[月刊『寺門興隆』 2009年9月号より転載]

ヴァイシェーシカ・スートラ カナーダ編 臨川書店 2730円
「古代インドの分析主義的実在論哲学」が副題。古代インド哲学ヴァイシェーシカ学派の根本教典『ヴァイシェーシカ・スートラ』を、現存最古の註釈書を元に読み解く。翻訳は宮元啓一。



夢と浄土教 名島潤慈著 風間書房 2940円
「善導・智光・空也・源信・法然・親鸞・一遍の夢分析」が副題。親鸞の六角堂の夢告など、古の宗教者は夢を重視してきた。臨床心理学者の立場から浄土教と夢の関係性が分析される。



仏教信仰と民俗信仰 楠正弘著 創文社 6825円
「シャマニズム論をめぐって」が副題。シャマニズムの語源は原始時代の遥かシベリアまで辿られる。各国のシャマンの語源と文化を辿りつつ、仏教と民俗信仰の関係を考察した研究論文。



宗教聖典を乱読する 釈徹宗著 朝日新聞出版 1785円
著者は本誌連載中の比較宗教学者で浄土真宗本願寺派住職。「宗教を知るには聖典を読むのが一番」と仏教・ヒンドゥー教・神道・ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の各聖典をガイド。



社会理論としての宗教社会学 望月哲也著 北樹出版 3675円
西欧近代の社会理論の構築は宗教批判と不可分の関係にあった。宗教社会学の今日的意義を、マルクス、デュルケーム、ウェーバー、パーソンズなどの社会理論を対比させながら再考する。



チベット仏教の真実 野口法蔵著 佼成出版社 1680円
「五体投地 四百万回満行の軌跡」が副題。報道写真家から出家。一日十時間の五体投地を続け、四百万回満行を達成した臨済宗妙心寺派住職の手記。



煩悩力 藤原東演著 経済界 840円
副題は「毒を『生きる力』に変える禅のこころ」。欲の深さが力に、怒りの大きさが魅力に変わる。臨済宗妙心寺派住職が世間にとらわれるなと説く。



祈りの文化 大津絵模様・絵馬模様 信多純一著 思文閣出版 3675円
江戸時代から明治・大正・昭和にかけて旅の手土産として近江大津追分で量産された宗教画・大津絵、起源や絵馬との共通点、デザインに込められた信仰や教訓を多くの図版と共に解説。



禅、シンプル生活のすすめ 枡野俊明著 三笠書房 599円
ホテルから大学まで.著者は世界で活躍する庭園デザイナーで、神奈川県の曹洞宗建功寺住職。忙しい現代人に一日一回できる心の洗い方を指南する。



人生を豊かにする『歎異抄』 高城俊郎著 PHP研究所 500円
副題は「現代人の心をいやす親鸞の教え」。著者は都会人のトラブルを受け止めてきた銀座の弁護士。豊富な経験から『歎異抄』を読む。文庫判。



人生の歩き方 塩沼亮潤著 致知出版社 1470円
途中で諦めたら死を選ぶ定め―。過酷な大峯千日回峰行を三十代で満行した仙台市の金峯山修験本宗慈眼寺住職が綴る法話集。「行に向かう心」他。



玄峰老師 高木蒼梧編著 大法輪閣 2940円
不自由な境遇を乗り越えて、臨済宗妙心寺派管長となり。太平洋戦争終結時には勅語の進言までを行った山本玄峰老師の生涯を辿る伝記と追悼集。



日本の仏 図説 あらすじでわかる! 速水侑監修 青春出版社 1029円
仏像ブームだが、一般人には今ひとつ諸仏は判別し難い。仏や神々の名前と特徴を分かりやすくまとめた入門書。「姿を変えて現れた仏」など。新書判。



不良のススメ 瀬戸内寂聴・荻原健一著 角川学芸出版 1575円
母子のように親しい天台宗僧侶と俳優が.宗教から芸術までを縦横無尽に語り合う対談集。「大麻事件で天龍寺へ」「下り坂で人は大きくなる」他。



辞世の言葉で知る日本史人物事典 西沢正史編 東京堂出版 2415円
日本人は死ぬ前、何を言い残してきたのだろうか。古代から江戸時代まで日本史上に残る八十二人の辞世の言葉を詠まれた状況、現代語訳と共に辿る。



典座さんの健康料理 山ア紹耕著 小学館 777円
食生活が見直される昨今.禅宗の修行である典座料理が注目されている。典座和尚として活躍する臨済宗天龍寺派住職によるレシピと法話集。新書判。



延暦寺の建築史的研究 清水擴著 中央公論美術出版 14700円
比叡山延暦寺は七八八年に最澄が一乗止観院を建てたことに始まり、往時は三塔十六谷に三千坊を数えたといわれる。建築専門家が同寺の各塔の構成と組織、仏堂形式を論じた研究書。



ぼうず丸もうけのカラクリ ダイヤモンド社 1365円
著者は会計事務所勤務経験を持つ、「ショーエンK」と名乗る寺院住職。世間の言うぼうず丸もうけ≠フ実際と寺院運営の仕組みを解説。「今、明かされる! お寺の『必要経費』」他。





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