[『月刊住職』 2014年2月号より転載]

仏教文献研究 袴谷憲昭著 大蔵出版 18000円
仏典は仏教教団が生み出したにもかかわらず、自らを壊滅に導くヒンドゥーイズムが認められるという。駒澤大学で仏教学を教えてきた研究者が仏教文献から仏教とは何かを探る研究論考。



事典 日本の仏教 蓑輪顕量編 吉川弘文館 4200円
日本人は仏教をどう理解し、実践してきたか。教義・思想を中心に宗派の成り立ちや特徴から僧侶の修行と学問、仏教に関係する文化芸術、現代社会との関係まで百四十項目を解説した事典。



民衆仏教思想史論 大桑斉著 ぺりかん社 6800円
 近世日本人の心に仏教はいかに息づいてきたか。近松門左衛門の浄瑠璃や庶民に親しまれた仮名草子に描かれた物語から因果や無常観が読み解かれる。「『七人比丘尼』の煩悩即菩薩」など。



曼荼羅講伝抄録 頼富本宏著 同朋舎メディアプラン 11429円
弘法大師空海が請来し、真言密教の基盤とされてきた曼荼羅。仏教学・密教学の碩学が、その定義や分類を明らかにし、さらに曼荼羅思想史を古代、中世、近世と真言教学史の上で論じる。



日本「再仏教化」宣言! 佐藤哲朗著 サンガ 2000円
廃仏毀釈・神仏分離令を受けて近代日本仏教が選んだ生存戦略が、脱仏教化への方向だったと著者はいう。初期仏教の教えに基づく日本仏教の“再仏教化”を目指す新たな視点の仏教論。



仏教と癒しの文化 思文閣出版 1900円
現代社会に仏教はどのような癒しをほどこせるのか。日本と韓国の研究者が論じた佛教大学の国際仏教文化学術会議録。「癒し文化のビジョン」など。



道元 読み解き事典 大谷哲夫編著 柏書房 3200円
坐禅とは悟りの手段ではなく、悟りそのものである。駒澤大学元学長が宗祖・道元の生涯や教え、著作、ゆかりの史跡などを通じて『正法眼蔵』の真髄に迫る。「道元の時代と仏教」他。



読む坐禅 静かに深く生きるために 中野東禅著 創元社 1400円
坐禅に興味はあるが実践の手前で止まっている初心者のためにも、曹洞宗住職が禅の心得や教えから呼吸法や坐り方までを易しく説いた禅の入門書。



この世を仏教で生きる 釈徹宗・大平光代著 本願寺出版社 1200円
比較宗教思想研究者でもある大阪の浄土真宗本願寺派如来寺住職と、波乱の人生を歩んできた弁護士で元大阪市助役が仏教の魅力を語り合った対談集。



本当の宗教とは何か 加藤智見著 大法輪閣 1800円
カルトやスピリチュアルに対する関心は相変わらず高い。真宗大谷派住職が親鸞とルターの信仰の道を辿りながら、「本当の宗教とは何か」に迫る。



今、ここから始めよう 青山俊董著 海竜社 1500円
五歳の時にお寺に入門して以降、八十代の今日まで尼僧として多くの後進の育成に励んできた愛知専門尼僧堂堂長が様々な出会いを通じて語る法話集。



ぽくぽくぽく・ち〜ん 露の団姫著 ぷねうま舎 1400円
天台宗キャンペーンガールとしても活躍する関西の若手落語家で天台宗僧侶が仏教の教えを楽しく説く。「超訳法華経」「ホトケの明るい道」など。



今日は泣いて、明日は笑いなさい 秋田光彦著 KADOKAWA 1000円
劇場型寺院を建て、檀家制ではなく会員制のお寺を目指してきた大阪の浄土宗大蓮寺・應典院住職が様々な活動を通じて出会った体験と想いを綴る。



生きる。死ぬ。 玄侑宗久・土橋重隆著 デイスカヴァー21 1500円
臨済宗妙心寺派住職と先端内視鏡パイオニアで長年ガン医療に携わってきた医師が病と心の関係を語る。「ガンになる『性格』『生き方』がある」他。



世界は宗教とこうしてつきあっている 弘文堂 2200円
グローバル化時代に、宗教知識は欠かせない。異宗教と接する際の様々なシーンに対応できるように具体的な事例をもとに解説。山中弘、藤原聖子編。



料理僧が教えるほとけごはん 青江覚峰著 中央公論新社 840円
著者は食育を通じた布教に力を入れる東京・浅草の浄土真宗東本願寺派緑泉寺の若手住職。四季折々の食材を生かした料理レシピと法話集。新書判。



小説 野に生きる良寛 橋玲司著 考古堂書店 1500円
清貧を貫いた江戸時代の禅僧、良寛の生きざまは経済至上の現代にあって新たな道を説く。越後出身の在野の研究者が出家から遷化までの生涯を描く。



ネパール・インドの聖なる植物 八坂書房 2400円
仏教やヒンズー教に縁の深い菩提樹やサラノキなど百十四種の植物について神話・伝説・薬効を記している。T・C・マジュプリア著、西岡直樹訳。





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