[『月刊住職』 2015年10月号より転載]

日本古代の典籍と宗教文化 増尾伸一郎著 吉川弘文館 9500円
大陸、朝鮮半島から伝来した宗教文化は日本古代社会でいかに受容されたのか。『万葉集』『日本霊異記』『藤氏家伝』などの古代典籍と、中国・朝鮮史料との比較から考察した研究論考。



本願とは何か 長谷正當著 法藏館 3700円
副題は「親鸞の捉えた仏教」。親鸞思想の根幹である本願の思想とは、どこにルーツがあり、我々にいかに働きかけているのか。宗教哲学の碩学が親鸞の仏教史観から遡り、明らかにする。



そうだったのか! 般若心経 大谷徹奘著 悟空出版 926円
日本人にもっともポピュラーなお経『般若心経』には、生き方の指針が込められていると著者は説く。玄奘三蔵ゆかりの奈良・薬師寺の僧侶の解説。



大阪のおばちゃん超訳 ブッダの言葉 釈徹宗監修 PHP研究所 1200円
おせっかいで人情味あつい大阪のおばちゃんが、ブッダの言葉を超訳したらどうなる? 比較宗教学者でもある浄土真宗本願寺派住職と、大阪のおばちゃんたちによる関西弁の仏教入門書。



禅の名僧に学ぶ生き方の知恵 横田南嶺著 致知出版社 1800円
鎌倉の臨済宗円覚寺派大本山円覚寺管長が語る禅僧七人(無学祖元、夢窓疎石、正受老人、白隠禅師、誠拙周樗、今北洪川、釈宗演)の生き方列伝。



インドネシアの古代美術 伊東照司文・田枝幹宏写真 柏書房 20000円
8世紀、インドネシアのジャワ島に建造されたボロブドゥール遺跡は総面積1,5万平方bに及ぶ世界最大級の仏教寺院。40年に及ぶ現地調査の成果をカラー図版124点と共に公開。



死者の花嫁 葬送と追想の列島史 佐藤弘夫著 幻戯書房 2400円
宗教儀礼の軽視など日本人の死生観が大きく揺らいでいるが、従来の仏教の葬送文化はいかに成立したか。東北大学の宗教学者が墓、魂、死者との交流などから考察。「骨を運ぶ縁者」他。



描かれる地獄 語られる地獄 田村雅彦著 三弥井書店 2800円
中世より日本人の死生観に影響を与えてきた地獄。美術や文学に描かれた地獄から思想史を辿る。「和泉式部が見た地獄絵」「西行の恋と堕地獄」他。



アワシマ信仰 女人救済と海の修験道 有安美加著 岩田書院 3600円
アワシマ信仰は和歌山市の加太淡嶋神社を本貫とする女性ゆかりの民間信仰。往時は全国二千社ともいわれる神社祠堂が勧請されたが、女人救済の信仰と修験道の関わりを明らかにする。



蓮如の生き方に学ぶ 宇野弘之著 北國新聞社出版局 1800円
副題は「21世紀少子高齢社会の処方箋」。85年の生涯で27人もの子を成したという蓮如上人。その生き方と思想を『御文』から読み解く。



くり返し読みたい禅語 武山廣道監修 リベラル社 1200円
人間関係を円滑にする言葉、悩みや迷いを解消する言葉、やる気になる言葉など。様々な局面に応じた禅語を臨済宗妙心寺派住職が説く。画は臼井治。



泥の中から咲く 川村妙慶著 NHK出版 1300円
インターネット法話の先駆けで元アナウンサーの真宗大谷派女性僧侶による自伝的エッセイ。「なぜ私は人に嫌われるのか」「生きる意味とは」他。



死では終わらない物語について書こうと思う 文藝春秋 1500円
著者は大阪・浄土真宗本願寺派如来寺の釈徹宗住職。死に関する物語が貧弱な現代日本。古の日本人はいかに死を受容してきたか、その死生観に迫る。



道元禅師の『典座教訓』を読む 秋月龍a著 筑摩書房 1200円
禅院における食作法と意義、仏道の関係について著した道元『典座教訓』を、現代人の日常的な視点から読み解いた名著の文庫判。解説は竹村牧男。



石原莞爾の変節と満州事変の錯誤 伊勢弘志著 芙蓉書房出版 3500円
満州事変、二・二六事件、日中戦争に深く関与し独自の戦争論を唱えた陸軍軍人の石原莞爾は、日蓮主義信仰の持ち主だった。思想から人物像に迫る。



チベット密教の秘密と秘法 張明彦著 ナチュラルスピリット 1800円
中有の時間をチベット密教はいかに説いているか。性的ヨーガの全貌、タントラ、チベット密教の説く死後の世界や様々な秘術について解説される。



西康・西蔵踏査記 劉曼卿著 慧文社 7000円
著者は漢族の父とチベット人の母の間に生まれたイスラム女性。蒋介石の命で、対立が激化した中国とチベットの融和を図るためにラサに赴いた記録。



文化と宗教 基礎用語事典 海鳴社 3600円
複雑化する世界を読み解くために必要な宗教と文化についての基礎教養を、一級の学者が101の項目にまとめる。ベアーテ・イレーネ・ヘーメル他編著。





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