[月刊『寺門興隆』 2012年5月号より転載]

語られた教祖 幡鎌一弘編 法藏館 5000円
「近世・近現代の信仰史」が副題。近世以降、教祖はいかに語り継がれたか。伝統宗教から新宗教まで教祖伝に信仰を見る論考集。「如来の化身としての親鸞・一学徒としての親鸞」他。



天台仏教の教え 多田孝文監修 大正大学出版会 1900円
最澄によってもたらされた中国天台大師智の天台思想は日本でどのように展開したか。天台仏教の基本思想から日中の天台宗史、比叡山と天台系寺院まで最新の研究成果をふまえて論述。



宗教社会史 高埜利彦・安田次郎編 山川出版社 4500円
日本宗教の特性を歴史的に、社会とのかかわりのなかで浮き彫りにしようと試みた論考集。アイヌ社会や琉球王朝の宗教も視野に入れ、黎明期から現代社会との関係まで通史として捉える。



近代日本の宗教概念 星野靖二著 有志舎 6400円
「宗教者の言葉と近代」が副題。近代日本に新たに登場した言葉「宗教」は国内の仏教者やキリスト教徒にどのように概念化され普及したのか。様々な言説からその展開を明らかにする。



仏教誕生 宮元啓一著 講談社 800円
豊饒な宗教土壌を持つインドで仏教はどのような革新性を持って生まれたか。比較思想研究の手法で釈尊の「経験論とニヒリズムに裏打ちされたプラグマティスト」としての思想に迫る。



お経で学ぶ仏教 蓑輪顕量編著 朝日新聞出版 1400円
「朝日おとなの学びなおし!」シリーズの宗教版。大人のために『般若心経』『法華経』『無量寿経』などの経典をダイジェストで現代語訳し解説。



じゃあ、仏教の話をしよう。 浄土宗出版 1200円
生死の問題に仏教はいったい何をしてくれるの? 誰にも切実で重要な問題に宗派異なる僧侶やビハーラ活動実践者五人(奈良康明、今岡達雄、林田康順、藤腹明子、戸松義晴)が応える。



釈迦物語 ひろさちや著 新潮社 520円
二千年後にも生きる教えを開いた釈迦の歩んだ道には何があったのか。城を捨て苦行を経て、悟りを開き、大教団形成にいたる生涯を描く。文庫判。



弘法大師空海「三教指帰」 池口恵観著 KKロングセラーズ 952円
仏教・道教・儒教について著された『三教指帰』は空海二十四歳の作。鹿児島の高野山真言宗最福寺住職が京都で行った講義を新書にまとめた入門書。



いのちか原発か 小出裕章・中嶌哲演著 風媒社 1200円
長きにわたって反原発を貫く研究者と真言宗御室派住職が、第二のフクシマを繰り返さぬための思想と方向性を語り合う。「小浜に原発が来る」他。



原子力と宗教 鎌田東二・玄侑宗久著 角川学芸出版 743円
自然災害と原発問題に、宗教はどのような答えを出せるか。宗教哲学者と福島の臨済宗妙心寺派住職が不安を見つめ、これからの道を探る。新書判。



禅に生きる 鈴木大拙著 守屋友江編訳 筑摩書房 1500円
欧米の思想家からビート世代までを魅了した鈴木大拙。その思想を読み解くアンソロジー集。在米時代、戦前戦後の貴重な書簡や論文を収載。文庫判。



くじけない心をつくる禅の言葉 田中治郎著 日本文芸社 1300円
「自分の生き方を見つける100の羅針盤」が副題。本誌別冊に連載の著者が座右の銘にできる禅語百語を初心者にも分かりやすい解説を加えて紹介。



一寸先は光 坂村真民の詩が聴こえる 坂村真民著 清流出版 2000円
仏教詩人・坂村真民(1909―2006)の詩はどのように生まれたのか。直筆生原稿と五十五年間の日記約八百冊を初公開する。小池邦夫監修。



「牛鬼蛇神を一掃せよ」と文化大革命 石剛編 三元社 5000円
中国文化大革命は中国、そしてチベットの仏教や思想をいかに蹂躙、弾圧したのか。中国国内の第一線研究者らによる歴史検証を日本語に訳したもの。



平成「方丈記」自由訳プラス 松島令著 言視舎 1500円
「3・11後を生きる仏教思想」が副題。東日本大震災後、その内容が見直されている災害文学・鴨長明の『方丈記』を、自由訳を加えて読み解く。



寺院の法律知識 長谷川正浩編著 新日本法規出版 4400円
寺院運営に必要な法律知識や税金対策などをまとめた実用書。宗教法人法の基礎知識から財産管理、収益事業と公益事業の違い、税制、墓地経営など。



宗教法人税制「異論」 佐藤芳博著 現代企画室 1800円
著者は宗教法人優遇税制の再検討を主張する元議員秘書。税制の歴史と現状の問題点などを見直し、信教の自由を侵さない税制改革案を構想している。





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