8月号画像
A5判・206頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2014年8月号の主な内容 (Vol.481)

[今月号の特集]

戦没者慰霊を寺院が続けなければ戦争の悲劇は忘れられる
戦後69年が経ち戦没者への悼みも忘れられようとしている今、集団的自衛権の行使容認の閣議決定が行われた。戦争協力という過去を持つ仏教界は非戦への思いも強いはずである。全国各地の17カ寺および主要10宗派に対して「慰霊活動」などの現状はどうなっているのか取材した。


檀家の離反で宗門が住職に下した「失格」処分の理由と終わらない紛争
正法を説くお寺が紛争の場所になっていいはずはない。だが、岩手県の浄土宗寺院では住職の行為が原因で檀家と紛争となり、住職が宗門より「失格」とされたのだ。にもかかわらず、いまも檀家は追及の手綱を緩めない。なぜなのか。争いの現場を取材した。



責任役員を務める隣寺に書類閲覧と寺院退去を求めた訳
東京の日蓮宗寺院同士が特異な問題に直面した。戦後、有縁のお寺の境内に間借りして伽藍を再興した寺院だったが、時を経て、住職も代わり、双方に不信感が募ったのだ。書類閲覧や損害賠償など計6件の裁判を争った真相を探る。



人口減少時代を迎えた今、寺院はどうなるのか、どうすべきなのか
誰もが分かっていたことなのに、改めて30年後に多くの自治体が消滅するといわれ、大騒ぎになった。が、この現実を檀家減少、後継者難でとっくに肌で感じているのがお寺だ。では今どうしたらよいか。



里山の活性化が地域も過疎地寺院にも起死回生になる!?
自然豊かな里山と共に生きる新たな経済システム「里山資本主義」が、いま大きく注目されている。当然、寺院も無関係ではいられないはず。事実、すでに各地でお寺や住職がこの動きにかかわり始めている。石川県羽咋市の神子原地区、輪島市の金蔵地区、千葉県袖ケ浦市で動き出したお寺と地域協同の取り組みを取材した。



御朱印を一人で何枚もほしいと言われたらどうする?
御朱印集めが人気だ。だが、御本尊にお参りもせずに御朱印だけを目当てにしたり、一人で何枚も書いてほしいという人もいるようだ。各寺院はどのように対応しているのか。



自ら「イベント坊主」と称して参詣者倍増させる住職の凄い企画実行力
思わず参加したくなるお寺のイベントを次々と企画し、老若男女を集める住職がいる。大阪府豊中市の浄土真宗本願寺派法雲寺の辻本純昭住職がその人だ。本堂、それに先代の作ったお寺のスポーツ公園を会場に、法座や落語会、バスケット大会、英会話、ライブなど地域活動に燃え、しかも他寺へもそのノウハウを広げている。



死後の公表を条件にしてあえて住職が話した死刑囚教誨の事実…堀川惠子(ジャーナリスト)
死刑囚と長い時間をかけて語り合い、処刑の場に立ち会うという過酷な任務に半世紀にわたり立ち続けた僧侶がいる。東京・三田の浄土真宗本願寺派當光寺の渡邉普相住職だ。戦後の死刑囚教誨の生き証人である渡邉住職が、守秘義務の壁を越える唯一の手段である死後の公表をもってしてまで伝えたかったこととは何なのか。



新連載 お寺はなぜ捨てられるか――島根県石見のお寺の現実
「後継者さえみつかれば人が減ったってお寺は潰れない」…田原由紀雄(ジャーナリスト)

人はなぜ故郷を去り、寺を捨てるのか。26年前のNHK報道特集では過疎化に苦悩する中国地方の寺院僧侶や門徒の姿がとりあげられ大きな反響を呼んだ。その舞台となった島根県邑智郡の現状はさらに厳しさを増しているという。寺院が直面している様々な問題を現地取材により詳報する。



靖国神社に代えて誰もが行ける戦争犠牲者慰霊と平和祈願の場を…池口惠觀(高野山真言宗最福寺住職)
前人未到の百万枚護摩行を成満したことで知られ“炎の行者”と称される鹿児島市・高野山真言宗最福寺の池口惠觀住職が思いを巡らす「平和慰霊祈念靖国公園」構想。



第9回本誌「住職関心事アンケート」結果(3)
前号に引き続き、毎年恒例の本誌「住職アンケート」の結果を発表する。今回は「座右の銘をお教えください」。人生の機微を知った住職ならではの回答が寄せられた。



好評連載 宗派そして宗派の最高議決機関で論議されていることは寺院や住職のためなのか、チェックしよう
【浄土宗】浄土宗の「過疎地域寺院アンケート調査」による年収300万円以下が4割で葬儀布施も20万円以下が4割という現実
【臨済宗妙心寺派】兼務寺院の住職と檀家総代の双方にアンケートを行った意味
【真宗大谷派】ADR(原子力損害賠償紛争解決)を活用し宗派購入の放射能検査機を東電が負担した



[寺院・住職に直言提言]
長野まゆみ (作家) … 「墓はなくとも」
井沢元彦 (作家) … 「このまま放っておいたら…」




[ショートルポ]
●お寺のホームページもサイバーテロの標的になった!?●富岡製糸場で亡くなった工女のお墓も世界遺産に登録してほしかった●駅前で愚痴を聞き集める「グチコレ」が目指す第三の居場所





 [好評連載]

 寺院と僧侶と檀家の近世史実〔2〕
 「檀家制度成立前の伴天連追放令とキリシタン政策の実際」
  圭室文雄
(明治大学名誉教授)


 誌上講座・未来の住職塾から寺院僧侶活性化対論〔2〕
 「副住職に任せ育てる」
  松本紹圭
(『未来の住職塾』塾長)・ 井出悦郎 (『未来の住職塾』講師)


 今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔120〕
 「延暦寺と日蓮宗の抗争に揺れた将軍と朝廷」
  井原今朝男
(国立歴史民俗博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授)


 今からの宗教酔眼千里眼〔10〕
 「日本人と現代仏教の位相(10)――お迎え現象とは何か」
  島薗進
(上智大学教授・宗教学者)


 パーソナルブッディズム〔22〕
 「だからこそ釈尊は諸法無我と宣言した」
  小池龍之介
(正現寺住職)


 激変する葬送にいかに対処すればよいか!? 〔11〕
 「業者が仕掛ける音楽葬を流行らせてもいいのか」
  内藤理恵子
(宗教学者)


 初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔40〕
 「出家した殺人鬼アングリマーラは世間でも免罪されたのか」
  鈴木隆泰
(山口県立大学教授)


 秘められた祈りの形講座〔108〕
 「味方のみならず敵も供養する仏教ならではの造塔」
  豊嶋泰國
(宗教民俗研究者)


 本当の創価学会問題〔38〕
 「信者数を急増させた折伏と文化庁に信者数を届け出なくなった理由」

  段勲
(ジャーナリスト)


 現代日本の宗教最前線の状況と問題〔23〕
 「震災と原発の被災者に宗教者がこれからできること」
  櫻井義秀
(北海道大学教授/宗教社会学者)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔15〕
 「宗教法人に法人税が課される訳」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所所長教授)


 つっぱり和尚骨山日記〔188〕
 
 「和尚が懲りずに何度も騙されちゃうのは小欲だからだって和尚が言ってますが…」
  橋芳照
(高野山真言宗住職)


 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔142〕
 「幼稚園と保育園を一つにするのは誰の都合かしら」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 いまさら師匠に聞けないこと〔32〕
 「行年はマンかカゾエか和尚の意地」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 色即是空の科学事始め〔99〕
 「毎月電気代に入っているもの――請求書には書かれていない原発推進費」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)


 仏教ことわざよもやま漫歩〔44〕
 「死に帰す」
  勝崎裕彦
(大正大学学長・浄土宗住職)


 住職のための今月のことば
 「国立競技場」
  稲垣真澄
(ジャーナリスト)


 法律相談… 橋口玲(弁護士)・ 平松和也(弁護士)
  質問1 公務員のままで有給の寺院の住職に就くことは法的に問題はないか
  質問2 地代なしで境内地に建つ自治会館が老朽化したのでどいてほしいが


 税金相談… 実藤秀志(公認会計士・税理士)
  質問1 本堂新築の寄付で年収が8000万円を超えたが「収支計算書」は作成すべきですか
  質問2 寺院の「会計処理規程」をつくる際の指針と注意事項とひな型をお教えください





[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。



 お説教のタネ本「『知に働けば角が立つ』だけではない夏目漱石の名言」


 在俗の説法者〔145〕 「なぜ日本は負けたか」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)


 生きるとは何か〔49〕 「過去に目を閉ざすな」
  亀井鑛
(NHKEテレ「こころの時代」元司会者)


 スピリチュアルケア講座〔60〕 「最高の師匠」
  井上ウィマラ
(高野山大学教授)


 仏教儀礼入門〔148〕 「衣体。その衣とは何か」
  多田孝正
(天台学会元会長・大正大学名誉教授)


 そもそもお葬式セミナー〔136〕 「伝統は維持できるか」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


 法語伝道聖句三昧〔188〕 「試合には負けたが礼儀は最高点」
  田中治郎
(みち書房元代表)


 いまどきマンガ説法〔25〕 「盆おどり」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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