5月号画像
A5判・206頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2019年5月号の主な内容 (Vol.538)

[今月号の特集]

「葬儀は家族葬でやりたい」と頼む檀家に住職が「縁切り」を言い渡した真相
檀家に親の葬儀は家族葬にしたいと頼まれたら、断るか、認めるか、考えを変えさせるか、住職の対応次第で、檀家とのその後の関係は決まる。事実、深刻なトラブルが起きたのだ。新潟県の真宗大谷派寺院で家族葬を断られた檀家が「お寺に縁切りされる」と受け止め、地元の大谷派教務所に駆け込んだのだ。


なぜ遺骨をゆうパックなんかでお寺に送るのか!? 住職の賛否本音
遺骨を郵便でお寺に送り、納骨を済ます。常識では考えられなかったことが行われている。しかもそれを営利とする業者も現れ、寺院もこれと提携している。なぜこんなことがまかりとおる世の中になったのか、この問題を取材した。


檀家の巨額遺贈金を寺院が契約した弁護士に横領された事件
とんでもない事件だ。「遺産1億6000万円を都内の菩提寺に寄付する」と遺言した檀家が亡くなった。ところが檀家の願いも空しくお寺は遺贈金を受け取れなかった。なんと手続きを頼んだ弁護士が全て横領してしまったからだ。



寺院の参詣者用駐車場は無料が常識なのか!?
高野山真言宗は総本山がある高野山の駐車場有料化で議論が沸騰中だ。参詣者駐車場は無料が常識だとする宗侶からは意外という声もあるが、それでは他の宗派の本山などはどうしているのか。運営方法などを含め11カ寺を調べた。



外国人団体客に対して入場拒否を宣言したお寺のオーバーツーリズムと解決策
いわゆる観光寺院だけでなく、各地の名刹にも外国人の参詣が増えている。それに伴い、外国人のマナーをめぐってトラブルになるケースもあるようだ。事実、福岡県の高野山真言宗寺院は「外国人団体客の入場はお断り」という苦衷の決断に至った。国の方針を含めてこうした実態から見えるものは何なのか。



納骨堂の生前契約で「受けた使用料は返金しない」との解約条項は無効か
寺院の墓地や納骨堂の規則には《納付された永代使用料は一切返金しない》の一文があるはずだが、「その納骨堂規則は消費者契約法に違反する」と愛知県の臨済宗妙心寺派寺院が訴えられたのだ。裁判の結論はどうなったか。



所有者不明と政教分離のために荒廃した空き家不動堂の今後
茨城県水戸市で長らく管理者のないまま放置された不動堂が今にも崩れ落ちそうになっている。誰もが放っておけないと思いながらも、応急処置すらかなわない。理由は堂宇を国が所有する可能性があるからだ。憂慮した地域有志はテレビ番組に調査協力を打診した。すると、行政の誤認と意外な事実が明らかになったのだ。



手書きの月刊寺報3000部を地域に自ら手配りする住職の布教魂
群馬県桐生市にある檀信徒150軒の天台宗寺院が、驚くことに毎月4000部もの寺報を発行している。しかも3000部は住職が自ら手配りしているのだから尋常ではない。そのうえ、温かみある手書きの寺報を30年にわたり届け続ける営みは地域にも活力を与えている。



象牙取引の規制が強まるなかで仏具法具は大丈夫なのか
数珠をはじめ仏具の素材として人気の高い「象牙」。その象牙の取引に関する規制が厳しさを増している。規制を知らずに売買して摘発される事件まで起きているが、何をどうすれば違反になるのか。世界でも数少ない象牙取引ができる日本だが、法的強化でこの先、仏具へも影響があるのか。



新連載 葬送の習俗が揺らいでいる深層にあるもの〔1〕…山田慎也(国立歴史民俗博物館准教授)
人が死んだら葬儀をするし、お墓に葬られると思っていたが、この常識は既に揺らいでいる。寺院住職ならお察しの通りだろう。世界にも類のない葬送の激変について民俗学の視点からは何が見えるのか。問題の深層に迫る。



特別寄稿 葬儀祭壇の中央を占めるようになった遺影はこれからどうなるのか…久門易(写真家/写真道場主)
葬儀祭壇の中央に故人の写真を飾る風習はもちろん写真が一般化してからの現象だ。ではなぜそうなったのか。理由は遺族の思いだけではなかったという。葬送儀礼における写真を研究する写真のプロが考える「遺影」の行方とは……。



集中連載 日本仏教にある経済貢献力とは何か〔3〕…寺西重郎(一橋大学名誉教授、経済学博士)
人が経済的な利益を追求するのは自分、個人のためか、それとも社会、公共のためか。こう問われてどう答えるか。ここに宗教観による違いがあるのではないかというのが、日本経済学の泰斗による今回のテーマである。



連載 日本人はいかに弔われてきたのか〔9〕
「我々の先祖が莫大な労力をかけて造った墳墓から分かるカミの装置」…佐藤弘夫(東北大学大学院教授)

縄文期に遡って日本人の死生観に強く影響した死者と墓とカミの関係を前号で見た。それでは2世紀後半から日本各所に造られるようになる巨大な墳丘墓は何のためだったのか。死者への祭祀を目的とした墳墓の役割が大きな変化を見せる。



好評連載 日日是薩婆訶(にちにちこれそわか)〔43〕
「『そのうちなんとかなるだろう』と口ずさんでも心に響かない」…玄侑宗久(臨済宗妙心寺派住職/作家)




連載[寺院・住職に直言・提言する]
諸田玲子 (小説家) … 「もっと仏教を知りたいと思う」
海野弘 (評論家、作家) … 「歴史の中の僧侶」


 新刊大人気! 
 本誌好評連載中の「寺院・住職に直言・提言する」より25話を厳選、収録した単行本『各界第一人者25人による今こそお寺に言いたいこと』(興山舎『月刊住職』編、本体価格2,300円)がたちまち大好評です。元首相、作家、俳優、ジャーナリストなど各界の著名人25人による寺院住職への忌憚なき意見・提言・随想は住職のみならず在家の人にもぜひ読んでほしい!



誌上セミナー やればできる! 寺院活性化のためのケーススタディ〔26〕
「お寺ならコンクリート漬け東京一極集中も終わると考えよう」…堀内克彦(宿坊研究会代表)

100年後は世界中がコンクリートを使わなくなるかもしれない。代わりに再生可能な木材がその中心になる。決して夢の話ではなく、すでに国もその方向にカジを切りつつあるという。お寺ならそんな100年構想も視野に入れてほしい。



連載ドキュメント 新米住職のワーキングプア記〔25〕
「性差を越えてもやはり今でも女性たちが仏教伝道の主役です」…水月昭道(浄土真宗本願寺派住職)




初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔97〕
「釈尊が説いた東と南と西と北と上下の六方への正しい礼拝」…鈴木隆泰(山口県立大学教授・寺院住職)

 既刊好評! 
 日本印度学仏教学会賞受賞者・鈴木隆泰教授の本誌連載の単行本『ここにしかない原典最新研究による本当の仏教』第3巻―なぜお釈迦さまのインドに差別がなくならないのか(本体価格2,400円)がたちまち大絶賛! 第3巻は提婆達多の破僧説話の結末、コーサラ国の波斯匿王への釈尊の教誡を通して、布施の果報、四摂事の真実、ヴェーダの宗教と仏教の違い、六師外道の沙門の教えなど重要教説ばかり。また既刊の第1巻、第2巻(ともに本体価格2,400円)も大好評。第1巻は王子シッダールタ誕生から釈尊の覚りへの道、さらにサンガの発展までを詳述。第2巻は釈尊の説法で重要な女性の出家や死後世界、そしてアングリマーラの殺人、提婆達多の釈尊殺害計画の全貌が分かる内容。



障害者を快く迎えるお寺にしよう〔39〕
「障害者を締め出す画一的教育に子どもたちが苛立っている訳」…野沢和弘(毎日新聞社論説委員)

毎年、大学の授業で私は学生たちに「授業中の飲み食いは完全にOK」と許可している。学生たちは、初めは拍手こそするものの、誰も飲み食いしようとしない。それはなぜなのだろうか。



今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔176〕
「寺院の周囲に僧衣の茶売りも現れた史実」…井原今朝男(国立歴史民俗博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授)

中世の寺院が喫茶や風呂を仲立ちにして庶民との新たな関係を持ち始めた姿を前回で見た。それほど中国から僧侶がもたらした茶の風習は重要な訳だ。寺院が庶民に浸透する中でさらに寺院の門前に茶店が出現することにも繋がる。
 既刊好評! 
 本誌連載をもとにした井原今朝男著『史実中世仏教』がますます大好評。第1巻「今にいたる寺院と葬送の実像」(本体価格2,800円)、第2巻「葬送物忌と寺院金融・神仏抗争の実像」(本体価格3,500円)。そして第3巻「大災害と戦乱の中の僧侶 驚くべき戒律の実相」(本体価格3,500円)もたちまち大絶賛。寺院こそ強い軍事力を持ちえた中世にあって僧侶は何をしたか。これまで未解明の中世約600年の仏教の戒律と「行」から「信」への史実に迫ります。



[ショートルポ]
●霊場巡りやカニの食べ放題旅行の有料バスツアーを催して道路運送法違反容疑で逮捕された島根県の曹洞宗住職の胸中いかに
●愛知県の浄土宗寺院に正倉院建築とも通じるログハウス新本堂が誕生した
●妻を殺めた神戸の曹洞宗住職の判決公判で、殺害動機に傍聴席が揺れた!




[法律・税金相談]
法律相談… 伯母治之(弁護士)・ 武田雄司(弁護士)
質問1 檀家の子供が交通事故で亡くなったが補償額はいかに算定するのか
質問2 宗派の事実無根による住職無期限活動停止処分に対して無効を求め提訴したい

税金相談… 河村照円(税理士・行政書士・寺院住職)
質問1 寺院と住職・寺族に関係する平成31年度の税制改正の内容をお教えください
質問2 住職勤続50年の記念にお寺から海外旅行を進呈したいのですが留意点は?






 [好評連載]

 誌上講座・今からこれから未来の仏教ラボ〔5〕
 
「レンタル墓がお寺選びを楽にするって!?」
松本紹圭(『未来の住職塾』塾長)対論…網代豊和(埼玉県・浄土真宗本願寺派西照寺副住職)

戸建て賃貸ともいえる「レンタル墓」の真の意義はお寺を好きになってもらうために設けたお見合い期間のようなもの。


 本当の創価学会問題〔90〕
 
「一人の人間を神格化した幹部たちが教団や信者から奪ったものは何かが問われている」
  段勲
(ジャーナリスト)


 現代日本の宗教最前線の状況と問題〔72〕
 
「家を失った現代の葬儀はどこへ向かうのか」
  櫻井義秀
(北海道大学教授・宗教社会学者)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔58〕
 「お寺カフェや飲食で知るべき法律」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所長教授)


 色即是空の科学事始め〔156〕
 
 「急上昇する子どもの自殺率――15歳から39歳までの死因のトップは自殺」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)

 既刊好評 
 本誌連載を単行本とした『人間だけでは生きられない―科学者として東京オリンピックに反対します』(本体価格2,300円)が各界より大注目です。「年をとると一日が速く過ぎるわけ」「放射線被曝限度量は誰が決めるのか」など、日本を代表する宇宙物理学者による最新科学情報の厳選70話を収録。



 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔193〕
 「法事のお布施は一霊単位なのか読経の時間給なのか」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 霊験尊し尊像ミステリー〔16〕
 「神国守護のために顕れ消えた仏神」
  本田不二雄
(フリーライター)


 臨終医しか知らない大事な話〔5〕
 「ひとりの患者の死がとなりの患者を誘うわけ」
  志賀貢
(内科医/医学博士)


 いまさら師匠に聞けないこと〔85/最終回〕
 「良き師匠との出会い」
  仙田陽高
(真言宗豊山派住職)


 今からの宗教酔眼千里眼〔67〕
 
「日本人と現代仏教の位相(67)――近代日本仏教者の社会福祉活動(5)」
  島薗進
(上智大学教授・日本臨床宗教師会会長)


 70億人の宗教トレンド〔107〕
 「ニュージーランドのモスク銃撃で問われるべき白人主義の犯罪」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 住職のための今月のことば
 
「自己責任の行方」
  稲垣真澄
(産経新聞元編集委員・ジャーナリスト・僧侶)

 既刊好評 
 この連載を元にした稲垣真澄著『いつでも法話ができる現代布教キーワード必ず説きたい176話』(本体価格2,900円)が大好評。「TPP」「ゼロ葬・直葬・墓じまい」「ドローン」など現代を読み解くキーワード176を14のジャンルに分け、キーワードごとに見開き2頁で編集。毎日起きる出来事や変化を素早く法話に織り込むための実例集として最良最適。



 コラム 盆踊り全国漫遊記〔44〕
 「現代に活きるお接待パワーで」
  柳田尚也
(湘南盆踊り研究会代表)



[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。



 露の団姫のお笑い仏教寄席〔48〕
 「四十九日にだってユーモアは必要だってマジ!?」
  露の団姫
(つゆのまるこ、落語家)
 新刊刊行 
 本欄掲載のとっておきの35話を書籍にした『みんなを幸せにする話し方――露の団姫の仏っちゃけお笑い問答』(本体価格1700円)が、はや大好評です! 人を和やかにする法話のヒントが満載。どこから読んでも話のネタになる。仏教落語家ならではの話し方で檀信徒へのお説教も面白く伝えられます。笑いこそ法話に不可欠だと誰もがナットクの一冊。



 お説教のタネ本「若者に献血をすすめる俳句コンテスト入賞作」


 在俗の説法者〔202〕 「『夢の舞台』に救われた」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)

 既刊好評 
 この連載を元にした単行本、篠原鋭一著『この世でもっとも大切な話』(本体価格1,800円)が、各方面から大絶賛です。「少年院からの手紙」「風でもいいから会いたい」「原発に引き裂かれたもの」など感動あふれる説法の話材となる30の実話を収録した最高最善のお説教読本です。また、MBSラジオで連続ラジオドラマにもなった、感涙のロングセラー『みんなに読んでほしい本当の話』第1集〜第3集(本体価格各1,429円)、第4集(本体価格2,000円)も檀信徒や友人へのプレゼントに大好評です。



 生きるとは何か〔106〕 「念仏とは動詞である」
  亀井鑛
(NHK Eテレ「こころの時代」元司会者)

 既刊好評 
 この連載および旧連載「伝承説話の智慧」を元にした落語と仏教説話満載の単行本、亀井鑛著『だれでもできる大往生』(本体価格1,900円)、面白くてためになる落語名作をまとめた『落語で大往生』(本体価格1,700円)がいずれも大好評。住職の法話の教本として、また人生に悩む檀信徒への施本に最適です。



 スピリチュアルケア講座〔117〕 「高野山から富士山へ」
  井上ウィマラ
(高野山大学教授)


 すぐ使える法話セミナー〔25〕 「五戒のうちの不飲酒戒の説き方」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)

 既刊好評 
 なぜ人の死に仏教がかかわり、僧侶がその導師となれるのか。村越英裕著『すぐに活用できる 全宗派対応 葬儀実践全書』(本体価格4,300円)では、その答えとなる各宗の葬儀次第、戒名法名法号、歎徳文・諷誦文・引導・表白の法語、導師の説法などの全要諦をそのまま使えるように編集。僧侶必読の書。



 法語伝道聖句三昧〔245〕 「下を向かず、上を向いて星を眺めることを忘れないでください。人生がどんなに困難に見えても、必ずできることがある。諦めさえしなければ、生きてさえいれば、必ず望みはあるのです」
  渡邉照敬
(真言宗智山派住職)


 いまどきマンガ説法〔82〕 「大丈夫」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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