7月号画像
―創刊44周年記念号―
A5判・210頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2018年7月号の主な内容 (Vol.528)

[今月号の特集]

檀家制を廃止して会員制にしたお寺は成功したのか
檀家制度は時代に合わないという声をよく聞く。本当にそうなのか。現に、脱檀家制を宣言して会員制度にシフトしたお寺もある。果たしてよかったのか。そもそも会員制とは何なのか。実践した2カ寺に実際の成否などを取材した。


お寺が経済的に厳しいのは日本人の寺院への支出が1%にも満たないからだ
総務省の「家計調査」によれば、日本人が宗教に使うお金は相当前から世帯支出の1%にすぎない。お寺への支出に限定すれば、さらに少なくなるのは明らか。これでは寺院が苦境にあるのも当然だ。海外との比較や各種調査から精査すると、寺院の危うい理由が分かる。


家族葬をするならお寺が一番と伝えよう
家族や近親者だけで行う「家族葬」が増えるなか、「家族葬をするなら本堂でしよう」と呼びかける住職たちがいる。理由はお寺こそ、家族葬に最適だからだ。論より証拠。実際に始めて檀家に喜ばれている首都圏の3カ寺に取材した。



10宗派の資産はどうやって運用され実際に有益な成果はあるのか
超低金利の続く今、大切な資産を銀行に預けているだけでは利子は微々たるもの。そんな中だからこそ、各宗派でも資産をいかに活用するかが少なからぬ課題となっている。とはいえ、投資にはリスクが付き物だ。それに宗派が資産運用するとなれば、原資は各寺院が懸命に納めた賦課金だけに、住職方にとってもその動向は見逃せまい。



霊園が元で罷免された住職が復職を求めて宗派を訴えた裁判の真相
霊園造成のために宗派に無断で寺領のほとんどに永年無償の地上権を設定してしまった静岡県の臨済宗妙心寺派寺院の住職が宗派より罷免に処された。ところがその元住職は代表役員の地位確認を求めて裁判に訴えた。宗派の下した懲誡処分は適正だったのか。



檀家が少ない過疎地の寺院を兼職しつつ護持する住職たち――低収入寺院ルポ(4)
「いま25軒いる檀家も10年後には5軒になることが明白です」と住職は話す。ただでさえ檀家が少ない寺院は高齢化、さらに人口減少の進行に対していかに太刀打ちできるのだろうか。島根県内の過疎地にある門徒5軒の浄土真宗本願寺派寺院と、檀家25軒の浄土宗寺院に取材した。



重篤な難病を患ったからこそひたすら救いを説き続ける教化魂
全身の筋肉が次第に動かなくなる難病ALS(筋委縮性側索硬化症)に罹りつつも病床から法話を続ける前住職が広島県三次市の浄土真宗本願寺派寺院にいる。前住職の魂の法話に耳を傾けよう。



第13回本誌「住職関心事アンケート」結果(2)
前号に続いて第13回「住職関心事アンケート」の結果をご報告しよう。今回は「今の宗派を離脱したいと思うことはありますか?」「住職に退職金を支給することに賛成ですか? 反対ですか?」の2問。各寺、各住職の立場の違いから、きわめて率直な回答が寄せられた。



20年間にわたる学生の宗教観の調査結果
國學院大學などが行った『学生宗教意識調査 総合分析(1995年度〜2015年度)』が今年刊行された。意外にも、仏式の葬儀を希望したり、お墓参りに行く学生は増えているという。教化活動に生かせるデータも多い。伝統仏教寺院にかかわる部分を要約してご紹介しよう。



短期連載 僧侶共同体の遺品の行方――禅清規の唱衣法に学ぶ〔2〕 「住持と一般僧の葬送の相違と遺品処分法の宗教性」…金子奈央(中村元東方研究所専任研究員)
僧侶の遺産を競売に付す唱衣のあり方は僧侶の共同体ならではの相互扶助といえる。唱衣による収入から必要経費を引いた三分の一は僧侶のものとされ、残りは僧衆に分配された。それによって葬儀費用も僧団経営も成り立っていた。



誌上セミナー やればできる! 寺院活性化のためのケーススタディ〔16〕 「これからトレンドになる仏前結婚式に乗り遅れないために……――檀家減少時代のお寺の方策を考える」…堀内克彦(株式会社寺社旅社長)
人口が減るからといってお寺も自然に任せるわけにはいかないはずだ。それも仏教を伝えるには、とにかくお寺に来てもらう方策に尽きよう。その呼び水に「仏前結婚式」がある。



好評連載ドキュメント 新米住職のワーキングプア記〔15〕
「お寺や住職に何かしてもらおうとするばかりの檀家をどうしよう」…水月昭道(浄土真宗本願寺派住職)




好評連載 激変する葬送にいかに対処すればよいか!? 〔54〕
「これでいいのか葬儀や仏事の引き出物ビジネス」…内藤理恵子(宗教学者)

葬儀の帰りに渡される引き出物がいつのまにか変わっていることに気が付くだろう。また法事のそれもカタログギフトなどにされている例がある。それはなぜなのか。関連業者に取材すると意外な事実が……。
 既刊告知 
 この連載を元にした単行本、内藤理恵子著『あなたの葬送は誰がしてくれるのか――激変する供養のカタチ』(本体価格2,900円)が大反響です。遺族・葬送・お墓参りと納骨・供養・終活など30項目にわたって葬儀や供養の激変を克明にリポートした本書は、読めば読むほど葬送を通じて寺院住職への期待が高まっていることが分かります。



秘められた祈りの形講座〔140〕
「時代も地域をも超えてなぜ大仏は建立され続けるのか」…豊嶋泰國(宗教民俗研究者)

 既刊告知 
 本誌連載をもとにした豊嶋泰國著『仏教現世利益事典―天変地異も不幸も乗り越えられる祈りの形』(本体価格3,100円)が檀信徒への説法の幅が広がると好評です。「お餅を供えたり食べるのは万民豊楽の訳」「寺院で行われる厄除け厄落としにどんな方法があるか」など、現世を生きるための仏教の50の利益とその実践を実証的に説く。



障害者を快く迎えるお寺にしよう〔29〕
「重い障害を持って生まれる子どもをいかに受け止めるべきか」…野沢和弘(毎日新聞社論説委員)

重い障害を背負い生まれてきた子を救おうとする医師は現れたが、医療ができることは出生直後の命を救うこと。救った命をどう維持していくのかという点において医療は無力だ。



連載 寺院と僧侶と檀家の近世史実〔47〕
「天台宗寺院の半数以上を明治政府が廃仏毀釈したのはなぜか」…圭室文雄(明治大学名誉教授)

150年前のことなのに時の政府による蛮行の全体像、そしてすべての寺院、僧侶を攻撃した克明な弾圧史がなぜか未だ明らかにされていない。日本仏教史の謎ともいえるが、天台宗に対するその実態がようやく分かりつつあるという。



今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔167〕
「喫茶は禅以前より仏道だった新たな史実」…井原今朝男(国立歴史民俗博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授)

日本文化の代名詞とさえいわれる茶道や喫茶の歴史が書き換えられつつある。千利休のわびさびの作法が茶の湯とされているが、実は天台宗や真言宗の顕密仏教の中で茶は仏供として盛んだったのだ。しかも茶会は政治でもあった。
 新刊好評! 
 本誌連載をもとにした井原今朝男著『史実 中世仏教』がますます大好評。第1巻「今にいたる寺院と葬送の実像」(本体価格2,800円)、第2巻「葬送物忌と寺院金融・神仏抗争の実像」(本体価格3,500円)。そして最新刊の第3巻「大災害と戦乱の中の僧侶 驚くべき戒律の実相」(本体価格3,500円)もたちまち大絶賛。寺院こそ強い軍事力を持ちえた中世にあって僧侶は何をしたか。これまで未解明の中世約600年の仏教の戒律と「行」から「信」への史実に迫ります。



連載[寺院・住職に直言・提言する]
桐野夏生 (作家) … 「どこにもない場所」
辻 仁成 (作家) … 「死ぬまで生きるための問答」


 新刊発売! 
 本誌好評連載中の「寺院・住職に直言・提言する」の厳選25話をまとめた単行本『各界第一人者25人による今こそお寺に言いたいこと』(興山舎『月刊住職』編、本体価格2,300円)を6月上旬に発売しました。元首相、作家、俳優、ジャーナリストなど各界の著名人25人による寺院住職への忌憚なき意見・提言・随想は住職のみならず在家の人にもぜひ読んでほしい1冊です。



[ショートルポ]
●突如の和解で宗門が手に入れた尾張高野の真価――愛知県名古屋市・高野山真言宗別格本山興正寺の住職不祥事裁判の得失
●ヤフオクに出品された、消えた文化財や密教作法書の悲喜
●PL教団の次期教祖を騙った黄檗宗宗会議員住職に下された実刑判決





 [好評連載]

 初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔87〕
 
「釈尊が説いた尊敬や供養に値する者を正しく知る法とは何か」
  鈴木隆泰
(山口県立大学教授・寺院住職)

 新刊予告 
 日本印度学仏教学会賞受賞者・鈴木隆泰教授の本誌連載の単行本『ここにしかない原典最新研究による本当の仏教』第3巻―なぜお釈迦さまのインドに差別がなくならないのか(予価2,400円)が8月発売予定。第3巻は提婆達多の破僧説話の結末、コーサラ国の波斯匿王への釈尊の教誡を通して、布施の果報、四摂事の真実、ヴェーダの宗教と仏教の違い、六師外道の沙門の教えなど重要教説ばかり。

 なお既刊の第1巻、第2巻(ともに本体価格2,400円)も大好評。第1巻は、王子シッダールタ誕生から釈尊の覚りへの道、さらにサンガの発展までを詳述。第2巻は、釈尊の説法で重要な女性の出家や死後世界、そしてアングリマーラの殺人、提婆達多の釈尊殺害計画の全貌が分かる内容。



 住職のための今月のことば
 
「大型獣の絶滅」
  稲垣真澄
(産経新聞元編集委員・ジャーナリスト・僧侶)

 既刊告知 
 この連載を元にした稲垣真澄著『いつでも法話ができる現代布教キーワード必ず説きたい176話』(本体価格2,900円)が大好評。「TPP」「ゼロ葬・直葬・墓じまい」「ドローン」など現代を読み解くキーワード176を14のジャンルに分け、キーワードごとに見開き2頁で編集。毎日起きる出来事や変化を素早く法話に織り込むための実例集として最適。



 本当の創価学会問題〔82〕
 
「着々と行われている信仰の対象である『名誉会長』を外す方策は成功するか!?」
  段勲
(ジャーナリスト)


 現代日本の宗教最前線の状況と問題〔62〕
 
「激動の中世に仏教が社会化し得た理由」
  櫻井義秀
(北海道大学教授・宗教社会学者)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔49〕
 「“人生百年”の法律はいかにあるか」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所長教授)


 色即是空の科学事始め〔146〕
 
 「なぜ海から魚が消えるのか――人災の上に地球温暖化が拍車をかけています」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)

 既刊告知 
 本誌連載を単行本とした『人間だけでは生きられない―科学者として東京オリンピックに反対します』(本体価格2,300円)が各界より大注目です。「年をとると一日が速く過ぎるわけ」「放射線被曝限度量は誰が決めるのか」など、日本を代表する宇宙物理学者による最新科学情報の厳選70話を収録。



 霊験尊し尊像ミステリー〔7〕
 「死して人々を救う怨霊となりし姿」
  本田不二雄
(フリーライター)


 いまさら師匠に聞けないこと〔76〕
 「人間はいつか必ず死ぬと分かっている」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 誌上講座・未来の住職塾から寺院僧侶活性化対論〔49〕
 「お寺で仕事のコミュニティを」
  松本紹圭
(『未来の住職塾』塾長)・ 井出悦郎 (『一般社団法人お寺の未来』代表理事)


 今からの宗教酔眼千里眼〔57〕
 
「日本人と現代仏教の位相(57)――近代日本仏教福祉事業の歩み(5))」
  島薗進
(上智大学教授・日本臨床宗教師会会長)


 70億人の宗教トレンド〔97〕
 「トランプ米大統領がせっかくのイラン核合意から離脱した目的は何か」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 仏教ことわざよもやま漫歩〔91〕
 「抜苦与楽」
  勝崎裕彦
(大正大学前学長・浄土宗住職)


 古今東西名著万巻のススメ〔71〕
 「井伊直弼著『茶湯一会集』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会前会長・日本宗教学会評議員)


 コラム 盆踊り全国漫遊記〔35〕
 「人々の願いを込めた七夕を」
  柳田尚也
(湘南盆踊り研究会代表)


 法律相談… 伯母治之(弁護士)・ 本間久雄(弁護士)
質問1 駅前や講演でお寺の行事の案内配りや辻説法をしたら警察に注意された!?
質問2 30年後に継承者不在なら合葬墓に散骨する契約でも改葬手続きが必要か


 税金相談… 河村照円(税理士・行政書士・寺院住職)
質問1 年金がいつもより少ないのは扶養親族等申告書が未提出だと会計士に言われた
質問2 住職の給与は「定期同額」で賞与の額は届け出をしないとダメなのですか?





[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。



 お説教のタネ本「僧侶への痛烈な戒めもある忘れられたことわざ」


 在俗の説法者〔192〕 「『死ぬならどうぞ』と……」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)

 既刊好評 
 この連載を元にした単行本、篠原鋭一著『この世でもっとも大切な話』(本体価格1,800円)が、たちまち大絶賛です。「少年院からの手紙」「風でもいいから会いたい」「原発に引き裂かれたもの」など感動あふれる説法の話材となる30の実話を収録した最高最善のお説教読本です。MBSラジオで連続ラジオドラマにもなった、感涙のロングセラー『みんなに読んでほしい本当の話』第1集〜第3集(本体価格各1,429円)、第4集(本体価格2,000円)も檀信徒や友人へのプレゼントに大好評です。



 生きるとは何か〔96〕 「左利きヘイトの恐怖」
  亀井鑛
(NHK Eテレ「こころの時代」元司会者)

 既刊好評 
 この連載および旧連載「伝承説話の智慧」を元にした落語と仏教説話満載の単行本、亀井鑛著『だれでもできる大往生』(本体価格1,900円)、面白くてためになる落語名作をまとめた『落語で大往生』(本体価格1,700円)がいずれも大好評。住職の法話の教本として、また人生に悩む檀信徒への施本に最適です。



 スピリチュアルケア講座〔107〕 「家出から出家への道」
  井上ウィマラ
(高野山大学教授)


 露の団姫のお笑い仏教寄席〔38〕
 「女神様の名前からようやく法名に戸籍を改めました」
  露の団姫
(つゆのまるこ、落語家)


 新連載 すぐ使える法話セミナー〔15〕 「四苦八苦『病』を説く」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)

 既刊好評 
 なぜ人の死に仏教がかかわり、僧侶がその導師となれるのか。村越英裕著『すぐに活用できる 全宗派対応 葬儀実践全書』(本体価格4,300円)では、その答えとなる各宗の葬儀次第、戒名法名法号、歎徳文・諷誦文・引導・表白の法語、導師の説法などの全要諦をそのまま使えるように編集。僧侶必読の書。



 法語伝道聖句三昧〔235〕 「慈雲尊者『人となる道』」
  渡邉照敬
(真言宗智山派住職)


 いまどきマンガ説法〔72〕 「七夕」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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