3月号画像
A5判・206頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2019年3月号の主な内容 (Vol.536)

[今月号の特集]

お通夜が減っている!そんなのでいいのか?
故人と最期の夜を過ごすお通夜は日本伝統の死者行儀だ。だが最近、都市部を中心にお通夜を省く葬儀が増えている。「1日葬」や「ワンデー葬」と呼ばれ、首都圏ではなんと4割近くという声もある。なぜそうなってしまったのか? 現場の住職たちに取材した。


アパート建築業者(レオパレスだけでない)の借り上げ商法にお寺が狙われている危険な事実
「30年間、一括借り上げを保証します」との営業マンの言葉に大阪市の真宗仏光寺派寺院住職は境内地にアパートの建築を決めた。事実である。だが、本当にそんな有利な話があるのか。寺院が標的にされかねないサブリース契約が内包する大問題を取材した。


末寺70の名刹を継いだ娘婿住職が破戒で退山を迫られた真相
曹洞宗の名刹の住職が急逝。後を継いだのは在家生まれの娘婿だった。周囲も安堵したが結婚数年で夫婦間のトラブルが末寺を巻き込む事態になる。そればかりか、周囲のお寺と軋轢を生じさせているというのだ。いったい何が原因なのか。



宗務所や本山の職員の人件費はこの30年でどう変わったか
一般労働者の賃金はこの30年で25%ほど増えたという。だったら、各宗派の宗務所や本山で働く職員の人件費はどうなのか。その財源は寺院が負担する宗費に負うところが大きいから無関心ではいられない。一方、現役世代が減少していくなか宗派も職員の人材確保は難しくなるに違いないし、雇用形態の見直しや人材育成も必要だ。その変化を検証しよう。



外国人多数が暮らし死者も増える日本で寺院の態勢は大丈夫か
法務省の統計によれば目下、在留外国人数は263万人を超える。ふるさとを遠く離れ日本で亡くなる外国人、とくに技能実習生が増えている。では、日本のお寺は何ができるのか。ベトナム人やフィリピン人への支援を続ける伝統仏教寺院、ベトナム、タイ、ミャンマーの人々が日本に建立した寺院や団体、それに法務省入国管理局など国の機関に取材した。



外国人僧侶は増えているのか? 宗派はどう対応しているのか?
在留外国人の数が増加の一途を辿っている。今年4月からの改正入管法でますます外国人は増えるだろう。では、伝統仏教教団で外国人住職や僧侶は増えているのか。宗派はどのように施策し、外国人僧侶たちは今、何を考えているのか。



お寺の雛祭り行事を成功させる方法
座敷に雛人形は良く似合う。これから何か催しをしたいと考えるお寺も、雛祭りなら始めやすいのではないか。そこで、お寺に代々伝わる人形や手作りの人形、寄贈された人形などを生かした全国5カ寺の実践を紹介し、併せて雛祭りの魅力も考えてみよう。



自然生態の破壊を警告する住職の鳥類保護と寺檀興隆の奮闘
毎年1500羽もの野鳥が生命を絶たれているという。茨城県土浦市の真言宗豊山派寺院の住職は、この現実に警鐘を鳴らし苦闘を続けている。その営みは、檀信徒の懇望を受けて存亡の危機にあったお寺に入り見事に復興を果たすことから始まった。



集中連載 天皇の新たに作られた一世一元のゆくえ〔1〕…岩田重則(中央大学総合政策学部教授)
「大化」から「昭和」まで246の元号は天皇が決めてきたのが、1979年の元号法で「平成」からは内閣が決めるようになった。しかも一世一元とされ今年5月1日に改元される。かかる事実の本質と背景に何があるか。



集中連載 日本仏教にある経済貢献力とは何か〔1〕…寺西重郎(一橋大学名誉教授、経済学博士) 経済学の泰斗による新刊『日本型資本主義』は、金儲け主義や個人主義に陥らず、モノへの敬意や高品質を追求する姿は世界でも特異であり、しかもその原動力の底に仏教があるという。極めて重要な論考だ。改めて数回にわたりご教授いただこう。



連載 日本人はいかに弔われてきたのか〔7〕
「この世とあの世を結ぶ通路たる霊場の多くに坂があるのはなぜか」…佐藤弘夫(東北大学大学院教授)

人は必ず死ななければならない。その時いかに弔われるのか。当然だが他人の死に遇うことでそれを学ぶものだ。寺院や霊場を見れば中世も同じだったことが分かる。中でもこの世とあの世を結ぶ通路になぜ「坂」があるのかを問う。



好評連載 日日是薩婆訶(にちにちこれそわか)〔41〕
「国に憤り『大地は人間にとり大教育者』と大拙翁に学ぶけれども」…玄侑宗久(臨済宗妙心寺派住職/作家)




連載[寺院・住職に直言・提言する]
鴻上尚史 (劇作家/演出家) … 「仏教界に期待すること」
中村うさぎ (エッセイスト、小説家) … 「宗教はなぜあるか」


 新刊大人気! 
 本誌好評連載中の「寺院・住職に直言・提言する」より25話を厳選、収録した単行本『各界第一人者25人による今こそお寺に言いたいこと』(興山舎『月刊住職』編、本体価格2,300円)がたちまち大好評です。元首相、作家、俳優、ジャーナリストなど各界の著名人25人による寺院住職への忌憚なき意見・提言・随想は住職のみならず在家の人にもぜひ読んでほしい!



誌上セミナー やればできる! 寺院活性化のためのケーススタディ〔24〕
「お賽銭がキャッシュレスになるという時代にどう対処するか」…堀内克彦(宿坊研究会代表)

10月に始まるとされる消費増税に国は消費額の5%をポイント還元するという。そのためにはキャッシュレス決済でなければならないとか。となれば世は一気に電子マネー化する。そのときお寺はどうなるか。まずお賽銭が変わる!?



連載ドキュメント 新米住職のワーキングプア記〔23〕
「寺じまいが始まる前に近隣寺院が協力して大ホールを!の妄想」…水月昭道(浄土真宗本願寺派住職)




初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔95〕
「在家の青年に釈尊が教誡した財を失う6つの門戸とその理由」…鈴木隆泰(山口県立大学教授・寺院住職)

 既刊好評! 
 日本印度学仏教学会賞受賞者・鈴木隆泰教授の本誌連載の単行本『ここにしかない原典最新研究による本当の仏教』第3巻―なぜお釈迦さまのインドに差別がなくならないのか(本体価格2,400円)がたちまち大絶賛! 第3巻は提婆達多の破僧説話の結末、コーサラ国の波斯匿王への釈尊の教誡を通して、布施の果報、四摂事の真実、ヴェーダの宗教と仏教の違い、六師外道の沙門の教えなど重要教説ばかり。また既刊の第1巻、第2巻(ともに本体価格2,400円)も大好評。第1巻は王子シッダールタ誕生から釈尊の覚りへの道、さらにサンガの発展までを詳述。第2巻は釈尊の説法で重要な女性の出家や死後世界、そしてアングリマーラの殺人、提婆達多の釈尊殺害計画の全貌が分かる内容。



障害者を快く迎えるお寺にしよう〔37〕
「障害者問題の中で一番論議があるのは学校教育だという現実」…野沢和弘(毎日新聞社論説委員)

文部科学省の中央教育審議会特別部会が2012年にまとめた障害児の教育に関する5項目に盛り込まれた注目すべきインクルーシブ教育。けれどももっとも進んだ教育現場でもまだ道半ば……。



今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔175〕
「茶の遊びや風呂で知る寺院と中世人の交流」…井原今朝男(国立歴史民俗博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授)

中国・宋の仏教が日本にもたらされる中で茶の文化も移入され貴族から武士、庶民にも行き渡る。そうした営みは寺院と中世人との日常的な関係を具体的に想像させることになる。喫茶が遊興となりお寺に風呂の習慣も広まったのだ。
 既刊好評! 
 本誌連載をもとにした井原今朝男著『史実中世仏教』がますます大好評。第1巻「今にいたる寺院と葬送の実像」(本体価格2,800円)、第2巻「葬送物忌と寺院金融・神仏抗争の実像」(本体価格3,500円)。そして第3巻「大災害と戦乱の中の僧侶 驚くべき戒律の実相」(本体価格3,500円)もたちまち大絶賛。寺院こそ強い軍事力を持ちえた中世にあって僧侶は何をしたか。これまで未解明の中世約600年の仏教の戒律と「行」から「信」への史実に迫ります。



[ショートルポ]
●高野山真言宗の広報担当僧侶によるヘイト・ツイート事件
●熊本県の日蓮宗寺院副住職が始めた「走る法要車」の先駆性と課題
●ついに衆議院で質問書が出され政府が問われた「僧衣運転問題」閣議決定答弁書の穿った見方




[法律・税金相談]
法律相談… 伯母治之(弁護士)・ 本間久雄(弁護士)
質問1 来日したアメリカ人をお寺で修行させ後継者にしたいが法規制はあるか
質問2 テレビを観ていたら突然一教団のCMが出て信仰心が害された問題

税金相談… 河村照円(税理士・行政書士・寺院住職)
質問1 住職が営む事業を他者に譲る際に税が免除される事業承継税制は利用可能ですか
質問2 平成30年からの税制改正で住職夫妻と副住職夫妻との配偶者控除はどう変わりますか






 [好評連載]

 誌上講座・今からこれから未来の仏教ラボ〔3〕
 
「伽藍によらず活動の繰り返しからの仏道」
松本紹圭(『未来の住職塾』塾長)対論…近藤玄純(山梨県・日蓮宗妙性寺住職/超宗派僧侶グループ「坊主道」代表)

はじめからある寺院や施設を拠点とするのではなく地域の僧侶の仲間作りから出発した“やる気だけ”が頼りの実践。


 現代日本の宗教最前線の状況と問題〔70〕
 
「女性の気持ちがこれからのお寺を決める」
  櫻井義秀
(北海道大学教授・宗教社会学者)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔56〕
 「全国の墓地条例の深刻な問題点」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所長教授)


 色即是空の科学事始め〔154〕
 
 「横綱稀勢の里の引退の悲劇――蔓延する精神主義・刹那主義・勝利至上主義」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)

 既刊好評 
 本誌連載を単行本とした『人間だけでは生きられない―科学者として東京オリンピックに反対します』(本体価格2,300円)が各界より大注目です。「年をとると一日が速く過ぎるわけ」「放射線被曝限度量は誰が決めるのか」など、日本を代表する宇宙物理学者による最新科学情報の厳選70話を収録。



 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔191〕
 「税務調査を受け署員に帳簿を持って行かれました」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 臨終医しか知らない大事な話〔3〕
 「体の6割は水だけど摂り過ぎると危ない話」
  志賀貢
(内科医/医学博士)


 いまさら師匠に聞けないこと〔83〕
 「人生100年時代・知性としての豊かな感情を」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 今からの宗教酔眼千里眼〔65〕
 
「日本人と現代仏教の位相(65)――近代日本仏教者の社会福祉活動(3)」
  島薗進
(上智大学教授・日本臨床宗教師会会長)


 70億人の宗教トレンド〔105〕
 「どの候補もイスラム勢力頼みのインドネシア大統領選のカゲで」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 住職のための今月のことば
 
「勤労統計不正」
  稲垣真澄
(産経新聞元編集委員・ジャーナリスト・僧侶)

 既刊好評 
 この連載を元にした稲垣真澄著『いつでも法話ができる現代布教キーワード必ず説きたい176話』(本体価格2,900円)が大好評。「TPP」「ゼロ葬・直葬・墓じまい」「ドローン」など現代を読み解くキーワード176を14のジャンルに分け、キーワードごとに見開き2頁で編集。毎日起きる出来事や変化を素早く法話に織り込むための実例集として最良最適。



 仏教ことわざよもやま漫歩〔99〕
 「経典の言葉の意味と意義」
  勝崎裕彦
(大正大学前学長・浄土宗住職)


 古今東西名著万巻のススメ〔78〕
 「前嶋信次著『玄奘三蔵』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会前会長・日本宗教学会評議員)


 コラム 盆踊り全国漫遊記〔42〕
 「ハワイ日系移民100年の盆踊り」
  柳田尚也
(湘南盆踊り研究会代表)



[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。



 お説教のタネ本「精神科診察室で医師が患者に呟く名言に習う」


 在俗の説法者〔200〕 「いつでも帰っておいで」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)

 既刊好評 
 この連載を元にした単行本、篠原鋭一著『この世でもっとも大切な話』(本体価格1,800円)が、たちまち大絶賛です。「少年院からの手紙」「風でもいいから会いたい」「原発に引き裂かれたもの」など感動あふれる説法の話材となる30の実話を収録した最高最善のお説教読本です。また、MBSラジオで連続ラジオドラマにもなった、感涙のロングセラー『みんなに読んでほしい本当の話』第1集〜第3集(本体価格各1,429円)、第4集(本体価格2,000円)も檀信徒や友人へのプレゼントに大好評です。



 生きるとは何か〔104〕 「湯浴みして学ぶこと」
  亀井鑛
(NHK Eテレ「こころの時代」元司会者)

 既刊好評 
 この連載および旧連載「伝承説話の智慧」を元にした落語と仏教説話満載の単行本、亀井鑛著『だれでもできる大往生』(本体価格1,900円)、面白くてためになる落語名作をまとめた『落語で大往生』(本体価格1,700円)がいずれも大好評。住職の法話の教本として、また人生に悩む檀信徒への施本に最適です。



 スピリチュアルケア講座〔115〕 「風邪からの学び」
  井上ウィマラ
(高野山大学教授)


 露の団姫のお笑い仏教寄席〔46〕
 「親に虐待された子にお寺はいかに向き合えるか」
  露の団姫
(つゆのまるこ、落語家)
 最新刊予告! 
 今年4月に本欄掲載のとっておきの話を書籍にして出版します。『みんなを幸せにする話し方(露の団姫の仏っちゃけお笑い問答)』です(本体価格1700円)。



 すぐ使える法話セミナー〔23〕 「五戒のうちの不邪淫戒の説き方」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)

 既刊好評 
 なぜ人の死に仏教がかかわり、僧侶がその導師となれるのか。村越英裕著『すぐに活用できる 全宗派対応 葬儀実践全書』(本体価格4,300円)では、その答えとなる各宗の葬儀次第、戒名法名法号、歎徳文・諷誦文・引導・表白の法語、導師の説法などの全要諦をそのまま使えるように編集。僧侶必読の書。



 法語伝道聖句三昧〔243〕 「上位26人=下位約38億人」
  田中治郎
(文筆家・仏教塾「柏樹庵」主宰)


 いまどきマンガ説法〔80〕 「平成最後」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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