11月号画像
A5判・210頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2018年11月号の主な内容 (Vol.532)

[今月号の特集]

宗派の宗務所長も務めた名門の住職が長年連れ添った妻を殺めた謎
神戸市内の曹洞宗寺院で73歳の住職が、71歳の妻を絞殺する事件が起きた。宗内では知られた名門のお寺で、容疑者の住職はかつて宗務所長の要職にあっただけに檀信徒ばかりか宗門寺院の衝撃は大きい。お寺の中で何があったのか。真相を知るため現地を訪ねた。


寺院寺族への利益供与で社会福祉法人が摘発された衝撃
兵庫県尼崎市の浄土真宗本願寺派寺院が設立した高齢者のための社会福祉法人が、所轄庁から改善勧告を受けた。理事長に就く副住職が前住職らに多額の利益供与をしたせいだ。しかも前住職が営む別の法人でも介護報酬不正請求事件が起きていた。寺院の社会福祉事業への参画を躊躇させかねない深刻な事態だ。


寺院の役僧から過重労働で罹患したと訴えられたらどうしたらいいのか
高野山の宿坊に勤める僧侶が未払い給与とうつ病およびパワーハラスメントに対する慰謝料を同寺に請求する訴訟が起きている。寺院において労使問題が取り沙汰される例が増えており、他人事ではない。5件の争訟からいかに教訓を学ぶべきか。



災害や盗難被害が相次ぐなか国の重要文化財を所有する寺院の危機的管理状況
驚くべきことに147件もの重要文化財が行方不明と文化庁が公表した。寺院所有の文化財も少なくない。文化財の保存管理は所有者の義務だが、修復や防犯・防災の負担が重くのしかかる。果たして行政の補助事業は今のままでいいのか。伽藍や尊像が文化財に指定されたお寺ではどんな苦労をしているのか。4カ寺の取り組みを取材した。



クラウドファンディングやふるさと納税でお寺を活性化させよう
インターネットで不特定多数から資金を募るクラウドファンディングや、自治体の取り組みを支援するふるさと納税を使ったお寺の新たな縁作りの動きがある。お寺にも檀信徒にも支えになるその手法と実践のコツを取材した。



山間でも檀家少数でも地域に不可欠な寺院にした住職の禅機
檀家21軒ながら地元に愛され輝いているお寺がある。晋山時には檀家が存続を危ぶむほどの貧寺だったが住職はどのように隆盛させているのか。愛知県豊田市の曹洞宗寺院住職の実践に学ぶ。



お寺の看板 効果的な作り方と事故から守る対策
お寺までの道案内や、集客のために、自坊の看板を出している寺院は少なくない。どこに掲げたいか、何をPRしたいかによって、作り方や掲げ方は異なるし、看板を掲げる際に知っておきたい法令もある。また、道路標識にお寺の案内を載せることはできるのか。寺院、オーダーメードの看板業者、リース看板業者、行政機関に取材した。



宗派を超えた過疎地寺院調査からの提言(12頁一挙掲載)
「人々が移動する社会でお寺を活性化させるにはどうしたらよいのか!?」…那須公昭(浄土真宗本願寺派総合研究所研究員)

寺院消滅などと過疎の寺院に危機が迫っているといわれる中で各宗派はその実態の把握に乗り出している。ここに紹介するのは多くの宗派が共通の認識に基づき共同で行った寺院調査の結果と提言だ。



鎌倉大本山建長寺で開催の国際会議「Zen2.0」リポート
「マインドフルネスが現代人に求められている訳」…柳田尚也(湘南盆踊り研究会代表)

禅とマインドフルネスへの関心が高まる中、今年9月に鎌倉の大本山建長寺で国際会議「Zen2.0」が開催されたので、本誌の連載〈盆踊り全国漫遊記〉の特別編としてその様子をリポートした。



新連載 臨終医だけしか知らない話(3)
「苦しまず楽に死ねる方法はあるだろうか」…志賀貢(内科医/医学博士)

多くの患者を看取った医者の話には他人事とはいえない人間の真実が垣間見える。とりわけ長寿者の最期には悲喜こもごも共感さえおぼえる。それだけに誰しも苦しまず楽な死に方があれば知りたいもの。返ってきた医師の答えは?



新連載 日本人はいかに弔われてきたのか(3)
「墳墓には誰もいないとすれば亡き人はどこへ行ったのでしょうか」…佐藤弘夫(東北大学大学院教授)

墓はすぐに草木に覆われ、誰の墓か分からなくなった中世。人はなぜ墓に死者の名を刻んだ墓標を建てようとせず、墓参も継続しなかったのか。その謎を追って、1980年代に発見された日本最大の中世墓地、静岡県磐田市の「一の谷遺跡」などを歩いた。



誌上セミナー やればできる! 寺院活性化のためのケーススタディ〔20〕
「お寺の将来のために仏像の盗難が絶えない本当の訳を考えた」…堀内克彦(宿坊研究会代表)

仏像盗難の話を聴いても驚く住職は少ないだろう。「狙われたら防ぎようがない」という声と同時に「盗んだ者には罰が当たる」と住職。ところが、実はここに問題の所在があるというのだ。



好評連載 日日是薩婆訶(にちにちこれそわか)(38)
「人口が減る日本なのに電力消費量だけはなぜ増やそうとするのか」…玄侑宗久(臨済宗妙心寺派住職/作家)




好評連載ドキュメント 新米住職のワーキングプア記〔19〕
「地方寺院を迷走させている元凶こそが檀家の『老害』というわけ」…水月昭道(浄土真宗本願寺派住職)




初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔91〕
「在家信者に釈尊はいかにして布施と戒とを第一に説いたのか」…鈴木隆泰(山口県立大学教授・寺院住職)

 新刊好評! 
日本印度学仏教学会賞受賞者・鈴木隆泰教授の本誌連載の単行本『ここにしかない原典最新研究による本当の仏教』第3巻―なぜお釈迦さまのインドに差別がなくならないのか(本体価格2,400円)がたちまち大絶賛! 第3巻は提婆達多の破僧説話の結末、コーサラ国の波斯匿王への釈尊の教誡を通して、布施の果報、四摂事の真実、ヴェーダの宗教と仏教の違い、六師外道の沙門の教えなど重要教説ばかり。

なお既刊の第1巻、第2巻(ともに本体価格2,400円)も大好評。第1巻は王子シッダールタ誕生から釈尊の覚りへの道、さらにサンガの発展までを詳述。第2巻は釈尊の説法で重要な女性の出家や死後世界、そしてアングリマーラの殺人、提婆達多の釈尊殺害計画の全貌が分かる内容。



障害者を快く迎えるお寺にしよう〔33〕
「障害者にもわかりやすく情報を提供できれば社会もよくなる」…野沢和弘(毎日新聞社論説委員)

「就労継続支援A型」「共同生活援助」など福祉サービスの名称でも漢字の熟語ばかりでこれでは知的障害の人が自らの意思で福祉サービスを選ぶこと自体が無理というものだ。



今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔171〕
「茶器が天皇の蔵骨器として使われた史実」…井原今朝男(国立歴史民俗博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授)

平安期の法会に喫茶の風習が宮中で行われていた史実を前号で見たが、それは下級貴族や一般にも広まっていたのか。各地から出土した陶器からその様子を探ると、なんと茶器が仏教用具さらに天皇の蔵骨器にまで使われていたという。
 新刊好評! 
 本誌連載をもとにした井原今朝男著『史実中世仏教』がますます大好評。第1巻「今にいたる寺院と葬送の実像」(本体価格2,800円)、第2巻「葬送物忌と寺院金融・神仏抗争の実像」(本体価格3,500円)。そして最新刊の第3巻「大災害と戦乱の中の僧侶 驚くべき戒律の実相」(本体価格3,500円)もたちまち大絶賛。寺院こそ強い軍事力を持ちえた中世にあって僧侶は何をしたか。これまで未解明の中世約600年の仏教の戒律と「行」から「信」への史実に迫ります。



連載[寺院・住職に直言・提言する]
浅井愼平 (写真家) … 「『自由意志と運命』について。」
ヤマザキマリ (漫画家/随筆家) … 「地中海文明と仏教」


 新刊大人気! 
 本誌好評連載中の「寺院・住職に直言・提言する」より25話を厳選、収録した単行本『各界第一人者25人による今こそお寺に言いたいこと』(興山舎『月刊住職』編、本体価格2,300円)がたちまち大好評です。元首相、作家、俳優、ジャーナリストなど各界の著名人25人による寺院住職への忌憚なき意見・提言・随想は住職のみならず在家の人にもぜひ読んでほしい!



[ショートルポ]
●全国約3000カ寺を擁する真言宗豊山派と大手食品会社とキャンピングカーによる緊急災害協定
●鑑真三戒壇の一寺院が「本名」でよみがえった住職の道心――栃木県真言宗智山派寺院の改名成就の訳




好評連載 宗派そして宗派の最高議決機関で論議されていることは寺院や住職のためなのか、チェックしよう
【高野山真言宗】「僧侶派遣相談窓口」を高野山東京別院に開設して得られた成果
【日蓮宗】日蓮宗現代宗教研究所による過疎地の代務住職と檀家への聞き取り調査に込める教勢拡大









 [好評連載]

 住職のための今月のことば
 
「宗教みたいね」
  稲垣真澄
(産経新聞元編集委員・ジャーナリスト・僧侶)

 既刊好評 
 この連載を元にした稲垣真澄著『いつでも法話ができる現代布教キーワード必ず説きたい176話』(本体価格2,900円)が大好評。「TPP」「ゼロ葬・直葬・墓じまい」「ドローン」など現代を読み解くキーワード176を14のジャンルに分け、キーワードごとに見開き2頁で編集。毎日起きる出来事や変化を素早く法話に織り込むための実例集として最良最適。



 本当の創価学会問題〔85〕
 
「連載50年余かつ単行本約5000万部の『人間革命』が終了した本当の理由」
  段勲
(ジャーナリスト)


 現代日本の宗教最前線の状況と問題〔66〕
 
「これまでの墓から見たこれからの墓の姿」
  櫻井義秀
(北海道大学教授・宗教社会学者)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔53〕
 「宗派と住職は労働者派遣関係か」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所長教授)


 色即是空の科学事始め〔150〕
 
 「無責任な汚染水海洋投棄案――福島の漁業者曰く「築城十年、落城一日」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)

 既刊好評 
 本誌連載を単行本とした『人間だけでは生きられない―科学者として東京オリンピックに反対します』(本体価格2,300円)が各界より大注目です。「年をとると一日が速く過ぎるわけ」「放射線被曝限度量は誰が決めるのか」など、日本を代表する宇宙物理学者による最新科学情報の厳選70話を収録。



 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔187〕
 「大型台風の直撃で恐怖のなかお寺のことを考えた」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 霊験尊し尊像ミステリー〔11〕
 「生ける如来となった女中『於竹大日(おたけだいにち)」
  本田不二雄
(フリーライター)


 いまさら師匠に聞けないこと〔80〕
 「伽藍に心砕く住職として建築設計を習う」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 誌上講座・未来の住職塾から寺院僧侶活性化対論〔53〕
 「AIと仏教の未来を考える」
  松本紹圭
(『未来の住職塾』塾長)・ 井出悦郎


 今からの宗教酔眼千里眼〔61〕
 
「日本人と現代仏教の位相(61)――近代日本仏教福祉事業の歩み(9)」
  島薗進
(上智大学教授・日本臨床宗教師会会長)


 70億人の宗教トレンド〔101〕
 「中国政府がもくろむ新疆自治区イスラム教徒100万人の思想改造」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 仏教ことわざよもやま漫歩〔95〕
 「老いては子に従え」
  勝崎裕彦
(大正大学前学長・浄土宗住職)


 古今東西名著万巻のススメ〔75〕
 「洪自誠著『菜根譚』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会前会長・日本宗教学会評議員)


 法律相談… 伯母治之(弁護士)・ 橋口玲(弁護士)
質問1 住職が檀家に老人ホーム入居の身元保証人を頼まれたがどうするか
質問2 地蔵堂にあがったお供えを勝手に食べた子供が食中毒になった責任


 税金相談… 河村照円(税理士・行政書士・寺院住職)
質問1 檀家から受けた土地や建物を含む遺贈の所得税を非課税にする方法
質問2 被災した本堂や収益事業の施設にどんな税務上の特別措置がありますか





[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。



 お説教のタネ本「和尚も他人事にあらず死に臨む偉人のことば」


 在俗の説法者〔196〕 「振り込め詐欺は殺人だ」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)

 既刊好評 
 この連載を元にした単行本、篠原鋭一著『この世でもっとも大切な話』(本体価格1,800円)が、たちまち大絶賛です。「少年院からの手紙」「風でもいいから会いたい」「原発に引き裂かれたもの」など感動あふれる説法の話材となる30の実話を収録した最高最善のお説教読本です。また、MBSラジオで連続ラジオドラマにもなった、感涙のロングセラー『みんなに読んでほしい本当の話』第1集~第3集(本体価格各1,429円)、第4集(本体価格2,000円)も檀信徒や友人へのプレゼントに大好評です。



 生きるとは何か〔100〕 「人に依らず法に依れ」
  亀井鑛
(NHK Eテレ「こころの時代」元司会者)

 既刊好評 
 この連載および旧連載「伝承説話の智慧」を元にした落語と仏教説話満載の単行本、亀井鑛著『だれでもできる大往生』(本体価格1,900円)、面白くてためになる落語名作をまとめた『落語で大往生』(本体価格1,700円)がいずれも大好評。住職の法話の教本として、また人生に悩む檀信徒への施本に最適です。



 スピリチュアルケア講座〔111〕 「ソンダースとロス」
  井上ウィマラ
(高野山大学教授)


 露の団姫のお笑い仏教寄席〔42〕
 「なんと日本フィルと初めてコラボしてブラボーでした」
  露の団姫
(つゆのまるこ、落語家)


 すぐ使える法話セミナー〔19〕 「求不得苦の説き方」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)

 既刊好評 
 なぜ人の死に仏教がかかわり、僧侶がその導師となれるのか。村越英裕著『すぐに活用できる 全宗派対応 葬儀実践全書』(本体価格4,300円)では、その答えとなる各宗の葬儀次第、戒名法名法号、歎徳文・諷誦文・引導・表白の法語、導師の説法などの全要諦をそのまま使えるように編集。僧侶必読の書。



 法語伝道聖句三昧〔239〕 「今が未来を開く」
  峯岸正典
(曹洞宗住職・宗教間対話研究所所長)


 いまどきマンガ説法〔76〕 「堪忍」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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