[月刊『寺門興隆』 2012年10月号より転載]

パーリ仏典にブッダの禅定を学ぶ 片山一良著 大法輪閣 2500円
ブッダが比丘たちに向かって説いた『大念処経(マハーサティーパッターナ・スッタ)』は四諦・八正道といった仏教の基本となる実践法が説かれている。訳と共にブッダの瞑想法を解説。



参詣曼荼羅の研究 大高康正著 岩田書院 7900円
那智や富士山など有名霊場に参詣する様子を描いた仏教画「参詣曼荼羅」は中世の勧進活動に使われた。各地に伝わる参詣曼荼羅を分析し、当時の寺院運営や信仰の姿を浮き彫りにする。



現代真宗教団論 池田行信著 法藏館 2300円
著者は浄土真宗本願寺派宗会議員。寺院内における女性や坊守の位置付け、平和・靖国問題など近年の教団の課題や取り組みを論じ、これからの道を探る。「坊守は無償労働か?」など。



お寺が守る都市の緑地 北川順也著 今日の話題社 800円
自然豊かなお寺の境内は、今日において都市の緑地空間の役割も果たしている。浄土宗僧侶で環境問題を研究する著者が、お寺と地域社会のつながりを環境の視点から捉え直す。新書判。



現代仏教論 末木文美士著 新潮社 740円
大震災による死、高齢社会、自殺者三万人の現実に向き合わざるを得ない日本。多くの死者と対峙する現代を生きるヒントを仏教から問う。新書判。



原典訳 アヴェスター 伊藤義教訳 筑摩書房 1100円
通商の民、ソグド人によって中央アジアに広く伝えられたゾロアスター教は、シルクロードを経て仏教やキリスト教にも大きな影響を与えた。主要聖典『アヴェスター』の翻訳の文庫化。



インド・オリッサ 秘密佛教像巡礼 長谷法寿著 柳原出版 12000円
オリッサはかつての密教隆盛の地で『大日経』漢訳者のインド僧侶、善無畏三蔵の故郷。今も同地に息づく信仰と知られざる仏像の姿を捉えた写真集。



やさしい教え 仏教ことわざ辞典 パイインターナショナル 1500円
阿吽の呼吸、一蓮托生、業を煮やすなど日常使うことわざには仏教由来のものが実に多い。百五十語を解説する。著者は割田剛雄、写真は高橋真澄。



白土わか講義集 日本の仏教と文学 白土わか講述 大蔵出版 4500円
大陸より伝来した仏教が日本人の情操に取り込まれ、文学や芸術に形を変えていった。金沢大学で行われた集中講義を含む十一篇の講述を収録した。



四国遍路 救いと癒やしの旅 真鍋俊照著 NHK出版 1200円
四国遍路はなぜ時空を超えて老若男女を惹きつけるのか。札所住職が道順の意味、作法、大師信仰と現世利益、美術など多様な視点から魅力を説く。



日本石造物辞典 日本石造物辞典編集委員会編 吉川弘文館 20000円
石塔や板碑、石仏、狛犬は地域の貴重な歴史記録でもある。全国各地に分布する古代・中世の石造物約千五百点を現地調査し、その形状や銘文、梵字などを分かりやすく解説した辞典。



卒哭 生き方を、変える 安達瑞光著 風詠社 1500円
死別の悲しみから立ち上がり、生きる喜びを見出せるようになるまで、僧侶はどのように支えられるか。京都府の曹洞宗住職の法話をまとめたもの。



災害と妖怪 畑中章宏著 亜紀書房 2000円
河童や天狗伝承が残るお寺は多いがそれらは地震や旱魃、飢饉など天災を乗り越えるための知恵だった? 柳田国男を手がかりに日本の災害観を考察。



地獄ものがたり 徳間書店 762円
地獄はいかに語られたか。河鍋暁斎の冥界図、説話文学や狂言に描かれた地獄と救済の物語、西洋の地獄物語など古今東西の地獄を網羅するムック本。



易と日本人 その歴史と思想 服部龍太郎著 雄山閣 2600円
お寺にも縁が深い「占い」は三千五百年前に中国で成立した『易経』が影響を与えている。易の誕生から思想、現代までの変遷を網羅した名著復刊。



宗教概念あるいは宗教学の死 磯前順一著 東京大学出版会 4000円
西洋社会で生まれた「宗教」という言葉は今、どのように語られるのか。近代以降の日本の宗教概念、宗教学を捉え直し、新しい宗教研究を構想する。



日本占領と宗教改革 岡ア匡史著 学術出版会 5800円
戦後の米国占領下で日本はなぜ、キリスト教化されなかったのか。民主主義国家への変貌の過程における宗教政策を捉える。「学校教育と宗教」他。



池田大作と暴力団 西岡研介他著 宝島社 933円
副題は「独占スクープと内部資料が明かす創価学会ヤミの裏面史+跡目争いの行方!」。学会系球団、広告出稿、公務員数など創価学会の勢力図に迫る。





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