[『月刊住職』 2017年8月号より転載]

令知会と明治仏教 中西直樹他編著 不二出版 2700円
令知会とは明治十七年、浄土真宗本願寺派僧侶の島地黙雷らが結成した仏教結社。明治維新後の近代化における仏教改革運動の動向を、令知会の機関誌『令知会雑誌』を中心に考察する。



三国伝来仏の教えを味わう 花園大学文学部監修 臨川書店 2100円
副題は「インド・中国・日本の仏教と『食』」。原始仏教の戒律に定められた食事方法から道元の『典座教訓』まで。仏教者の「食」の変遷を通じて仏教伝播をひもとく連続講座の書籍化。



一百四十五箇条問答 法然著・石上善應訳・解説 筑摩書房 1200円
飲酒は罪か、念仏者が神社に参拝してよいか、出家せずとも極楽往生できるか―など庶民の悩みに法然が答えながら念仏行に導く問答集『一百四十五箇条問答』を現代語訳化。文庫判。



親鸞と一遍 日本浄土教とは何か 竹村牧男著 講談社 1100円
日本浄土教を代表する親鸞と一遍。その思想は日本人の仏教観や霊性の形成に大きな影響を与えた。両者の思想的特徴を、原典に現代語訳を付して比較考察しながら読み解く。文庫判。



清沢満之の浄土教思想 脇崇晴著 木星舎 1800円
真宗大谷派の近代教学に影響を与えた清沢満之の浄土教思想を「他力門哲学」を基軸に読み解く。「清沢満之における浄土教思想と儒教思想」など。



カウンセリングにおける宗教性 加藤廣隆著 創元社 2500円
著者は、抜苦与楽のお寺と古より知られる京都の釘抜地蔵こと浄土宗石像寺の住職。宗教家、臨床心理士としてお寺で悩み相談を受ける活動を通じ、カウンセリングにおける宗教性を考察。



死後の世界 立川武蔵著 ぷねうま舎 2500円
輪廻、浄土、成仏、涅槃など東アジアの宗教は独自の死生観を育んできた。比較宗教学の観点から、それらの死生観における「救い」について考察する。「なぜインドには墓がないのか」など。



多文化時代の宗教論入門 久松英二 他編著 ミネルヴァ書房 3200円
多様な文化背景を持つ人々が日常的に交錯するグローバル社会において宗教理解と対話は欠かせない。仏教・キリスト教・イスラームの基礎知識を一覧できる本。「まちづくりと宗教」他。



古代インド哲学史概説 金岡秀友著 佼成出版社 2200円
大学のインド哲学科の教科書としても使われてきた名著の新装改題版。インド哲学の起源からヴェーダ・ウパニシャッド文献、自由思想、ヒンドゥー教の形成、六派哲学の成立までを解説。



この世でもっとも大切な話 篠原鋭一著 興山舎 1800円
副題は「悩める人と共にある和尚の実話30」。連載中の「在俗の説法者」を単行本にしました。お寺を開き、貧困や原発など苦に向き合う住職の実話説法集。



ブッダに学ぶ「やり抜く力」 佐々木閑著 宝島社 1200円
現状に不満や不足を感じているなら自己変革の要領は仏教にある。花園大学教授による生き方指南的仏教入門書。「自己変革の先駆者としての釈迦」他。



さすらいの仏教語 玄侑宗久著 埼玉福祉会 3300円
獅子身中の虫、三千大千世界、言語道断と自業自得など、日々の生活に馴染み深い仏教語八十八を、作家で福島県の臨済宗妙心寺派住職が読み解く。



「退屈」の愉しみ方 名取芳彦著 三笠書房 600円
仏教語「退屈」には本来、どんな意味があるのか。東京の真言宗豊山派住職が説く豊かな時間の過ごし方。「たまにはスマホから退散≠オよう」他。



吉本隆明質疑応答集@宗教 吉本隆明著 論創社 2200円
現代思想の泰斗、吉本隆明が昭和52年から平成5年にかけ親鸞、良寛、日本人の死生観など宗教をテーマに行った講演後の白熱する質疑応答を収録。



くらべてわかる! ブッダとキリスト 中村圭志著 サンガ 1300円
副題は「原典から読み解く『宗教二大スター』の教えと生涯」。二大宗教の特徴を、教祖の生涯や伝承神話、教団の形成、歴史等からコンパクトに解説。



働く人のためのマインドフルネス 菱田哲也他著 PHP出版 850円
グーグルやアップルなど世界企業が注目する仏教発の瞑想法、マインドフルネスは集中力の向上やストレス軽減の効能が語られるが、その本質に迫る。



マンガでわかる現代を読み解く宗教入門 島崎晋著 新星出版社 1500円
キリスト教世界で人工妊娠中絶が選挙の争点になる理由、ユダヤ系の人々がビジネスで影響力を持つ訳など現代を読み解くための世界宗教の基礎知識。





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