6月号画像
A5判・208頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2018年6月号の主な内容 (Vol.527)

[今月号の特集]

墓主不明の墓地が自然災害で潰れたら復旧はお寺の責任か!?
災害が多発する近年、被災地の寺院住職を困惑させる問題が浮上している。災害で破損した墓主不明の墓地だ。倒壊したまま放っておくのはしのびないが、さりとて勝手に触ったらいずれ現れるかもしれない使用者に訴えられる可能性もある。いったいどうすべきなのか。被災寺院と法律家に取材した。


病院の霊安室から臨終後すぐに追い立てられる非情な問題
病院で亡くなると遺体は霊安室や病室に安置される。そこで遺族が直面するのが遺体を搬送する葬儀社選びだ。葬儀を委ねる業者だけに入念に検討したいはずだが、驚くことに多くの遺族がわずか2時間足らずで決めざるを得ないという。病院から弔いに場を移す過程でいったい何が起きているのか。そして檀信徒が心安らかに葬送を営むためにお寺にできることは何か。


護持会費の大半を横領した檀家が実刑判決を受けた真相
檀信徒が寺院のために毎年会費を納める護持会で、なんと横領事件が発覚した。大事な護持会費が長年にわたり会計係によって流用されていたのだ。なぜ犯行は可能だったのか。関東地方の真言宗智山派寺院で起きた、寺院にとってきわめて重要な事件のルポルタージュ。



5宗派12人の住職・副住職が連携して挑む地方寺院の活性
宗門教区や仏教会の枠を飛び越えて8人の住職と4人の副住職が山梨県で結成した会が寺院の活性化に挑んでいる。その名も「坊主道」という。子ども食堂をはじめとするさまざまな活動は超宗派の利点を生かして注目されている。現地に取材した。



檀家が少なくても、信施が乏しくても、住職寺族によってお寺は護持できる
島根県には浄土真宗本願寺派寺院が387カ寺ある。隣の鳥取県が28カ寺であることを考えるとかなり多い印象だ。しかも地域一帯はかねてより過疎に悩まされている。それなのになぜ多くの寺院は護持できているのか。門徒数が14軒、そして4軒ときわめて少ない2カ寺に実際を聞いた。



悩める人々に仏教瞑想を処方する精神科医住職の真骨頂
アメリカ発の仏教系瞑想プログラム「マインドフルネス」が注目されている。この普及に力を入れているのが、精神科医でもある神奈川県の臨済宗建長寺派住職だ。ストレス社会に病む人たちに、禅僧としてマインドフルネス瞑想を処方するその実践を取材した。



お寺に適した除草剤の選び方と使用法
これからの季節、広い地所のお寺は雑草との闘いの幕開けだ。手で抜くのも修行だが、住職寺族の負担を軽減する手立てが除草剤である。お寺に最適な除草剤はあるのか。選び方と使用法をプロの庭師とメーカーに取材した。



第13回本誌「住職関心事アンケート」結果(1)
2018年「住職関心事アンケート」の結果をご報告しよう。今回は「自然災害に向けて具体的な対策を行っていますか?」「檀信徒でここ10年来、自死を遂げられた方はおられますか?」の2問。厳しい現実に住職方はどう向きあっているのか。貴重な声が寄せられた。



ポケモンGOなど参拝目的ではない境内立入り者への法的対応
「禁止看板は有効か? 侵入をどうすれば阻止できるか?」…大島義則(弁護士)

2年前のポケモンGO騒動をご記憶のことだろう。突然お寺にプレイヤーが押しかけて驚いたお寺は少なくない。そしていまは訪日外国人が大挙してくる例もある。そうした参拝目的ではない者の境内立入りに対して法的防御はできるのか。



新連載 僧侶共同体の遺品の行方――禅清規の唱衣法に学ぶ〔1〕
「亡き僧侶の遺産は誰がいかなる目的でどう処分したか」…金子奈央(中村元東方研究所専任研究員)

僧侶が亡くなると葬儀を行うのは当然だが、その費用をどうするかが僧団の問題とされた。禅門はこれを解決するため、清規に唱衣法を定めた。早い話、亡き僧侶の所有物を競売に付して資金を作ったのだ。過去の話とはいえ、極めて示唆に富む。



連載 証券マンが予測するこれからのお寺〔2〕
「寺院を取り巻く環境の激変に住職はいま何をしたら未来が開けるのか」…塚嵜智志(野村證券金融公共公益法人部財務戦略課課長)

寺院を支えてきた檀信徒の生活環境がこれまで以上に変化してきているのは住職ならすでにご存じのはず。では、そうした中でも寺院を将来にわたって円滑に運営していくにはどうしたらいいのか。新たな対応が必要なのか。



誌上セミナー やればできる! 寺院活性化のためのケーススタディ〔15〕
「お寺に泊まりたいという人を歓迎する宿坊作りを提案します――檀家減少時代のお寺の方策を考える」…堀内克彦(株式会社寺社旅社長)

観光地に外国人が急増し、寺院への参詣者も増え、またお寺に泊まる動きも盛んだ。伝統的な宿坊が注目されているのだが、この宿坊を寺院活性化に繋げることはできるのか。



好評連載 日日是薩婆訶(にちにちこれそわか)(34)
「自衛隊を違憲にしたくないという思いは震災後大きくなりつつあるけれど」…玄侑宗久(臨済宗妙心寺派住職/作家)




好評連載ドキュメント 新米住職のワーキングプア記〔14〕
「そろそろ寺檀制度に代わる新制度設計を模索すべきときがきた訳」…水月昭道(浄土真宗本願寺派住職)




好評連載 激変する葬送にいかに対処すればよいか!? 〔53〕
「仏式葬儀場にキリスト教音楽が流れている問題」…内藤理恵子(宗教学者)

いつの間にか民営の葬儀会館では、まるでデパートのようにクラシック音楽が聞こえてくるようになった。しかもそれがキリスト教の曲だったので住職は業者に抗議したら、担当者は「なぜ」って驚いたのだ。
 既刊告知 
 この連載を元にした単行本、内藤理恵子著『あなたの葬送は誰がしてくれるのか――激変する供養のカタチ』(本体価格2,900円)が大反響です。遺族・葬送・お墓参りと納骨・供養・終活など30項目にわたって葬儀や供養の激変を克明にリポートした本書は、読めば読むほど葬送を通じて寺院住職への期待が高まっていることが分かります。



障害者を快く迎えるお寺にしよう〔28〕
「旧優生保護法により知的障害者に不妊手術が強制されてきた」…野沢和弘(毎日新聞社論説委員)

多くの国で優生思想に基づく断種法のような法律が制定されてきたが、過剰な方法、被害者救済に背を向ける無責任さにおいて、日本政府の責任の重大さを改めて感じざるを得ない。



今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔166〕
「門跡にまで上り詰めた僧侶が神道家だった史実」…井原今朝男(国立歴史民俗博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授)

 新刊発売! 
 本誌連載をもとにした井原今朝男著『史実 中世仏教』がますます大好評。第1巻「今にいたる寺院と葬送の実像」(本体価格2,800円)、第2巻「葬送物忌と寺院金融・神仏抗争の実像」(本体価格3,500円)。そして最新刊の第3巻「大災害と戦乱の中の僧侶 驚くべき戒律の実相」(本体価格3,500円)もたちまち大絶賛。寺院こそ強い軍事力を持ちえた中世にあって僧侶は何をしたか。これまで未解明の中世約600年の仏教の戒律と「行」から「信」への史実に迫ります。



連載 霊験尊し尊像ミステリー〔6〕「大岡越前守も危険視した大流行神」…本田不二雄





[寺院・住職に直言提言]
ジェームス三木 (脚本家/作家) … 「戦中戦後のことは忘れない」
乃南アサ (作家) … 「初めての『お坊さん』」


 新刊予告! 
 本誌好評連載中の「寺院・住職に直言・提言する」の厳選25話をまとめた単行本『各界第一人者25人による今こそお寺に言いたいこと』(興山舎『月刊住職』編、本体価格2,300円)を6月上旬に発売予定。元首相、作家、俳優、ジャーナリストなど各界の著名人25人による寺院住職への忌憚なき意見・提言・随想は住職のみならず在家の人にもぜひ読んでほしい1冊です。



[ショートルポ]
●2億円もの投資利益の申告を怠った愛知県の浄土宗西山禅林寺派住職の脱税容疑と伽藍焼失
●神奈川県の浄土真宗本願寺派都市開教寺院住職の大麻取締法違反で宗派も門徒も大困惑
●東京都の曹洞宗住職があえて負債を抱え総工費4億円もかけて大仏を建立した訳





 [好評連載]

 初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔86〕
 
「とめどなく起こる悪行に対して釈尊が説いた不放逸の教えとは」
  鈴木隆泰
(山口県立大学教授・寺院住職)

 新刊予告 
 日本印度学仏教学会賞受賞者・鈴木隆泰教授の本誌連載の単行本『ここにしかない原典最新研究による本当の仏教』第3巻―なぜお釈迦さまのインドに差別がなくならないのか(予価2,400円)が8月発売予定。第3巻は提婆達多の破僧説話の結末、コーサラ国の波斯匿王への釈尊の教誡を通して、布施の果報、四摂事の真実、ヴェーダの宗教と仏教徒の違い、六師外道の沙門の教えなど重要教説ばかり。

 なお既刊の第1巻、第2巻(ともに本体価格2,400円)も大好評。第1巻は、王子シッダールタ誕生から釈尊の覚りへの道、さらにサンガの発展までを詳述。第2巻は、釈尊の説法で重要な女性の出家や死後世界、そしてアングリマーラの殺人、提婆達多の釈尊殺害計画の全貌が分かる内容。



 住職のための今月のことば
 
「手のはたらき(3)」
  稲垣真澄
(産経新聞元編集委員・ジャーナリスト・僧侶)

 既刊告知 
 この連載を元にした稲垣真澄著『いつでも法話ができる現代布教キーワード必ず説きたい176話』(本体価格2,900円)が大好評。「TPP」「ゼロ葬・直葬・墓じまい」「ドローン」など現代を読み解くキーワード176を14のジャンルに分け、キーワードごとに見開き2頁で編集。毎日起きる出来事や変化を素早く法話に織り込むための実例集として最適。



 本当の創価学会問題〔81〕
 
「公明党を批判し創価学会に抗議した会員が創価学会を除名された波紋が広がっている」
  段勲
(ジャーナリスト)


 現代日本の宗教最前線の状況と問題〔61〕
 
「国家公論が中国や朝鮮にはあるのに日本にはない訳」
  櫻井義秀
(北海道大学教授・宗教社会学者)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔48〕
 「お寺でもできる民泊事業の法律」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所長教授)


 色即是空の科学事始め〔145〕
 
 「大地は球だと日本人が知った訳――地動説を庶民に広めたのは江戸の町絵師だった」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)

 既刊告知 
 本誌連載を単行本とした『人間だけでは生きられない―科学者として東京オリンピックに反対します』(本体価格2,300円)が各界より大注目です。「年をとると一日が速く過ぎるわけ」「放射線被曝限度量は誰が決めるのか」など、日本を代表する宇宙物理学者による最新科学情報の厳選70話を収録。



 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔183〕
 「小学生によるお寺への提案で考えさせられました」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 いまさら師匠に聞けないこと〔75〕
 「『寺族のつとめとは何か』を生き抜いた母を送る」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 誌上講座・未来の住職塾から寺院僧侶活性化対論〔48〕
 「ワークショップ形式を生かそう」
  松本紹圭
(『未来の住職塾』塾長)・ 井出悦郎 (『一般社団法人お寺の未来』代表理事)


 今からの宗教酔眼千里眼〔56〕
 
「日本人と現代仏教の位相(56)――近代日本仏教福祉事業の歩み(4)」
  島薗進
(上智大学教授・日本臨床宗教師会会長)


 70億人の宗教トレンド〔96〕
 「後継者選びの迫っているダライ・ラマの権威が蔑ろにされる危機」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 仏教ことわざよもやま漫歩〔90〕
 「風中の灯」
  勝崎裕彦
(大正大学前学長・浄土宗住職)


 古今東西名著万巻のススメ〔70〕
 「『ブータンの瘋狂聖ドゥクパ・クンレー伝』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会前会長・日本宗教学会評議員)


 コラム 盆踊り全国漫遊記〔34〕
 「どんな祭りにも心地よい喧騒を」
  柳田尚也
(湘南盆踊り研究会代表)


 法律相談… 橋口玲(弁護士)・ 伯母治之(弁護士)
質問1 高校生が父の葬儀をしたが父に負債があり葬儀費もお布施も未払いに
質問2 認知症になる前に財産も寺院の継承も無事に息子に託せる「家族信託」とは何か


 税金相談… 河村照円(税理士・行政書士・寺院住職)
質問1 月金は実家で暮らし土日はお寺に戻り法務をすれば節税になるって本当ですか
質問2 住職を引退した後も庫裡に妻と住み続けたら税務調査で何か指摘されますか





[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。



 お説教のタネ本「だれにも決して無縁ではない震災体験歌」


 在俗の説法者〔191〕 「奇跡の『八ちゃん塾』」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)

 既刊好評 
 この連載を元にした単行本、篠原鋭一著『この世でもっとも大切な話』(本体価格1,800円)が、たちまち大絶賛です。「少年院からの手紙」「風でもいいから会いたい」「原発に引き裂かれたもの」など感動あふれる説法の話材となる30の実話を収録した最高最善のお説教読本です。MBSラジオで連続ラジオドラマにもなった、感涙のロングセラー『みんなに読んでほしい本当の話』第1集〜第3集(本体価格各1,429円)、第4集(本体価格2,000円)も檀信徒や友人へのプレゼントに大好評です。



 生きるとは何か〔95〕 「深沙大将の懺悔の姿」
  亀井鑛
(NHK Eテレ「こころの時代」元司会者)

 既刊好評 
 この連載および旧連載「伝承説話の智慧」を元にした落語と仏教説話満載の単行本、亀井鑛著『だれでもできる大往生』(本体価格1,900円)、面白くてためになる落語名作をまとめた『落語で大往生』(本体価格1,700円)がいずれも大好評。住職の法話の教本として、また人生に悩む檀信徒への施本に最適です。



 スピリチュアルケア講座〔106〕 「『ドラえもん』の教え」
  井上ウィマラ
(高野山大学教授)


 露の団姫のお笑い仏教寄席〔37〕
 「まるちゃんも将来お寺を建てたら善光寺のように……」
  露の団姫
(つゆのまるこ、落語家)


 新連載 すぐ使える法話セミナー〔14〕 「四苦八苦『老』を説く」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)

 既刊好評 
 なぜ人の死に仏教がかかわり、僧侶がその導師となれるのか。村越英裕著『すぐに活用できる 全宗派対応 葬儀実践全書』(本体価格4,300円)では、その答えとなる各宗の葬儀次第、戒名法名法号、歎徳文・諷誦文・引導・表白の法語、導師の説法などの全要諦をそのまま使えるように編集。僧侶必読の書。



 法語伝道聖句三昧〔234〕 「人生の四季を楽しむ」
  峯岸正典
(曹洞宗住職・宗教間対話研究所所長)


 いまどきマンガ説法〔71〕 「達者」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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