8月号画像
A5判・208頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2018年8月号の主な内容 (Vol.529)

[今月号の特集]

副住職のツイートがヘイトスピーチだと宗門が謝罪した事件の真相
インターネットは不特定多数に発信できる便利なツールだが、一つ間違えば人を傷つける凶器にもなるのだ。先ごろ、神奈川県の時宗寺院の副住職がツイッターで行った投稿が差別発言だとしてネット上で炎上。のみならず宗派を巻き込み猛批判を浴びた。事件の真相、また宗侶がネット上で差別発言した場合の各宗派の対応を取材した。


日本年金機構が寺院への厚生年金加入圧力を再開させた混乱
3年前に「一時停止」したはずの日本年金機構による寺院への厚生年金の加入促進策だがこのほど、なぜか再び加入を促す文書や電話が行われていたことが分かった。当局はなし崩し的に寺院に対して厚生年金への加入を強制していくつもりなのか。


引退した住職のために宗派の共済会は退職金や年金をどれほど給付しているのか
長寿化のなか、住職にも老後の不安はあるのではないか。医療費や介護費用も必要になるし国民年金だけではとても暮らせないだろう。そんな時、宗派はどんな生活保障をしてくれるのか。退職金や年金はもらえるのか。寺院数の多い10宗派の共済制度を取材すると、その取り組みにはかなりの差があることが分かった。



新連載 農村社会学者が問う過疎地寺院の将来(1)
「寺院が対応に苦慮しているのは人口減少でなく家族移動の現実にある」…徳野貞雄(熊本大学名誉教授)

過疎化そして限界集落における寺院は存亡の危機にあるとされる。しかしそうした社会現象の分析には大きな問題があるという。「T型集落点検」という地域調査の手法を開発した農村社会学者が寺院の可能性を問う連載の開始。



大阪北部地震500カ寺に迫る被害に学ぶ
6月18日午前7時58分、大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震が発生した。23年前の阪神淡路大震災の再来かと危惧したが、被害はそれほどでもないとマスコミは報じていた。しかし、被災寺院はなんと500カ寺近くに上る。お寺はどんな被害を受けたのか。有効な対策はあったのか。被害に遭ったお寺に取材した。



海や川を汚さず灯籠流しを成功させている仏教会に学ぶ
夏に各地の川や海で行われる灯籠流しは、供養の心を五感に強く訴える貴重な法灯布教の機会でもある。だが近年は法律などで放流にも規制がかかっている。では、どのように主催者は灯籠流しを成功させているのか。盛んに行っている仏教会や自治体の7事例を紹介しよう。



100歳を生き抜く住職夫人の波瀾万丈驚嘆人生の道のり
わが国の100歳以上の人口は6万人超。当然、お寺の住職や寺族も含まれる。その一人、千葉県にある日蓮宗寺院の先代住職夫人は今日も現役寺族として、勤行に、お参りの人の接待にと励む日々だ。健康長寿の秘訣は信仰なのか? 稀有な道のりの感動のルポルタージュ。



宗派の婦人会綱領から「母」や「仏の子」が消えたのはなぜか
門信徒対象の婦人会としてわが国最大級である、浄土真宗本願寺派「仏教婦人会」が、半世紀ぶりに、その綱領を大きく変えた。新綱領を見て驚いた。これまであった「み法の母」「仏の子ども」「家庭」、さらに「婦人」までもが消えているのだ。全宗派の婦人会にもかかわる事態といえる。改定はなぜなのか。各宗派の住職、寺族にも改定の是非を聞いた。



増え続ける空き家問題は寺院にとっても大深刻!
全国の空き家は実に800万戸を超える。そのなかにはお寺もあるのだ。事実この3月、長野市の曹洞宗寺院に「倒壊の恐れあり」として行政の手が入った。一方、茨城県水戸市には、今にも崩れ落ちそうな危険な状態なのに放置されたままの堂宇もある。お寺にも迫る空き家問題とは何か。



秘仏の写真を無断で販売した写真家への差し止め訴訟
四国八十八ヶ所霊場会の監修で札所の本尊の写真集が出版された。その後、それらを撮った写真家が自らの写真集として上梓。これがもとで霊場会および札所の2カ寺と写真家が争うことになった。司法はどう判断したのか。



第13回本誌「住職関心事アンケート」結果(3)
前号に続き第13回「住職関心事アンケート」の結果をご報告しよう。今回は「ご住職は、自らの葬儀をどのようにしてほしいですか?」だ。明確な希望や、後に残す者を気遣う回答などが寄せられた。



誌上セミナー やればできる! 寺院活性化のためのケーススタディ〔17〕
「寺院にプレミアムセミナーの開講が求められています――檀家減少時代のお寺の方策を考える」…堀内克彦(株式会社寺社旅社長)

寺院活性化策として「石垣型のモデル」を提唱している著者が、今回はプレミアムセミナーを提案する。法話会や茶話会を催しているお寺は多いが、従来からあるものでも、違う場所、違う形で提供することで、新たな価値を生み出すという。



好評連載 日日是薩婆訶(にちにちこれそわか)(35)
「政治によってねじ曲げられた放射線の基準値で地域が分断されかねない!」…玄侑宗久(臨済宗妙心寺派住職/作家)




好評連載ドキュメント 新米住職のワーキングプア記〔16〕
「葬儀もお坊さんも必要ないという人にはもっと攻めの姿勢で行く」…水月昭道(浄土真宗本願寺派住職)




好評連載 激変する葬送にいかに対処すればよいか!? 〔55〕
「葬祭業者だけのビジネスフェアを取材し驚いた」…内藤理恵子(宗教学者)

異業種の参入がもはや当然となっている葬祭業である。なぜなら同業界には何の資格も必要ないからだ。そこに大きな問題があるとはいっても、そのビジネスライクは凄まじい。業者専用のフェアを取材した。
 既刊告知 
 この連載を元にした単行本、内藤理恵子著『あなたの葬送は誰がしてくれるのか――激変する供養のカタチ』(本体価格2,900円)が大反響です。遺族・葬送・お墓参りと納骨・供養・終活など30項目にわたって葬儀や供養の激変を克明にリポートした本書は、読めば読むほど葬送を通じて寺院住職への期待が高まっていることが分かります。



秘められた祈りの形講座〔141〕
「仏教でも断食が今も行われているのはなぜか」…豊嶋泰國(宗教民俗研究者)

 既刊告知 
 本誌連載をもとにした豊嶋泰國著『仏教現世利益事典―天変地異も不幸も乗り越えられる祈りの形』(本体価格3,100円)が檀信徒への説法の幅が広がると大好評です。「お餅を供えたり食べるのは万民豊楽の訳」「寺院で行われる厄除け厄落としにどんな方法があるか」など、現世を生きるための仏教の50のご利益とその実践を実証的に説く。



障害者を快く迎えるお寺にしよう〔30〕
「福祉目的を超えて障害者と農業や地域との連携が始まっている」…野沢和弘(毎日新聞社論説委員)

地方から消えていこうとしている伝統産業を、都市部へ移住できない障害者やその支援者たちが様々な形で担っている姿が見え始めている。貴重な社会資源としての存在がそこにある。



連載 寺院と僧侶と檀家の近世史実〔48〕最終回
「戸隠山からも阿蘇山からも天台宗寺院が一掃されたのはなぜか」…圭室文雄(明治大学名誉教授)

天台宗寺院が明治新政府により3分の1にされたことを前回では見た。今回は信州の戸隠山と、阿蘇山をはじめとする熊本藩の廃仏毀釈を見よう。僧侶は神官になるか農民になるか迫られた。そうした歴史的事実の研究は未だ万全でない。



今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔168〕
「奈良平安期の遺跡より喫茶具が発掘されたのはなぜかその解読」…井原今朝男(国立歴史民俗博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授)

茶道というと禅の精神に基づく千利休の茶の湯を想起するほど、室町期に確立した文化と思いがちである。しかし日本における茶の史実研究によってそれらを覆す報告が出始めている。茶は既に平安仏教の中で醸成されていたという。
 新刊好評! 
 本誌連載をもとにした井原今朝男著『史実 中世仏教』がますます大好評。第1巻「今にいたる寺院と葬送の実像」(本体価格2,800円)、第2巻「葬送物忌と寺院金融・神仏抗争の実像」(本体価格3,500円)。そして最新刊の第3巻「大災害と戦乱の中の僧侶 驚くべき戒律の実相」(本体価格3,500円)もたちまち大絶賛。寺院こそ強い軍事力を持ちえた中世にあって僧侶は何をしたか。これまで未解明の中世約600年の仏教の戒律と「行」から「信」への史実に迫ります。



連載[寺院・住職に直言・提言する]
出久根達郎 (作家) … 「お墓守」
石川九楊 (書家) … 「日本人の宗教的世界観について」


 新刊発売! 
 本誌好評連載中の「寺院・住職に直言・提言する」より25話を厳選、収録した単行本『各界第一人者25人による今こそお寺に言いたいこと』(興山舎『月刊住職』編、本体価格2,300円)がたちまち大好評です。元首相、作家、俳優、ジャーナリストなど各界の著名人25人による寺院住職への忌憚なき意見・提言・随想は住職のみならず在家の人にもぜひ読んでほしい!



[ショートルポ]
●大阪「愛染まつり」の異変と茨城「山百合まつり」中止の訳
●地域が誇りとする名刹の内部抗争に勝者はいない――山梨県・臨済宗妙心寺派寺院の住職と執事長の争訟判決
●住民が反対すると納骨堂は建てられなくなる――滋賀県・浄土宗寺院と大津市の納骨堂許可訴訟の判決





 [好評連載]

 初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔88〕
 
「八正道から導かれた食事の仕方や性差を超えた釈尊の教誡」
  鈴木隆泰
(山口県立大学教授・寺院住職)

 新刊予告 
 日本印度学仏教学会賞受賞者・鈴木隆泰教授の本誌連載の単行本『ここにしかない原典最新研究による本当の仏教』第3巻―なぜお釈迦さまのインドに差別がなくならないのか(予価2,400円)が8月末に発売予定。第3巻は提婆達多の破僧説話の結末、コーサラ国の波斯匿王への釈尊の教誡を通して、布施の果報、四摂事の真実、ヴェーダの宗教と仏教の違い、六師外道の沙門の教えなど重要教説ばかり。

 なお既刊の第1巻、第2巻(ともに本体価格2,400円)も大好評。第1巻は、王子シッダールタ誕生から釈尊の覚りへの道、さらにサンガの発展までを詳述。第2巻は、釈尊の説法で重要な女性の出家や死後世界、そしてアングリマーラの殺人、提婆達多の釈尊殺害計画の全貌が分かる内容。



 住職のための今月のことば
 
「釘打ち機と削岩機」
  稲垣真澄
(産経新聞元編集委員・ジャーナリスト・僧侶)

 既刊告知 
 この連載を元にした稲垣真澄著『いつでも法話ができる現代布教キーワード必ず説きたい176話』(本体価格2,900円)が大好評。「TPP」「ゼロ葬・直葬・墓じまい」「ドローン」など現代を読み解くキーワード176を14のジャンルに分け、キーワードごとに見開き2頁で編集。毎日起きる出来事や変化を素早く法話に織り込むための実例集として最良最適。



 現代日本の宗教最前線の状況と問題〔63〕
 
「日本人に追善供養の必要性が説かれた訳」
  櫻井義秀
(北海道大学教授・宗教社会学者)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔50〕
 「寺院にもかかわる船舶海事の法律」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所長教授)


 色即是空の科学事始め〔147〕
 
 「恐るべきAIの軍事利用問題――人道的制御を欠いた自律型兵器開発の懸念」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)

 既刊告知 
 本誌連載を単行本とした『人間だけでは生きられない―科学者として東京オリンピックに反対します』(本体価格2,300円)が各界より大注目です。「年をとると一日が速く過ぎるわけ」「放射線被曝限度量は誰が決めるのか」など、日本を代表する宇宙物理学者による最新科学情報の厳選70話を収録。



 霊験尊し尊像ミステリー〔8〕
 「霊木化現の極み、根付き女神像の謎」
  本田不二雄
(フリーライター)


 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔184〕
 「巨樹の見学会に参加しお寺の行く末も考えました」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 いまさら師匠に聞けないこと〔77〕
 「なぜ読経という儀礼は欠かせないのか」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 誌上講座・未来の住職塾から寺院僧侶活性化対論〔50〕
 「ポスト檀家制度時代のために(1)」
  松本紹圭
(『未来の住職塾』塾長)・ 井出悦郎 (『一般社団法人お寺の未来』代表理事)


 今からの宗教酔眼千里眼〔58〕
 
「日本人と現代仏教の位相(58)――近代日本仏教福祉事業の歩み(6)」
  島薗進
(上智大学教授・日本臨床宗教師会会長)


 70億人の宗教トレンド〔98〕
 「92歳のマハティール元首相が野党に転じマレーシア総選挙で勝利した明暗」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 仏教ことわざよもやま漫歩〔92〕
 「函蓋相応ず」
  勝崎裕彦
(大正大学前学長・浄土宗住職)


 古今東西名著万巻のススメ〔72〕
 「五来重著『日本仏教と庶民信仰』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会前会長・日本宗教学会評議員)


 コラム 盆踊り全国漫遊記〔36〕
 「8月15日その日の盆踊りは?」
  柳田尚也
(湘南盆踊り研究会代表)


 法律相談… 伯母治之(弁護士)・ 長谷川正浩(弁護士)
質問1 統合失調症を患った妻に対して夫の副住職より離婚を求められるか
質問2 交通事故死した子の葬儀代や墓代や仏壇代を加害者に請求できるか


 税金相談… 河村照円(税理士・行政書士・寺院住職)
質問1 葬儀費用を本人と寺院と生命保険信託会社とで契約した場合に税務はどうなりますか
質問2 お寺に心理カウンセリングを行う一般社団法人を作りたいが税金はかかりますか





[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。



 お説教のタネ本「小学生が学校で教えられる先人の名言とは?」


 在俗の説法者〔193〕 「あいつを殺して死ぬ!」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)

 既刊好評 
 この連載を元にした単行本、篠原鋭一著『この世でもっとも大切な話』(本体価格1,800円)が、たちまち大絶賛です。「少年院からの手紙」「風でもいいから会いたい」「原発に引き裂かれたもの」など感動あふれる説法の話材となる30の実話を収録した最高最善のお説教読本です。また、MBSラジオで連続ラジオドラマにもなった、感涙のロングセラー『みんなに読んでほしい本当の話』第1集〜第3集(本体価格各1,429円)、第4集(本体価格2,000円)も檀信徒や友人へのプレゼントに大好評です。



 生きるとは何か〔97〕 「お盆と敗戦の日に……」
  亀井鑛
(NHK Eテレ「こころの時代」元司会者)

 既刊好評 
 この連載および旧連載「伝承説話の智慧」を元にした落語と仏教説話満載の単行本、亀井鑛著『だれでもできる大往生』(本体価格1,900円)、面白くてためになる落語名作をまとめた『落語で大往生』(本体価格1,700円)がいずれも大好評。住職の法話の教本として、また人生に悩む檀信徒への施本に最適です。



 スピリチュアルケア講座〔108〕 「驚くべきプロ棋士力」
  井上ウィマラ
(高野山大学教授)


 露の団姫のお笑い仏教寄席〔39〕
 「幼稚園に尼さんママデビュー! されど一難さっても多難」
  露の団姫
(つゆのまるこ、落語家)


 新連載 すぐ使える法話セミナー〔16〕 「四苦八苦の『死』を説く」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)

 既刊好評 
 なぜ人の死に仏教がかかわり、僧侶がその導師となれるのか。村越英裕著『すぐに活用できる 全宗派対応 葬儀実践全書』(本体価格4,300円)では、その答えとなる各宗の葬儀次第、戒名法名法号、歎徳文・諷誦文・引導・表白の法語、導師の説法などの全要諦をそのまま使えるように編集。僧侶必読の書。



 法語伝道聖句三昧〔236〕 「本橋麻里『カーリングのための人生じゃなく、人生の中のカーリング』」
  田中治郎
(文筆家・仏教塾「柏樹庵」主宰)


 いまどきマンガ説法〔73〕 「夏休み」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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