6月号画像
A5判・184頁・全頁2色刷
(表紙/手塚雄二 画伯)
2010年6月号の主な内容 (No.139)

[今月号の特集]



「直葬」現象を問う(1)
人が死んでも通夜・葬儀をせず、僧侶も呼ばない「直葬」で一体いいんだろうか …奈良康明(駒沢大学元総長・東方研究会常務理事)


「直葬」現象を問う(2)
葬儀もせず火葬場に直行す「直葬」が増えた原因は何か …山田一眞(東京都佛教連合会常務理事・高野山真言宗住職)




最高裁政教分離判決でお寺も神社も大弱り! 行政はどうするつもりなのか
もとはお寺の地所だったものが、お上の方針や寺側の配慮で公有地、それも道路などに供された土地が全国にかなりある。北海道砂川市の空知太神社の最高裁判決後、行政は寺院に土地の明け渡しを迫っているのか。



新型の納骨堂を建てたお寺が建築費数千万円をめぐって業者とのトラブルに巻き込まれた。他の寺院も建築紛争に巻き込まれているのか。その実態をリポート。



業者と組んで墓地を造ったら4億円も業者から請求された寺院がある。また、名義貸しをしたら訴えられた寺院もあったのだ。霊園経営に危機が迫っている。霊園訴訟から学ぶ。



第5回本誌「住職アンケート」結果発表 …葬儀はするが、俗名が好きなので戒名(法名・法号)はいらないと檀家に強くいわれたら住職はどう答えたのか?



住職奮闘ルポ
石のことなら何でも知っている住職が楽しいお寺を作っている。その実際を取材した。




年間、数千万人分も粗末に捨てられている食品を生活困窮者に再分配する「フードバンク」が仏教界に注目されている。



看取りの連続講座(第2回)末期患者はどんな苦しみを抱えているか …藤腹明子(仏教看護・ビハーラ学会会長)



新企画 青年会よ何でも言おう何でもやろう! 第1回は真言宗智山派の智山青年連合会。




[徹底調査]
国税庁が宗教法人に対してした税務調査の実態で何が分かるか …石田佳宏(大和総研 公共政策研究所 主任研究員)


最新の電気掃除機はお寺に本当に役に立つのか。


埋葬したお骨はどうなるのか。何年したら土になってしまうのか。誰もが思う素朴な疑問を科学的に調査した。




[寺院・住職に直言提言]
野村四郎 (能楽師・重要無形文化財保持者) … 「生涯初心不可忘」
宮脇昭 (国際生態学センター長) … 「心に木を植える」




[ショートルポ]
坐禅そのものが現代のアートだって本気ですの青年僧/火事で焼死した先代住職と奥さんに会葬の列絶えぬわけ/スカイツリーに合わせた行政の高層建築に浅草寺と仲見世がクレーム/お寺で体と心を育む健康寺子屋大盛況の主役は元バレーボール日本代表の三屋裕子さん


 [好評連載]

 お寺活性化講座 「老いも幼きも共にふれあう喜びを分かつお寺作り」
  神仁
(全国青少年教化協議会主幹)


 仏凡不二を問う 「日本人が宗教に求めるものは何か鼎談しました」
  釈徹宗
(相愛大学教授・浄土真宗本願寺派住職)


 中世寺院の実像 「僧侶に漢詩・和歌が必須だったのはなぜか」
  井原今朝男
(国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授)


 今にして創価学会とは何か 「マスメディアを操る日がいよいよ来るのか」
  島田裕巳
(宗教学者)


 いまこそすべき現代葬儀詳細分析論 「どんな人が葬式を手伝うのか」
  山田慎也
(国立歴史民俗博物館准教授)


 つっぱり和尚骨山日記 「葬儀に続き初七日をと頼まれた」
  髙橋芳照
(高野山真言宗住職)


 なんたって寺族の言い分 「自分の衣くらい住職が縫ったら」
  鏡島眞理子
(曹洞宗寺院住職夫人)


 我他彼此二仏中間 「御影堂を拝しその影は何なのか考えさせられたわけ」
  大村英昭
(関西学院大学教授・浄土真宗本願寺派僧侶)


 色即是空の科学事始め 「生物多様性条約はなぜ必要なのか?」
  池内了
(総合研究大学院大学教授・宇宙物理学者)


 医心仏心 「老化はなぜ起きるのか? その3要因」
  高田明和
(浜松医科大学名誉教授)


 仏心エコロジー説法 「子を弔うチンパンジー」
  岡田真美子
(兵庫県立大学環境人間学部教授・日蓮宗寺院住職夫人)


 漢字仏教つれづれ行脚 「分別」
  興膳宏
(京都大学名誉教授)


 住職のための今月のことば 「フロッピーと直葬」
  稲垣真澄
(ジャーナリスト)


 68億人の宗教トレンド 「迫害されたバングラデシュ仏教徒」
  荒木重雄
(アジア社会研究者)


 秘められた祈りの形講座 「地下暗闇に御利益ありのわけ」
  豊嶋泰國
(宗教民俗研究者)


 法律相談 … 橋口玲(弁護士)・ 平松和也(弁護士)

 税金相談 … 実藤秀志(公認会計士・税理士)



[法話特集] ●毎号12ページの「法話特集」別冊が付きます。



 お説教のタネ本「だれにも朝はかならずやってくる―99歳の詩」


 在俗の説法者 第95回 「恩返し」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク風代表)


 伝承説話の智慧 第99回 「救いをあてにして」
  亀井鑛
(NHK「こころの時代」司会者)


 スピリチュアルケア講座 第10回 「自分という記憶」
  井上ウィマラ
(高野山大学准教授)


 仏教儀礼入門 第97回 「死者はどうなるか―古代人の考え方―」
  多田孝正
(天台宗住職・大正大学名誉教授)


 そもそもお葬式セミナー 第86回 「『弔う』とは何か」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


 法語伝道聖句三昧 第139回
  峯岸正典 (曹洞宗住職)



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