[月刊『寺門興隆』 2010年5月号より転載]

仏教教育選集第一巻 齋藤昭俊監修 国書刊行会 6090円
仏教に基づく教育理念と実践、その歴史的展開と現代的課題を最新の学術的研究と豊富な事例に基づいて論究した全六巻から成る選集の配本がこのほど始まった。第一巻は「慈悲の教育」。



インド仏教美術史論 宮治昭著 中央公論美術出版 36750円
仏像は、いつ、どのように造形化されたのか。具体的な事例をあげながら、インド古代美術と仏教文化の融合史を読み解く研究書。「半迦思惟像の成立と展開」「『降魔成道』の図像学」など。



近代日本の仏教者 小川原正道編 慶應義塾大学出版会 3780円
 明治時代、危険を顧みずアジア各国に向かった日本の仏教者たちは何を体験し、いかなる影響をわが国に与えたか。島地黙雷、松本白華、小栗栖香頂、北方心泉など十二人の軌跡が辿られる。



わが国古代寺院にみられる軍事的要素の研究 雄山閣 7140円
著者は考古学研究者の甲斐弓子。奈良時代の寺院造営は軍事施設的要素も備えていた? 遺構や立地から、鎮護国家思想と当時の政局を浮き彫りに。



京都の寺社と室町幕府 細川武稔著 吉川弘文館 11550円
中世後期、政治と寺社はどのように結びついていたのか。京都を中心に幕府のために祈.を行った門跡や、将軍御所への参賀などの史料研究から、当時の宗教政策の実態が明らかにされる。



呪術意識と現代社会 竹内郁郎・宇都宮京子編著 青弓社 8400円
運勢占いや、交通安全のお守りを身に付けるなどの行動は、どのような意識から来るものか。都内二十三区を対象にした調査をもとに、現代社会に息づく呪術意識を分析した成果が一冊に。



近代火葬の民俗学 林英一著 法藏館 7875円
今日、遺体を火葬にふすのは一般的だが、つい最近まで土葬の割合も高かったことはご存じのとおり。明治を転換期とする、土葬から火葬への移行で起きた葬送観の変化が明らかにされる。



凡俗による宏智拈古全評釈 蔭木英雄著 大法輪閣 2940円
公案を主とする看話禅に対し黙照禅を首唱した中国の禅僧宏智正覚は、道元に大きな影響を与えた。宏智の『宏智拈古百則』に語注、評釈が施された。



親鸞と蓮如 真実信心獲得の理論 武田龍精著 永田文昌堂 2700円
親鸞と蓮如の思想理論の違い≠現代の我々はいかに受け止めていくのか、宗教的実存の視座を論じる。「親鸞浄土教における『真実』の概念」他



日本人のこころの言葉 道元 大谷哲夫著 創元社 1260円
ただひたすら坐ること、を提唱した道元。その悟りの本質を、駒澤大学の教授が宗祖の言葉を軸に解き明かす。「身も心も束縛から抜け出る」など。



仏教教育選集第一巻 齋藤昭俊監修 国書刊行会 6090円
仏教に基づく教育理念と実践、その歴史的展開と現代的課題を最新の学術的研究と豊富な事例に基づいて論究した全六巻から成る選集の配本がこのほど始まった。第一巻は「慈悲の教育」。



宗教と現代がわかる本 2010 渡邊直樹編 平凡社 1680円
特集は「宗教と映像メディア」。現代における宗教の姿を、社会現象から読み解く。漫画家、評論家、宗教学者、編集者など多分野の専門家が執筆する。



「枯れて死ぬ仕組み」を知れば心穏やかに生きられる 河出書房新社 798円
著者は医者と僧侶の二足の草鞋をはく臨済宗僧侶・対本宗訓師。人間にとって、安らかな生死とは何かを医療と仏教の両方の立場から説く。新書判。



東大卒僧侶の「お坊さん革命 松本圭介著 講談社 879円
「お寺は最高のエンタメ発信地」が副題。超宗派インターネット寺院「彼岸寺」などの活動で知られる浄土真宗本願寺派青年僧によるお寺論。新書判。



霊魂・慰霊・顕彰 死者への記憶装置 錦正社 3570円
戦没者や事故犠牲者など、死者の魂に対して宗教・政治はどのような関与を行ってきたのか。國學院大學研究開発推進センターの研究事業の報告書。



手放してみる ゆだねてみる 日本評論社 1785円
夜回り先生こと水谷修と、スピリチュアルケアなどの活動で知られる飛騨の高野山真言宗千光寺住職・大下大圓がそれぞれの経験をもとに、仏教の説く生老病死の受け止め方について対談。



こころ安らぐ「仏教女子」入門  丸の内はんにゃ会著 洋泉社 1260円
仏教をレジャー感覚で楽しもうよ! とお寺や仏像好きの東京・丸の内OLが作った「丸の内はんにゃ会」は会員五百名。同会編纂による仏教ガイド。「マイ仏像、買っちゃう?」など



プレステップ 宗教学  石井研士著 弘文堂 1890円
大学生向けの宗教学入門書。祈りや儀礼といった宗教体験から現代日本の宗教まで、教養としての知識がワークシート付きで講義向けに編纂された。



世界を魅了するチベット 石濱裕美子著 三和書籍 2100円
「『少年キム』からリチャード・ギアまで」が副題。欧米人がチベットに惹かれるのはなぜか。チベット仏教を中心に、その独特の世界と文化を紹介。





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