1月号画像
A5判・202頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2020年1月号の主な内容 (Vol.546)

[今月号の特集]

ドラクエがお寺に来たら歓迎するか、追い返すか!?
先頃「ドラゴンクエストウォーク」というスマートフォンの位置情報を利用したゲームが開始された。といえば思い出すのが3年前に大ブームとなった「ポケモンGO」だ。あのような盛況や混乱は見られるのか。寺院にはどんな影響があるのか。「ランドマーク」に設定された寺院に取材した。


新連載 人生100年時代の宗教指導者の長い老後問題(1)…川又俊則(鈴鹿大学副学長/宗教社会学者)
「超高齢社会に生きる住職の多くが迎える老後生活の何が問題になるのか!?」 世間以上に寺院住職の高齢率は高いのではないか。だが、いかに気丈夫でも、やはり歳には勝てないのが現実。しかも政府は人生100年時代を叫び始めているだけに、住職そして宗教指導者の長い老後も大きな問題となるにちがいない。


檀家多数を切り捨てるがごとき宗派離脱をなぜ所轄庁は許したか
長年にわたる住職と檀家の確執に、6割とも8割ともいわれる群馬県内の臨済宗建長寺派寺院の檀家は宗派と法類寺院に助けを求めた。これで解決かと思いきや、寺院は反目する檀家に対抗するかのように宗派からの離脱を所轄庁の群馬県に申請、群馬県も認めてしまった。これでいいのか。



後継者なき寺院を継いだ兼務住職が総代と反目した深刻な事情
86歳の住職が後継者の定まらぬまま夫人を残して亡くなった。そのために法類のお寺が兼務住職に就いたが1年も経たぬうちに総代たちが猛反発。退任を求めて署名運動、そして宗門に直訴した。東北地方の曹洞宗寺院で起きたこの寺檀紛争の教訓とは何か!?



住職はなぜ道交法違反を重ねしかも偽造免許証まで使ってしまったのか
耳を疑う事件が起きた。三重県の真宗高田派住職が道路交通法違反をくりかえした揚げ句、人身事故を起こし、そのうえ駆け付けた警察官にニセの運転免許証を提示した容疑で逮捕されてしまったのだ。警察も即座に見破れない精巧な偽造免許証だという。ことの真偽を確かめるため、現地に取材した。



信心につけ込み高齢者をだます仏像送りつけ事件の卑劣な手口
注文した覚えのない品がある日突然、代金の請求とともに自宅に送りつけられたら、誰だって戸惑うはずだ。しかも届いたのが仏像だったら疎かには扱えない。そんな信仰心につけ込んだ悪質な「送りつけ商法」が全国各地で多発している。檀信徒も被害者になりかねないが、どうすれば防げるのか。



増えるお寺の民泊宿坊事業は大丈夫か? その実際
『観光白書』の令和元年度の施策に「寺泊」という言葉が登場したのをご存じだろうか。増える訪日外国人観光客向けにお寺が宿泊所として期待されているのだ。近年、宿泊事業を営む一般寺院が増えているが、その実際はどうなのか。採算はあうのか。実践寺院に聞いた。



1カ寺では困難でもお寺が集まって霊場を作れば大活況に
霊場巡りの人気は昔も今も変わりない。地域の多くのお寺と手を結んで新しい霊場を作りたいとお考えの住職方もおられるだろう。どうやって開創して、成功するためには何が必要なのか。いま活況を見せている比較的新しい3霊場の実践から学ぼう。



お寺に愛称をつけてますます元気になろう
かぼちゃ寺に猫寺、らくがき寺、かえる寺? 近頃、法人の寺院名よりも「愛称」で親しまれる寺院が有名寺院ばかりか市井のお寺でも増えている。いずれも元気なお寺ばかりだ。愛称を通じてお寺を活性化させるヒントを7カ寺に取材した。



新連載 今につづく近世の寺院経営史実(1)…田中洋平(淑徳大学人文学部准教授)
「今日の寺檀関係を読み解く江戸時代の寺院の宗教経済活動」

日本の多くの寺院は檀家によって支えられている。また祈祷を主にする寺院も少なくない。こうした寺院と庶民との関係はどんな経緯でうまれたのだろうか。そんな素朴な疑問を抱きつつ近世からの寺院活動について連載を始めよう。



集中連載 寺院永代供養墓のための社会学的考察(2)…辻井敦大(日本学術振興会特別研究員/宗教社会学者)
「永代供養墓は経営のみならず無縁化防止と供養の新たな展開でもある」

現代において寺院に永代供養墓が増えているのはなぜか。それは従来の家墓とは何が違うのか。その実際を見ると人口減少社会の永代供養墓の新たな役割が分かる。



新連載 認知症高齢者と共に歩む僧侶如実記〔4〕…日明(社会福祉士/浄土真宗本願寺派僧侶)
「強い認知障害でも本堂に入るとなぜお参りモードになるのか」



葬送の習俗が揺らいでいる深層にあるもの〔9〕…山田慎也(国立歴史民俗博物館教授)
「仏式葬儀における造花蓮華と大輪の花輪の盛衰」

葬儀に花は不可欠。誰もがそう思っている。しかし花の種類も用い方も、さらに仏具としての花にも時代の流行がある。たとえば、かつての葬儀の花といえば造花の蓮華だった。また大きな花輪が外にも飾られた。それが今は……。



連載 日本人はいかに弔われてきたのか〔17〕
「新年を迎えて死者と生者の交流の在り方を再考するためのモリ供養」…佐藤弘夫(東北大学大学院教授)

長いあいだ、死後も親族縁者と交歓できるという安心感によって、日本人は死の恐怖を乗り越えることができた。日本列島に伝えられた死者をめぐる様々な行事はそれを立証しているという。しかし現代社会からその行事が失われつつあるとしたら……。



好評連載 日日是薩婆訶(にちにちこれそわか)〔51〕
「『祈り』は神聖で『まじない』は胡散臭いとみられるがそれでいいのか」…玄侑宗久(臨済宗妙心寺派住職/作家)




連載[寺院・住職に直言・提言する]
清水義範 (作家) … 「仁和寺の法師に学ぶこと」
最相葉月 (ノンフィクションライター) … 「宗教を語る言葉が欲しい」


 絶賛大人気! 
本誌好評連載中の「寺院・住職に直言・提言する」より25話を厳選、収録した単行本『各界第一人者25人による今こそお寺に言いたいこと』(興山舎『月刊住職』編、本体価格2,300円)がたちまち大好評です。元首相、作家、俳優、ジャーナリストなど各界の著名人25人による寺院住職への忌憚なき意見・提言・随想は住職のみならず在家の人にもぜひ読んでほしい!



誌上セミナー やればできる! 寺院活性化のためのケーススタディ〔34〕
「求められる神社活性化策から分かる寺院の今日的強みと弱み」…堀内克彦(宿坊研究会代表)

お寺のすぐ近くにある神社が今どんな状況にあるのか、住職の多くは実は知らないのではないか。筆者は神社から寺院活性化策と同様の方策はないのかと講演を頼まれることもあるという。寺院もそこから学べることはあるに違いない。



初めての人に仏教を説くために 最新版仏教文化基礎講座〔105〕
「水による浄化を否定したとされる釈尊の教誡をいかに読むか」…鈴木隆泰(山口県立大学教授・寺院住職)

 大増刷! 
 日本印度学仏教学会賞受賞者・鈴木隆泰教授の本誌連載の単行本『ここにしかない原典最新研究による本当の仏教』第1巻―お釈迦さまはなぜ出家し、いかに覚ったか(本体価格2,400円)を大増刷しました。第1巻は、王子シッダールタ誕生から釈尊の覚りへの道、さらにサンガの発展までを詳述。大増刷ロングセラーです。また既刊の第2巻、第3巻(ともに本体価格2,400円)も大好評。第2巻は釈尊の説法で重要な女性の出家や死後世界、そしてアングリマーラの殺人、提婆達多の釈尊殺害計画の全貌が分かる内容。第3巻は提婆達多の破僧説話の結末、コーサラ国の波斯匿王への釈尊の教誡を通して、布施の果報、四摂事の真実、ヴェーダの宗教と仏教の違い、六師外道の沙門の教えなど重要教説ばかり。



障害者を快く迎えるお寺にしよう〔46〕
「障害者自立支援法施行後に工賃倍増が計画されたが実際は?」…野沢和弘(毎日新聞社論説委員)

就労継続支援事業所の平均工賃は少しずつ上昇傾向にはあるが、最近になっても月給1万5000円余、時給200円ちょっと。一般労働者の賃金と障害者の賃金との格差は開く一方だ。



[ショートルポ]
●在家に開かれた天台宗「叡山学寮」は24年目にしてなぜ廃止されたのか
●間口奥行き3メートル、東京都浄土宗寺院にある1時間貸し切りギャラリー「空蓮房」とは何か
●東京の浄土真宗寺院が始めたカフェ「よるてら」の寺院ペイフォワード




[法律・税金相談]
法律相談… 伯母治之(弁護士)・長谷川正浩(弁護士)
質問1 寄付芳名票や塔婆の個人名およびパソコンの檀信徒情報管理の責務
質問2 枕経通夜葬儀をして高位戒名をつけたのに5万円しか布施しない檀家に追加請求できるか

税金相談… 河村照円(税理士・行政書士・寺院住職)
質問1 急進するキャッシュレス決済に寺院はどんな準備や心得や対策が必要ですか
質問2 護持会費や墓地管理料を滞納する檀家に対してどんな対処をすべきですか






 [好評連載]

 誌上講座・今からこれから未来の仏教ラボ〔13〕
 
「お寺の本来の役割〜介護者カフェ活動〜」
松本紹圭(『未来の住職塾』塾長)対論…下村達郎(東京都葛飾区浄土宗香念寺住職・亀有介護者サポーターの会代表)



 本当の創価学会問題〔97〕
 
「姿を見せぬ元名誉会長に最近も韓国や中国やインドなどの団体から様々な賞が贈られる訳」
  段勲
(ジャーナリスト)


 現代日本の宗教最前線の状況と問題〔79〕
 
「世代に心のケアが必要な時代となった」
  櫻井義秀
(北海道大学教授・宗教社会学者)


 色即是空の科学事始め〔164〕
 
 「桜島爆発記念碑を忘れるな――日本の活火山111カ所に火山監視の専門家は100人以下」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)

 既刊好評 
 本誌連載を単行本とした『人間だけでは生きられない―科学者として東京オリンピックに反対します』(本体価格2,300円)が各界より大注目です。「年をとると一日が速く過ぎるわけ」「放射線被曝限度量は誰が決めるのか」など、日本を代表する宇宙物理学者による最新科学情報の厳選70話を収録。



 今こそ宗教と法律の問題新講座〔63〕
 「寺院活動にかかわる道路交通法」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所長教授)


 なんたって寺族の言い分ほんねの記〔199〕
 「静岡県の沖縄戦没者慰霊祭に初めて参加して想う」
  鏡島眞理子
(曹洞宗住職夫人)


 臨終医しか知らない大事な話〔13〕
 「世界の35億人が医療を受けられず苦しんでいる」
  志賀貢
(内科医/医学博士)


 今からの宗教酔眼千里眼〔74〕
 
「日本人と現代仏教の位相(74)――近代日本仏教者の社会福祉活動(12)」
  島薗進
(上智大学教授・日本臨床宗教師会会長)


 70億人の宗教トレンド〔115〕
 「イスラエルとシリアに囲まれたレバノンの反政府デモはなぜか」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 古今東西名著万巻のススメ〔84〕
 「黒川紀章『共生の思想』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会前会長・日本宗教学会評議員)


 コラム 盆踊り全国漫遊記〔52〕
 「正月もお盆も門付け文化を」
  柳田尚也
(湘南盆踊り研究会代表)






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