7月号画像
A5判・214頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2019年7月号の主な内容 (Vol.540)

[今月号の特集]

住職にテーラワーダ説法会の中止を命じた宗務所は正しかったか
スリランカの上座部仏教であるテーラワーダといえば近年は瞑想ブームとも相まって、日本でも認知度が上がりつつある。宮崎県の曹洞宗寺院ではお寺でテーラワーダの講演会を開いたり勉強会を実施。だが宗務所から突然、「テーラワーダ禁止」と命じられた。なぜなのか。お寺がテーラワーダに乗っ取られる!?


後継候補だった婿との師弟関係が破綻したのは労働条件だったのか
関東地方の真言宗智山派住職の長女と結婚した青年は住職の弟子となったが離婚問題を機に労働組合に入り過当労働を訴えた。一方、住職は弟子の暴言や職務怠慢を指摘し宗派に申請して弟子を離籍させた。争いは労働委員会に持ち込まれたが、そもそも師僧と弟子とはどんな関係なのか。伝統仏教10大宗派の師弟関係制度を総覧する。


巣鴨地蔵通りを揺るがす道路拡幅と無電柱化事業
“おばあちゃんの原宿”こと東京都豊島区・巣鴨とげぬき地蔵通りの曹洞宗寺院が、70年も前の都市計画に基づいた道路拡幅による境内地接収と降って湧いたような無電柱化事業で苦境にある。しかも、背景には公共事業に反対する同寺への地元商店街からの反発までが横たわっているというから深刻だ。



教会が寺院に昇格できたら土地をあげるという契約の効力
千葉県の日蓮宗寺院が東京の土地を寄進された。お寺は同地に教会を建てて別の宗教法人とし、教会が宗派より寺号公称の認可を得たらその境内地も境内建物も無償譲渡すると契約した。この契約の実行に元のお寺の承認はいるのか。それが訴訟となった。



今からの寺院に欠かせぬ高齢者対応の各種実践と成果に学ぶ
人口の3割が65歳以上に達する社会を目前に控え、お寺も高齢者問題はまさに他人事ではない。そうした時代にお寺はどう対応したらよいのか、何ができるのか。高齢者の味方になっている4カ寺の実践を取材した。



富士山麓1カ月20カ寺合同フェスの大挑戦
この6月、静岡県富士市・富士宮市の日蓮宗寺院20カ寺を会場に1カ月にわたるイベントが開催されていた。「プラステラスフジヤマ」だ。期間中、33種類もの多種多様な企画が催されお寺も地域も大盛り上がりだったが、異例のロングランの祭りには大きな狙いがあった。



女も男も暮らしやすい社会のためにやり甲斐のある寺門開放の日々
最近、お寺の娘が住職に就くケースが目立つ。住職の子供に男がいない場合が多いが、そうでなくても、女性にお寺が魅力的に見え始めているのかもしれない。男僧がほとんどの仏教界にこの状況は新たな問題提起になるはずである。女性住職の生活や意識や直面する課題を2カ寺に取材した。



前代未聞の「H1法話グランプリ」完全中継(15ページ特集)
「伝える」より「伝わる」説法を、とよく聞くけれど、これがなかなか難しい。この6月、真言宗須磨寺派大本山須磨寺では、天台宗、真言宗豊山派、浄土宗、真宗大谷派、臨済宗妙心寺派、曹洞宗、日蓮宗の7宗派8人の僧侶による法話コンテストが有料観客400余人の前で開催された。その全国初めての「H1法話グランプリ」を誌上に全て再現した。



檀信徒会館に映画館を常設して大好評の住職が志すお寺の使命
静岡市の臨済宗妙心寺派寺院が檀信徒会館に常設する本格的な映画館が連日大盛況だ。インドの仏教遺跡「サールナート」をその名に冠した映画館の会員数は、全国のミニシアターでも五指に入るというから驚く。「お寺を新たな地域文化発信の拠点に」と志す住職の活動は実に多岐にわたっている。



第14回本誌「住職関心事アンケート」結果(2)
前号に続き、2019年「住職関心事アンケート」の結果を報告しよう。今回は、「檀家が墓所を改葬し檀家を離れるケースは増えていますか?」と「『なぜ法事(年回忌)をしなければならないのか?』と檀信徒に聞かれたらどのように答えますか?」だ。ご住職方の率直な回答が多数寄せられた。



新連載 葬送の習俗が揺らいでいる深層にあるもの〔3〕…山田慎也(国立歴史民俗博物館准教授)
「通夜も告別式も自宅から離れて何が失われたか」

人の死後になされる儀礼がどの場所で行われるかによってその意義も変わるというべきだろう。故人と共に過ごす通夜も会葬者を想定した告別式もここ百年の間に大きな変遷を見せている。なかでも通夜の式場に注目したい。



集中連載 人口減少時代の寺院の役割とは何か(1)…山下祐介(首都大学東京人文社会学部教授)
「日本の少子化を解決するのは国のイノベーション策なのか家族なのか」

人口減少はなぜ起きたのか。要因に特に挙げられるのは世界でも稀な東京一極集中と出生率の低下だ。これをどう克服すべきか。限界集落を社会学者として精査し国をはじめ多方面で貴重な提言をしている社会学者に今からの寺院についても集中講義をお願いした。



集中連載 認知症高齢者対応型施設の介護僧侶リポート(1)…日明(社会福祉士/浄土真宗本願寺派僧侶)
「認知症の徘徊や妄想などの困った言動をいかに理解して向き合えばよいのか」

厚生労働省によると2012年時点で認知症患者は約462万人で高齢者約7人に1人だが、2025年には約5人に1人になるという。誰もが避けて通れないこの現実に仏教者はいかに向き合えばよいか。その迫真の現場リポートだ。



連載 日本人はいかに弔われてきたのか〔11〕
「国家的寺院の危機的状況を救った浄土信仰の創出と寺院の霊場化」…佐藤弘夫(東北大学大学院教授)

国家護持の官寺から始まった日本仏教が人々の参詣を得るようになったのはなぜか。大阪・四天王寺の変遷の中にその答えが見える。同寺は聖徳太子伝説が有名だが、それが庶民の信仰に転じていく姿こそ多くの寺院にも波及する。



好評連載 日日是薩婆訶(にちにちこれそわか)〔45〕
「愛すべき『自然』とは人間の不自然な手が加わってこそなのだろう」…玄侑宗久(臨済宗妙心寺派住職/作家)




連載[寺院・住職に直言・提言する]
田中ランディ (作家) … 「死刑囚と関わって思うこと」
島田雅彦 (小説家、法政大学教授) … 「オー仏陀、マイ仏陀」


 新刊大人気! 
 本誌好評連載中の「寺院・住職に直言・提言する」より25話を厳選、収録した単行本『各界第一人者25人による今こそお寺に言いたいこと』(興山舎『月刊住職』編、本体価格2,300円)がたちまち大好評です。元首相、作家、俳優、ジャーナリストなど各界の著名人25人による寺院住職への忌憚なき意見・提言・随想は住職のみならず在家の人にもぜひ読んでほしい!



誌上セミナー やればできる! 寺院活性化のためのケーススタディ〔28〕
「人が来なくなったら廃寺にすればよいというのは正しくない」…堀内克彦(宿坊研究会代表)

人口減少はかえってお寺に有利だという。しかし人がお寺に来ないままでは決して有利にはできないはずだ。それではどうすれば人は来るのか。葬儀法要以外のお寺でも、また仏教を伝えないお寺でもいいと筆者はいう。なぜなのか。



初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔99〕
「釈迦族はなぜ滅亡の悲劇へと突き進んで行ったのかその内幕」…鈴木隆泰(山口県立大学教授・寺院住職)

 既刊好評! 
 日本印度学仏教学会賞受賞者・鈴木隆泰教授の本誌連載の単行本『ここにしかない原典最新研究による本当の仏教』第3巻―なぜお釈迦さまのインドに差別がなくならないのか(本体価格2,400円)がたちまち大絶賛! 第3巻は提婆達多の破僧説話の結末、コーサラ国の波斯匿王への釈尊の教誡を通して、布施の果報、四摂事の真実、ヴェーダの宗教と仏教の違い、六師外道の沙門の教えなど重要教説ばかり。また既刊の第1巻、第2巻(ともに本体価格2,400円)も大好評。第1巻は王子シッダールタ誕生から釈尊の覚りへの道、さらにサンガの発展までを詳述。第2巻は釈尊の説法で重要な女性の出家や死後世界、そしてアングリマーラの殺人、提婆達多の釈尊殺害計画の全貌が分かる内容。



障害者を快く迎えるお寺にしよう〔41〕
「法の下で強制不妊手術をさせられた者への救済法と判決批判」…野沢和弘(毎日新聞社論説委員)

強制不妊手術により「一生涯にわたり救いなく心身ともに苦痛を被り続けるのであり、権利侵害は極めて甚大」と断じた地裁判決を受け、国会は救済法の不備を見直すべきである。



今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔178〕
「寺に始まった日本の茶が近世一大産業に発展した訳」…井原今朝男(国立歴史民俗博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授)

茶禅一味という言葉が知られるように、日本にお茶の文化が定着した淵源を辿れば、中国より茶をもたらしたわが国の禅僧によることはこれまでの連載で分かる。さらにそれが今日の製茶産業に大発展していく萌芽が既に中世の終わりに見られる。
 既刊好評! 
 本誌連載をもとにした井原今朝男著『史実中世仏教』がますます大好評。第1巻「今にいたる寺院と葬送の実像」(本体価格2,800円)、第2巻「葬送物忌と寺院金融・神仏抗争の実像」(本体価格3,500円)。そして第3巻「大災害と戦乱の中の僧侶 驚くべき戒律の実相」(本体価格3,500円)もたちまち大絶賛。寺院こそ強い軍事力を持ちえた中世にあって僧侶は何をしたか。これまで未解明の中世約600年の仏教の戒律と「行」から「信」への史実に迫ります。



[ショートルポ]
●苦情を気にせず住宅地のお寺も盆踊りができます――真言宗智山派川崎大師の門前で行われた「サイレントディスコ」の反響
●福井県の特養ホーム内で行われた不在者投票で公職選挙法違反とされた浄土真宗本願寺派住職は裁判を提起し、冤罪だと主張している!
●大阪にある元最上稲荷教の単立寺院の祈祷料が脅迫による金銭搾取だとテレビ報道されたのはなぜか




[法律・税金相談]
法律相談… 伯母治之(弁護士)・ 橋口玲(弁護士)
質問1 葬儀をせずに寺院墓地への埋葬を求めた檀家への総代による回答が信用毀損になるか
質問2 お寺の収支計算書を檀家が目的不明ながら見せろと求めるが見せるべきか

税金相談… 河村照円(税理士・行政書士・寺院住職)
質問1 住職の葬儀を寺院と家族の合同で行う際に税務署に指摘されない経理
質問2 子供3人の父である住職の遺産分割協議書を作る際の留意点と申告






 [好評連載]

 誌上講座・今からこれから未来の仏教ラボ〔7〕
 
「オンラインのお寺があっていいと思う訳」
松本紹圭(『未来の住職塾』塾長)対論…神崎修生(福岡県・浄土真宗本願寺派信行寺僧侶)

「これまで土地に縛られていたお寺がデジタル化の普及により初めて土地という呪縛から解放された」と筆者は語る。


 本当の創価学会問題〔92〕
 
「水と油のような共産党と創価学会が協定を結んだり盗聴したりするのはなぜか」
  段勲
(ジャーナリスト)


 現代日本の宗教最前線の状況と問題〔74〕
 
「家族葬の時代となりこれから家族墓はどうなるか」
  櫻井義秀
(北海道大学教授・宗教社会学者)


 色即是空の科学事始め〔158〕
 
 「天皇代替わり大騒動に想う――天皇の生前退位とは『国民の総意』だったのか」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)

 既刊好評 
 本誌連載を単行本とした『人間だけでは生きられない―科学者として東京オリンピックに反対します』(本体価格2,300円)が各界より大注目です。「年をとると一日が速く過ぎるわけ」「放射線被曝限度量は誰が決めるのか」など、日本を代表する宇宙物理学者による最新科学情報の厳選70話を収録。



 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔194〕
 「大本山の高齢住職祝寿会に随伴して分かったこと」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 霊験尊し尊像ミステリー〔18〕
 「クスノキと共に生きる地蔵尊の謎」
  本田不二雄
(フリーライター)


 臨終医しか知らない大事な話〔7〕
 「なぜ夜明け前に患者は亡くなるのでしょうか」
  志賀貢
(内科医/医学博士)


 今からの宗教酔眼千里眼〔69〕
 
「日本人と現代仏教の位相(69)――近代日本仏教者の社会福祉活動(7)」
  島薗進
(上智大学教授・日本臨床宗教師会会長)


 70億人の宗教トレンド〔109〕
 「仏教国でなぜイスラム過激派のキリスト教会連続テロが起きたのか」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 住職のための今月のことば
 
「8050問題」
  稲垣真澄
(産経新聞元編集委員・ジャーナリスト・僧侶)

 既刊好評 
 この連載を元にした稲垣真澄著『いつでも法話ができる現代布教キーワード必ず説きたい176話』(本体価格2,900円)が大好評。「TPP」「ゼロ葬・直葬・墓じまい」「ドローン」など現代を読み解くキーワード176を14のジャンルに分け、キーワードごとに見開き2頁で編集。毎日起きる出来事や変化を素早く法話に織り込むための実例集として最良最適。



 コラム 盆踊り全国漫遊記〔46〕
 「団扇で盛り上げる盆踊りを」
  柳田尚也
(湘南盆踊り研究会代表)



[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。



 露の団姫のお笑い仏教寄席〔50〕
 「まさかの大間違いを頂戴し笑いのネタになっています」
  露の団姫
(つゆのまるこ、落語家)
 新刊刊行 
 本欄掲載のとっておきの35話を書籍にした『みんなを幸せにする話し方――露の団姫の仏っちゃけお笑い問答』(本体価格1700円)が、はや大好評です! 人を和やかにする法話のヒントが満載。どこから読んでも話のネタになる。仏教落語家ならではの話し方で檀信徒へのお説教も面白く伝えられます。笑いこそ法話に不可欠だと誰もがナットクの一冊。



 お説教のタネ本「なぜ死後も人をひきつけるのか分かりますか」


 在俗の説法者〔204〕 「『私の理想の人』とは?」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)

 既刊好評 
 この連載を元にした単行本、篠原鋭一著『この世でもっとも大切な話』(本体価格1,800円)が、各方面から大絶賛です。「少年院からの手紙」「風でもいいから会いたい」「原発に引き裂かれたもの」など感動あふれる説法の話材となる30の実話を収録した最高最善のお説教読本です。また、MBSラジオで連続ラジオドラマにもなった、感涙のロングセラー『みんなに読んでほしい本当の話』第1集〜第3集(本体価格各1,429円)、第4集(本体価格2,000円)も檀信徒や友人へのプレゼントに大好評です。



 生きるとは何か〔108〕 「世の中を和(なご)ま令(し)めよ」
  亀井鑛
(NHK Eテレ「こころの時代」元司会者)

 既刊好評 
 この連載および旧連載「伝承説話の智慧」を元にした落語と仏教説話満載の単行本、亀井鑛著『だれでもできる大往生』(本体価格1,900円)、面白くてためになる落語名作をまとめた『落語で大往生』(本体価格1,700円)がいずれも大好評。住職の法話の教本として、また人生に悩む檀信徒への施本に最適です。



 スピリチュアルケア講座〔119〕 「わが子を先生にして」
  井上ウィマラ
(健康科学大学教授)


 すぐ使える法話セミナー〔27〕 「閻魔王冥途の裁き(2)」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)

 既刊好評 
 なぜ人の死に仏教がかかわり、僧侶がその導師となれるのか。村越英裕著『すぐに活用できる 全宗派対応 葬儀実践全書』(本体価格4,300円)では、その答えとなる各宗の葬儀次第、戒名法名法号、歎徳文・諷誦文・引導・表白の法語、導師の説法などの全要諦をそのまま使えるように編集。僧侶必読の書。



 法語伝道聖句三昧〔247〕 「笑顔で心に花咲かせ」
  天野こうゆう
(高野山真言宗住職)


 いまどきマンガ説法〔84〕 「電網恢恢」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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