… 実藤秀志(公認会計士・税理士)
  質問1 税務署から突然「取引資料せん」が送られてきたが寺院も提出すべきですか
  質問2 副住職の結婚式や住職夫人の葬儀費用は寺院会計から支出できますか





[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。



 お説教のタネ本「建物になぜ窓を作るかが分かる建築家の名言」


 在俗の説法者〔144〕 「衝撃の子どものヤミ社会」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)


 生きるとは何か〔48〕 「知らぬが仏の深さ」
  亀井鑛
(NHKEテレ「こころの時代」元司会者)


 スピリチュアルケア講座〔59〕 「魂の友=ソウルメイト」
  井上ウィマラ
(高野山大学教授)


 仏教儀礼入門〔147〕 「歩行および行道の法」
  多田孝正
(天台学会元会長・大正大学名誉教授)


 そもそもお葬式セミナー〔135〕 「続・寺院葬の実践方法」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


 法語伝道聖句三昧〔187〕 「一日に一字学べば三百六十字」
  渡邉照敬
(元真言宗智山派智山教化センター長)


 いまどきマンガ説法〔24〕 「閻魔」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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