[『月刊住職』 2015年11月号より転載]

修験道史入門 時枝務他編 岩田書院 2800円
修験道はいかに形成され、展開してきたか。中世から近世に至る修験道の姿を成立時、山伏集団の動向、修験道組織の展開など広範囲から論じた研究論文集。「里修験の活動と組織」他。



平安京と中世仏教 上川通夫著 吉川弘文館 2800円
平安後期から二百年、飢えと戦が続いた平安京は仏教都市となった。餓死者の供養、浄土信仰、都市の形など仏教史の視座から平安京の姿を描き出す。



仏教と社会 思文閣出版 1900円
仏教者は社会共同体に対して、個人に対して何ができるか。昨年、日韓の研究者が集まり、韓国の圓光大学校で「仏教と社会」をテーマに開催された学術会議の基調講演と研究発表を収録。



河口慧海 高山龍三編 日外アソシエーツ 18000円
鎖国状態のチベットに日本人で初めて入国を果たした探険家で僧侶の河口慧海(1866―1945)。旅行記、仏教書、記録資料、記事、批評など関係資料3800件を収録した人物書誌。



アジアの文化遺産 鈴木正崇編 慶應義塾大学出版会 2000円
宗教や習俗など様々な文化的背景からなる文化遺産は過去から現在、未来へと受け継がれていく。未来へと生かす方法を文化人類学、建築学、民俗学など多様な分野の研究者が提言する。



空海 高村薫著 新潮社 1800円
わが国の形而上学の基礎を築き、治水事業の指揮を執り、さらに民間信仰の柱として今も人を惹きつける空海。千二百年前に生きた偉大な宗教者の実像と脳内ドラマ≠ノ人気作家が迫る。



仏事Q&A 浄土宗 浄土宗総合研究所編著 国書刊行会 1300円
一般檀信徒からの質問を想定し、浄土宗僧侶が答えるQ&A式の浄土宗入門書。葬儀や法事などの仏事、浄土宗の信仰生活、教義の要などを解説する。



いのち輝かす仏教 篠原鋭一著 大法輪閣 1800円
副題は「心が疲れた人に届けたい21のメッセージ」。現代の様々な悩みに寄り添う千葉県の曹洞宗長寿院住職の法話集。「日本の幸福度は?」など。



お釈迦さまならこう言うね! 増田俊康著 主婦と生活社 1350円
副題は「答えにくい子どもの『なぜ?』に」。バルーンアート大道芸でも人気の住職が「親が嫌い」「自殺がいけないのはなぜ」など子供の百八の疑問にユーモアをまじえやさしく答える。



法然思想 Vol.0 佐々木正他著 言視舎 1200円
浄土宗の開祖・法然。その思想と言説を全24回(年4回刊行)かけて明らかにするシリーズの創刊号。執筆は梅原猛、森山公夫、大澤真幸他。



人生は価値ある一瞬 大谷光真著 PHP研究所 1000円
昨年六月に退任した西本願寺前門主による法話集。不安や迷いを受け止めながらも心豊かに生きるヒントを綴る。「困難に負けず生きるために」など。



地獄と極楽 宮城著 東本願寺出版部 650円
「地獄で仏」など仏教だけでなく日本人の日常になじみ深い地獄と極楽の死生観は生きる上で大切なことを説いている。親鸞の教えから明らかにする。



悩まない練習 枡野俊明著 海竜社 1300円
生きているだけでストレスを抱える時代だからこそ、禅的思考を取り入れよう―。世界的庭園デザイナーでもある曹洞宗住職が説く生き方指南本。



和辻哲郎 人格から間柄へ 宮川敬之著 講談社 1020円
名著『古寺巡礼』で知られる和辻哲郎は道元や西田幾多郎、ハイデッガーなどの思想と向き合い独自の倫理学を打ち立てた。その思想に迫る。文庫判。



新宗教と総力戦 永岡崇著 名古屋大学出版会 5400円
教祖亡きあと新宗教はいかに存続し、自己形成をはかってきたか。国家権力の介入や戦争の中で新宗教とその信者が歩んだ道を、天理教を事例に辿る。



知っておきたい仏像と仏教 村越英裕他著・監修 宝島社 720円
日本人にとって仏教、仏像とは何か。日本仏教十三宗派の宗祖の教えと生涯から、宗派ごとの作法、仏像のご利益や見方などをイラスト入りで解説する。



御朱印でめぐる鎌倉の古寺 ダイヤモンド・ビッグ社 1500円
海外旅行のガイドブック『地球の歩き方』シリーズで知られる編集室による鎌倉三十三観音と御朱印ガイド。各寺院の歴史、見どころ、名物を紹介。



水木しげるの日本霊異記 水木しげる著 角川書店 1500円
雷様のお告げで生まれた怪力の子供の化け物退治など平安時代に書かれた日本最古の仏教説話集『日本霊異記』から7話を妖怪マンガの大家が漫画化。





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