[月刊『寺門興隆』 2010年2月号より転載]

日本の宗教教育論 全七巻 クレス出版 全巻揃い 99750円
近代化の中、日本の宗教教育はいかに論じられ、変遷したか、当時の事情が分かる文献が七巻に分けて収録されている。解説・編者は島薗進、高橋原、星野靖二。「児童宗教教育の基礎」他。



バウッダ〔佛教〕 中村元・三枝充悳著 講談社 1470円
バウッダとは、サンスクリット語で「仏の教えを信奉する人」のこと。日本を代表する仏教学者二人が、原始仏教から大乗仏教の興り、密教への思想的展開を辿った名著が文庫判になった。



悟渓宗頓 虎穴録訳注 芳澤勝弘編 思文閣出版 10500円
妙心寺派四派の一つ、東海派の祖であり瑞龍寺開山である悟渓宗頓。(1416―1500)の語録『虎穴録』を翻刻。詳細な註釈と現代語訳が読める。編者は花園大学国際禅学研究所教授。



中世の葬送・墓制 水藤真著 吉川弘文館 1995円
「石塔を造立すること」が副題。中世の葬送と墓制を公家・武家・庶民、さらに僧侶や男女別など様々な事例から、その実態と歴史的変遷を解明する。「葬送や石塔の費用」「蘇生」など。



悪と日本人 山折哲雄著 東京書籍 1680円
人の心に「悪」はなぜ生じるのか。宗教はいかなる役割を果たすのかなどをテーマに、宗教学者が論じる。島田裕巳、吉本隆明、平野啓一郎との対談も収録する。「神なき時代の信仰」他。



歴史と人物でわかる仏教 田中治郎著 日本文芸社 1470円
本書は現代に生きる仏教の起源から広がりまで、その鍵となる人物を軸に解説≠オた入門書。格差など現代的問題における仏教の役割も論じられる。



ブッダ 川西蘭著・長尾みのる絵 本願寺出版社 1260円
青春小説などで知られる人気作家で浄土真宗本願寺派僧侶が、ブッダの一生と、その教えを少年少女にも親しめる挿絵付きの絵物語に著している。



読み解き『般若心経』 伊藤比呂美著 朝日新聞出版社 1680円
母親を看取り残された父親の孤独に寄り添った時、愛別離苦の悲しみにぴったりくるのはお経だった。実体験を通じて詩人が読み解く『般若心経』。



日本人の一生 上下巻 吉田清著 清文堂出版 各2730円
日本人は誕生から死までを、どのような儀礼と共に過ごすのか。真宗大谷派住職で花園大学名誉教授が年齢に応じた通過儀礼とその意味を紹介する。



約束の庭 チベット亡命政府編 風彩社 1680円
チベット亡命政府の情報・国際関係省による中国侵略下のチベット五十年記。今なお亡命生活を送る民族の背景がよく分かる。翻訳は南野善三郎。



貧乏入門 ディスカヴァー・トゥエンティワン 1470円
副題は「あるいは幸福になるお金の使い方」。著者は都内の古びた家を月読寺と名付け、ユニークな伝道を行う浄土真宗本願寺派僧侶の小池龍之介。お金に縛られない生き方を指南する。



親鸞 上下巻 五木寛之著 講談社 2巻揃い 3150円
全国二十七紙に載り、老若男女から高い評価を得た連載小説の単行本化。地獄は一定住みかぞかし≠ニ見極めた親鸞が独自の視点で描かれている。



坊主DAYS 杜康潤著 新書館 777円
生家は臨済宗寺院の著者が、住職である兄の姿を描いたお寺と仏教の入門マンガ。僧堂での修行の実態や現代の僧侶の衣食住がコミカルに描かれる。



釈尊が仰せになりました 喜多寿佳著 喜多信子編 青垣出版 1575円
著者は住職である夫亡きあと、七十七歳で奈良の真言律宗額安寺住職になり、九十七歳で亡くなるまで境内整備と伝道に励んだ女性.遺稿集が一冊に。



統合失調症と宗教 星川啓慈・松田真理子著 創元社 3675円
副題は「医療心理学とウィトゲンシュタイン」。宗教哲学者と臨床心理学者が、宗教を手がかりに現代に見られる統合失調症という病の諸相を論じる。



おりがみ仏像をおる 河合敦子著 誠文堂新光社 1890円
折り紙名人で折り紙供養の提唱者でもあった故・河合豊彰が、生前に編み出した折り紙仏像の折り方が写真や図と共に紹介。お寺の行事にも使える。



世界の葬送・墓地 森茂著 法律文化社 5880円
グローバル化が進むなか、外国の墓地行政も無関係とはいえない。欧米や中国、モンゴルなど十カ国の葬儀費用やエンバーミング、改葬の仕方など葬儀と墓地に関わる法律や事例を紹介。



日本史有名人の臨終図鑑 篠田達明著 新人物往来社 1680円
あの有名人は幾つで、何が原因で亡くなったのか。八十八歳で遷化した一休禅師、坐禅を組んで逝去した山岡鉄舟など歴史上の人物百十一人の死因と臨終のカルテを、作家で医者が綴る。





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