9月号画像
A5判・206頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2019年9月号の主な内容 (Vol.542)

[今月号の特集]

過去帳の管理に関する10宗派の通達総覧と寺院の心得方
過去帳のないお寺はないだろう。現在帳や檀家の履歴を記載した帳面を作るお寺も多い。檀家は菩提寺の家族同然だし、亡くなればその人生を称揚する文を読むのも導師の務めだ。つまり菩提寺は檀家の個人情報と共にあるといっても過言ではない。当然、過去帳の取り扱いには人権上の観点から厳しい制約があるが、各宗派ではどんな指針を示しているのか見よう。


創刊45周年記念特集 聞いて意味不明の漢文読経のままでいいのか――10宗派11人の答え(2)
今日のお寺離れの一因に、檀信徒の法要で漢文をそのまま読む諷経をあげる宗侶は多い。聞く者のほとんどが意味不明だと察しているからだ。当然、改善を求める大衆の声もつとにある。今、これにいかに応えるべきか。10宗派の名僧知識に持論を聞いた。11人は、8月号と合わせて、天台宗、真言宗豊山派、曹洞宗、臨済宗妙心寺派、浄土宗、浄土真宗本願寺派、真宗大谷派、日蓮宗、真言宗智山派、高野山真言宗だ。


国政選挙の立候補者に対する宗派や全日本仏教会の推薦に問題はないか
戦後史上2番目の低投票率だった7月の参議院選挙。仏教界は国政選挙にどう臨んでいるのか。というのも、真宗大谷派では選挙を前に立候補者の宗派推薦を巡り強い疑義が呈されたのだ。立候補者を推薦している仏教各宗派と全日本仏教会はどんな基準と目的で行っているのか。



今お寺はどんな思いで水子供養を勤めているのか実践に学ぶ
50年ほど前に水子供養専門の寺院が現れて以来、一般のお寺でもそれを掲げるところは増えた。察すれば水子供養や中絶にさまざまな考えがあるなかで、供養を行う意味を見出した住職がいるわけである。浄土宗、高野山真言宗、曹洞宗、法華宗真門流の4カ寺に取材した。



参道にある公衆トイレの清掃も経費も寺院に課す行政問題
管理責任はお寺にあるか、いや行政かで、せっかくの公衆トイレが使えないケースがある。30年前、有名な霊場寺院の参道に市が建てた公衆トイレについて市とお寺が対立している。観光客の増加を目論む行政はトイレの管理責任をお寺に預けていいのか。事態を現地に取材した。



大震災後に髪が抜け全身に赤い発疹が出る難病を克服した住職の命がけの寺門開放
東日本大震災に原発事故まで起きた福島。その大混乱の中、自身は難病にまでおかされてしまった福島市の曹洞宗住職がいる。生死の淵という絶望を乗り越え、寺門と地域を活性化させるその姿をルポ。



お寺にとって最新最良の音響設備とは何か
大勢が集まる法要やイベントに欠かせないのが音響設備だが、お寺に適したものってどんな機種だろうか。法話がよく聴こえるスピーカー、400万円の最新高級スピーカー、イベントで真価を発揮する音響設備を導入した3カ寺に取材し、また各メーカーの最新機種も見よう。



第14回本誌「住職関心事アンケート」結果(4)
6月号からの、2019年「住職関心事アンケート」の第4回結果報告である。最終回は、住職が2018年に読んだ本の中で最も印象的な本を3冊以内で尋ねた。寄せられた回答にあげられた本はいずれも興味深い。



集中連載 NHKクローズアップ現代+の「さまよう遺骨」リポート(1)…板垣淑子(NHK名古屋放送局チーフプロデューサー)
「弔う人のない遺骨を追ったルポルタージュがなぜ5回も続いたか」

引き受け手のない遺骨はどこへいくのか? この衝撃的な現実を5回にわたり報道したNHKの番組を読者の多くは見たのではないか。事態は葬送に携わる住職に直結することだ。番組のプロデューサーに改めて「さまよう遺骨」をクローズアップしてもらおう。



特別寄稿 まじない食 祈りの形と心…吉野りり花(旅エッセイスト)
食べると厄除けになる、病をよける、幸福を招く――お寺はこうした伝統食の宝庫である。様々な縁起や教えを込めて受け継がれてきた「まじない食」は、いかに生まれ、そこから何が見えるのか。



集中連載 人口減少時代の寺院の役割とは何か(3)…山下祐介(首都大学東京人文社会学部教授)
「過疎地でもそのままで生き続けられるのは循環する信仰があるからだ」
人口減少はもう止まらないのだから、思い切った取捨選択を行わなくてはならない――過疎地にそんな切迫感が見られるのはなぜか。政府が進めようとする、地方を切り捨てて産業採算性を重視した科学技術構想が人々を間違った道に向かわせているという。



新連載 葬送の習俗が揺らいでいる深層にあるもの〔5〕…山田慎也(国立歴史民俗博物館教授)
「葬儀の一環である初七日まで省かれているのはなぜか」

お通夜をしない人が増えているという。しかも人を弔う上で大事な初七日を省略してしまう場合も少なくないようだ。それはなぜか。そもそも初七日とは何か。各地に伝わる初七日のかたちを見つつ、改めてその意義を学ぼう。



連載 日本人はいかに弔われてきたのか〔13〕
「日本三景の一つ松島に寄せる信仰の変化で分かる死生観の在り方」…佐藤弘夫(東北大学大学院教授)

今では日本有数の観光地として知られる宮城県の松島だが、じつは、この島に中世そして近世の人々が寄せた信仰の姿は、今日に続く日本人の死生観、来世観の変化を表すものだとされる。そこには仏教の熾烈な抗争があった。



好評連載 日日是薩婆訶(にちにちこれそわか)〔47〕
「僧侶が唱える一切衆生とは本当に一切なのか、今なお続く大問題」…玄侑宗久(臨済宗妙心寺派住職/作家)




連載[寺院・住職に直言・提言する]
馬場あき子 (歌人、日本芸術院会員) … 「古典のなかの僧たちに思う」
本郷和人 (歴史学者) … 「お坊さんになりたかった」


 新刊大人気! 
 本誌好評連載中の「寺院・住職に直言・提言する」より25話を厳選、収録した単行本『各界第一人者25人による今こそお寺に言いたいこと』(興山舎『月刊住職』編、本体価格2,300円)がたちまち大好評です。元首相、作家、俳優、ジャーナリストなど各界の著名人25人による寺院住職への忌憚なき意見・提言・随想は住職のみならず在家の人にもぜひ読んでほしい!



誌上セミナー やればできる! 寺院活性化のためのケーススタディ〔30〕
「御朱印騒動を教材にして住職もメディアリテラシーに関心を」…堀内克彦(宿坊研究会代表)

寺社への参詣に御朱印帳を携える人が今回の改元で増えたという話を聞く。その一因に、前回取り上げた御朱印騒動があるかもしれない。しかし今、その騒動を報じた記事をよく検証する必要があるという。そこから何を学べるのか。



連載ドキュメント 新米住職のワーキングプア記〔28〕
「余命を宣告された愛しき猫から人間の煩悩を教えられています」…水月昭道(浄土真宗本願寺派住職)




初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔101〕
「釈迦族は本当に滅亡したのか? 2つの説があるのはなぜか?」…鈴木隆泰(山口県立大学教授・寺院住職)

 既刊好評! 
 日本印度学仏教学会賞受賞者・鈴木隆泰教授の本誌連載の単行本『ここにしかない原典最新研究による本当の仏教』第3巻―なぜお釈迦さまのインドに差別がなくならないのか(本体価格2,400円)がたちまち大絶賛! 第3巻は提婆達多の破僧説話の結末、コーサラ国の波斯匿王への釈尊の教誡を通して、布施の果報、四摂事の真実、ヴェーダの宗教と仏教の違い、六師外道の沙門の教えなど重要教説ばかり。また既刊の第1巻、第2巻(ともに本体価格2,400円)も大好評。第1巻は王子シッダールタ誕生から釈尊の覚りへの道、さらにサンガの発展までを詳述。第2巻は釈尊の説法で重要な女性の出家や死後世界、そしてアングリマーラの殺人、提婆達多の釈尊殺害計画の全貌が分かる内容。



今にいたる中世の寺院・僧侶や在家その実像〔179〕
「鎌倉時代に仏教各派が相次いで興った謎」…井原今朝男(国立歴史民俗博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授)

大陸の東の果ての島国である日本のほんの一時期に、仏教の多くの宗派が興ったのはなぜか。鎌倉新仏教とも称されるその動きは世界の仏教史の中でも謎の一つとされるべきものだ。要因の第一は日本僧侶による中国仏教の輸入だという。
 既刊好評! 
 本誌連載をもとにした井原今朝男著『史実中世仏教』がますます大好評。第1巻「今にいたる寺院と葬送の実像」(本体価格2,800円)、第2巻「葬送物忌と寺院金融・神仏抗争の実像」(本体価格3,500円)。そして第3巻「大災害と戦乱の中の僧侶 驚くべき戒律の実相」(本体価格3,500円)もたちまち大絶賛。寺院こそ強い軍事力を持ちえた中世にあって僧侶は何をしたか。これまで未解明の中世約600年の仏教の戒律と「行」から「信」への史実に迫ります。



障害者を快く迎えるお寺にしよう〔42〕
「障害者芸術が障害者差別や偏見を解消しつつあるのはなぜか」…野沢和弘(毎日新聞社論説委員)

障害者はなぜ絵を描くのだろうか。お金のためではなく、誰かに見せるためでも、社会的評価を得るためでもなく、それでも重度障害者はひとりで人知れず創作活動を続けている。



[ショートルポ]
●解決金2000万円で離脱認めた臨済宗建長寺派と罷免された有名住職の立場
●滋賀県のJAの葬儀担当職員がお布施の8割を抜き取ることができた訳




[法律・税金相談]
法律相談… 本間久雄(弁護士)・ 伯母治之(弁護士)
質問1 無断で御朱印が本に掲載されたり本堂がジグソーパズルにされたら
質問2 檀家総代の連帯保証人となり窮地にある住職を救う方法はあるのか

税金相談… 河村照円(税理士・行政書士・寺院住職)
質問1 「住民税は自治体から直接本人に知らせてほしい」と寺務員に言われたが
質問2 空き家を使って民泊を始めようと思うが赤字の場合でも課税されますか






 [好評連載]

 誌上講座・今からこれから未来の仏教ラボ〔9〕
 
「商社マンが得度して仏教の未来を拓く!?」
松本紹圭(『未来の住職塾』塾長)対論…木村共宏(元三井物産社員・浄土真宗本願寺派僧侶)

「ビジネスの世界でも、わかっているつもりの人に、わかっていなかったと気づいてもらうのは大変。成長を促すのが対機説法だ」


 本当の創価学会問題〔93〕
 
「戸別訪問の選挙活動は懸命なのになぜ創価学会は布教活動をしなくなったのか」
  段勲
(ジャーナリスト)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔61〕
 「お寺の幼稚園も情報公開義務があるか」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所長教授)


 色即是空の科学事始め〔160〕
 
 「賭博王国ニッポンでいいか――『遊技』にうつつを抜かす国民を見て権力者は喜んでいる」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)

 既刊好評 
 本誌連載を単行本とした『人間だけでは生きられない―科学者として東京オリンピックに反対します』(本体価格2,300円)が各界より大注目です。「年をとると一日が速く過ぎるわけ」「放射線被曝限度量は誰が決めるのか」など、日本を代表する宇宙物理学者による最新科学情報の厳選70話を収録。



 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔195〕
 「人生が輝く整理収納術の講演会に行って覚ったこと」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 霊験尊し尊像ミステリー〔20〕(最終回)
 「なぜ眼を彫出せぬ毘沙門天なのか」
  本田不二雄
(フリーライター)


 臨終医しか知らない大事な話〔9〕
 「臨終に抗生物質はいかなる役目を果たすのか」
  志賀貢
(内科医/医学博士)


 70億人の宗教トレンド〔111〕
 「宗教差別などに立ち向かうアジア諸国の女性たちにエールを!」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 住職のための今月のことば
 
「れいわ新選組」
  稲垣真澄
(産経新聞元編集委員・ジャーナリスト・僧侶)

 既刊好評 
 この連載を元にした稲垣真澄著『いつでも法話ができる現代布教キーワード必ず説きたい176話』(本体価格2,900円)が大好評。「TPP」「ゼロ葬・直葬・墓じまい」「ドローン」など現代を読み解くキーワード176を14のジャンルに分け、キーワードごとに見開き2頁で編集。毎日起きる出来事や変化を素早く法話に織り込むための実例集として最良最適。



 コラム 盆踊り全国漫遊記〔48〕
 「曹洞宗制作による『ヘイワオンド』の再発見に学ぶ」
  柳田尚也
(湘南盆踊り研究会代表)



[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。



 新刊刊行 
 本欄掲載を元にした、井上ウィマラ著『子育てから看取りまでの臨床スピリチュアルケア』(本体価格2200円)を9月に発刊します! 家族の問題や肉親の死に心をいためる人々をケアする人にこそ救いが必要な現代、臨床仏教スピリチュアルケアの第一人者による事実に即したケアの方法と効果を記す厳選50話。僧侶やカウンセラー、看護介護者、ケアワーカー、セラピストなどの専門職にこそ必読の実践書。



 露の団姫のお笑い仏教寄席〔52〕
 「夫婦で仏教漫才とはこれがだいじょうぶっきょうなり」
  露の団姫
(つゆのまるこ、落語家)
 新刊刊行 
 本欄掲載のとっておきの35話を書籍にした『みんなを幸せにする話し方――露の団姫の仏っちゃけお笑い問答』(本体価格1700円)が、はや大好評です! 人を和やかにする法話のヒントが満載。どこから読んでも話のネタになる。仏教落語家ならではの話し方で檀信徒へのお説教も面白く伝えられます。笑いこそ法話に不可欠だと誰もがナットクの一冊。



 お説教のタネ本「元気になる! 日めくりブッダ生活」


 在俗の説法者〔206〕 「自殺を考える若者に」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)

 既刊好評 
 この連載を元にした単行本、篠原鋭一著『この世でもっとも大切な話』(本体価格1,800円)が、各方面から大絶賛です。「少年院からの手紙」「風でもいいから会いたい」「原発に引き裂かれたもの」など感動あふれる説法の話材となる30の実話を収録した最高最善のお説教読本です。また、MBSラジオで連続ラジオドラマにもなった、感涙のロングセラー『みんなに読んでほしい本当の話』第1集〜第3集(本体価格各1,429円)、第4集(本体価格2,000円)も檀信徒や友人へのプレゼントに大好評です。



 生きるとは何か〔110〕 「聞いても変わらぬ私」
  亀井鑛
(NHK Eテレ「こころの時代」元司会者)

 既刊好評 
 この連載および旧連載「伝承説話の智慧」を元にした落語と仏教説話満載の単行本、亀井鑛著『だれでもできる大往生』(本体価格1,900円)、面白くてためになる落語名作をまとめた『落語で大往生』(本体価格1,700円)がいずれも大好評。住職の法話の教本として、また人生に悩む檀信徒への施本に最適です。




 お説教の前に読むほん 菅野久美子著『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』



 すぐ使える法話セミナー〔29〕 「秋彼岸の説き方」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)

 既刊好評 
 なぜ人の死に仏教がかかわり、僧侶がその導師となれるのか。村越英裕著『すぐに活用できる 全宗派対応 葬儀実践全書』(本体価格4,300円)では、その答えとなる各宗の葬儀次第、戒名法名法号、歎徳文・諷誦文・引導・表白の法語、導師の説法などの全要諦をそのまま使えるように編集。僧侶必読の書。



 法語伝道聖句三昧〔249〕 「負けを知らない人間に 絶対勝利はない」
  峯岸正典
(曹洞宗住職)


 いまどきマンガ説法〔86〕 「共命鳥」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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