4月号画像
A5判・188頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之 画伯)
2011年4月号の主な内容 (No.149)

[今月号の特集]

緊急取材① 東日本大地震で寺院激甚被災 ―大津波に襲われた福島県いわき市のお寺は…
死者、安否不明合わせて2万7000人を超した激震4日後の深夜、大津波に襲われた町に車を走らせ、ようやく辿り着いて見た寺院の姿に目を覆った…。


緊急取材② 東日本大地震で寺院激甚被災 巨大地震が起きた時、住職はどうしたか?
東北地方と関東を襲った未曾有の大地震。その瞬間、住職は何を思ったのか。どんな行動をとったのだろうか。被災した寺院、救援に駆けつけた住職、僧侶に思いを取材した。



注目の裁判 葬祭大手が寺と宗派に損害賠償を求めて提訴したのはなぜか?
大阪地裁に訴えた損害請求額は1億6000万円以上。原告は上場企業の葬祭業、被告は大阪の臨済宗妙心寺派寺院と同宗門。事件の背景には機械式納骨堂の経営があったというが…。



実態調査 過疎と窮乏に直面する寺院はいまどう生きているのか?
檀家がゼロで100年以上無住状態が続く真言宗智山派寺院。檀家1軒でとても常住できない浄土宗寺院。災害で伽藍崩壊のため檀家の8分の1が離檀した曹洞宗寺院。同じ住職として座視できないその過酷な現実を取材した。



問題提起 無縁社会が叫ばれるいま僧侶に何ができるのか?
地縁、血縁、社縁の欠如によって生み出されたという“無縁”社会にいよいよ政府が重い腰を上げて対策に取り組むという。本当に日本の社会は「無縁」「孤族」社会なのか。僧侶がなすべきことは?



伝統仏教10大宗派調査 宗門の予算に占める人件費の割合が分かった
浄土真宗本願寺派内局が上程した「宗法」改正案に賛否両論。内局が総辞職に及んだ。いったい何が問題なのか。その背景には全ての宗門が抱える問題が横たわっている。浄土真宗本願寺派・天台宗・高野山真言宗・真言宗智山派・真言宗豊山派・浄土宗・真宗大谷派・臨済宗妙心寺派・曹洞宗・日蓮宗の10大宗派の人件費を比較調査する。



住職ルポ これぞ住職のかがみ! 自らの趣味を活かし地域を盛り上げる大熱血住職あり
バンドを組みチャリティー活動、障害者と旅行会、内外ボランティア、お祭り仕掛け人、伝統行事を次世代に伝える活動など、何でも率先実行してきた住職がいる。長野県松本市の曹洞宗自性院住職の地域を盛り上げる熱い活動を紹介する。



寺院活性化ルポ お寺に「朝粥会」のススメ
いまお寺の「朝粥会」が静かなブーム。なぜ多くの老若男女がこの催しに惹き付けられるのか。大盛況している3カ寺にそのわけを取材した。



死を前にした仏教の真価 老病死を活きる (3)死を活きる
死は全ての終わりか 新たな始まりなのか…吉元信行(大谷大学名誉教授・真宗大谷派寺院住職)

誰にも死がやってくる。避けようもない人生最大の難関だ。これを仏教はいかに説いているか。決して誰にも同じではない「死」を見つめたい。



道元禅師が諌めたのに「金襴袈裟」が流行したのはなぜか?…松村薫子(大和ミュージアム学芸員)
袈裟のもとは糞掃衣なのは僧侶なら誰もが知っている。しかし実際は華美な金襴の袈裟を着けるようになっている。着けるたびに疑問を抱く向きもあるだろう。なぜそうなったのか。



<新連載>
今に生きる人々に伝えたい仏教の実践的解釈論…奈良康明(東方研究会常務理事)

第1回 「無縁社会を有縁社会へと回帰させるには」



<新連載>
最新版仏教文化基礎講座「初めての人に仏教を説くために」…鈴木隆泰(山口県立大学大学院教授・国際文化学研究科長)

宗義はけっこう学んでいるが、ブッダの教えそのものはあまり学んでこなかったという住職も少なくないのではないか。仏教を全く知らない人にいかに説けばよいか、その基礎講座の開講。



<新連載>
本当の創価学会問題
「この教団の偽らざる真の目的は一体何か」…段勲(ジャーナリスト)
第1回 「大教団の指導者がなぜに民衆に倒される独裁者と会っていたのか」
公称信徒800万世帯にして国政をも左右しかねない政党を持つ創価学会の動向に、とりわけ伝統仏教の人々は無関心でいられない。なぜなら同教団はかつて伝統仏教に激しく襲いかかったからだ。この教団の本質を知らねばならない。



事件の現場 臨済宗相国寺派管長で金閣寺・銀閣寺住職の揮毫料2億円無申告のなぜ


初詣のお賽銭額第一位は何県か? 47都道府県すべてのお賽銭ランキングが分かった!


青年会よ! 何でもやろう! 何でも言おう!
第11回/高野山真言宗青年教師会




[寺院・住職に直言提言]
伊奈かっぺい (タレント) … 「たぶん神も仏もない…。」
梶原しげる (フリーアナウンサー) … 「こういう葬式なら」




[ショートルポ]
都心寺院のマンションで住民損害賠償訴訟が起きた/IP電話リース契約でお寺敗訴の驚愕判決/病院や医療に僧として従事できる資格「臨床僧」って?


 [好評連載]

 今にいたる中世の寺院 僧侶や在家その実像
 「僧侶による僧侶のための改革運動」
  井原今朝男
(国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授)


 仏教ことわざよもやま漫歩
 「如露亦如電」
  勝崎裕彦
(大正大学仏教学部長・浄土宗寺院住職)


 住職・寺族のための医心仏心
 「砂糖は肥満にさせる悪者か」
  高田明和
(浜松医科大学名誉教授)


 日本仏教実践思想論
 「仏教は日本の国家主義を導いたのか」
  島薗進
(東京大学教授・日本宗教学会会長)


 つっぱり和尚骨山日記
 
 「嗚呼、自治会役員の改選でまたも寺世話人が勝手に去り、勝手に決まって行く…」
  髙橋芳照
(高野山真言宗寺院住職)


 なんたって寺族の言い分ほんねの記
 「法事の依頼をただ受けているばかりじゃ心がない」
  鏡島眞理子
(曹洞宗寺院住職夫人)


 お寺活性化講座
 「インドの子供らに学舎を施す日本人比丘に学ぶ(インド・サールナート法輪精舎)
  神仁
(全国青少年教化協議会主幹)


 色即是空の科学事始め
 「近代文明の黎明は中国だった」
  池内了
(総合研究大学院大学教授・宇宙物理学者)


 我他彼此二仏中間
 「なにごとにも逃してはならない機がありましょう」
  大村英昭
(関西学院大学教授・浄土真宗本願寺派僧侶)


 住職のための今月のことば
 「指の動き」
  稲垣真澄
(ジャーナリスト)


 68億人の宗教トレンド
 「民衆革命後のエジプトに急登場したムスリム同胞団とは何か」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 税金相談 … 実藤秀志(公認会計士・税理士)
  質問1 高齢の先代から相続の準備をしろといわれたが税務はどうすればいいですかか
  質問2 法人税減税でお寺が営む収益事業への課税はどうなるのでしょうか


 法律相談 … 橋口玲(弁護士)・ 平松和也(弁護士)
  質問1 責任役員を「檀信徒から」でなく「総代から」に変えよという総代の要求にどう対応したらよいですか
  質問2 寺務員や役僧の待遇や雇用条件を成文化する留意点と成文化の是非を教えてください



[法話特集] ●毎号12ページの「法話特集」別冊が付きます。



 お説教のタネ本「松下幸之助成功の金言365」


 在俗の説法者 第105回 「いじめに負けない」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク風代表)


 生きるとは何か 第9回 「力ずくでは動かず」
  亀井鑛
(NHK「こころの時代」司会者)


 スピリチュアルケア講座 第20回 「男性を縛る呪文」
  井上ウィマラ
(高野山大学准教授)


 仏教儀礼入門 第108回 「仏教行事の始まり」
  多田孝正
(天台宗住職・大正大学名誉教授)


 そもそもお葬式セミナー 第96回 「葬儀のタブーの元―『宇治拾遺物語』の陰陽道と葬儀」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


 法語伝道聖句三昧 第149回
  田中治郎 (みち書房代表)



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