[『月刊住職』 2020年5月号より転載]

妙見信仰の民俗学的研究 小村純江著 青娥書房 4500円
北極星や北斗七星を神格化する妙見信仰は、日本で妙見菩薩を祈る信仰へと形態を変えてきた。各地に伝わる伝承や祭礼・行事などを手掛かりに地域における現在の妙見信仰を考察する。



古代国家の祈雨儀礼と災害認識 山口えり著 塙書房 12000円
為すすべもない自然災害に、古の日本人はどのように向き合ってきたのか。宗教儀礼から当時の災害認識を明らかにする。「祈雨儀礼の多様化と災害認識」「日本古代の仏教祈雨儀礼」他。



日本仏教と西洋世界 嵩満也他編 法藏館 2300円
近代において西洋世界との出会いは仏教に何をもたらしたのか。東陽円月、前田慧雲、南条文雄、高楠順次郎、木村泰賢、島地黙雷、原坦山、釈雲照など各宗の革新者12名の事跡から問う。



パーリ経典解説 スッタニパータ 第五章「彼岸道品」第二巻 A・スマ ナサーラ著 サンガ 2300円
人は何を目指して生きるのか。『スッタニパータ』をパーリ語の真意に立ち返り、スリランカ上座部長老が説く。



進化する南無阿弥陀仏 平岡聡著 大蔵出版 2200円
末法の時代に説かれた南無阿弥陀仏の教えはいかにして、日本人に浸透していったのか。インドから中国を経て現在に至る変化が浮き彫りにされる。



近現代南インドのバラモンと賛歌 小尾淳著 青弓社 6000円
数百年間、イギリスの植民地下にあったインドでなぜ今も生活に宗教歌謡が息づいているのか。南インドにおける賛歌を中心に歴史と変貌を民族音楽的研究と地域研究から明らかにする。



中学生の質問箱 禅ってなんだろう? 石井清純著 平凡社 1400円
副題は「あなたと知りたい身心を調えるおしえ」。坐ると何が変わるのか。流行のマインドフルネスから禅の歴史や教え、坐禅の仕方までを駒澤大学教授が学生にも分かりやすく解説する。



苦しみの手放し方 大愚元勝著 ダイヤモンド社 1500円
ネットを通じた悩み相談で、ビジネスパーソンにも人気を広げる禅僧の法話集。「優秀な上司とは、自分の仕事を部下に任すことができる人」など。



石に刻まれた江戸時代 関根達人著 吉川弘文館 1800円
津波の危険を知らせる災害記念碑など、江戸時代の石造物には様々な記録が刻まれている。供養塔や災害碑に光を当て、当時の祈りや生活実態に迫る。「石に刻まれた事故と疫病の記憶」他。



みんなに知ってほしい日本のものすごい10人の住職 『月刊住職』編集部編 興山舎 2000円
人生の達人たる住職たちの生き方をぜひ多くの人に伝えたいと本誌掲載の住職ルポより「十人の住職」シリーズを刊行します。第一回は炊き出し菩薩行から医僧住職、荒れ寺復興記などの実践集!



「観無量寿経」をひらく 釈徹宗著 NHK出版 920円
NHKラジオ「宗教の時間」の今年四月から九月にかけての放送テキストブック。『観無量寿経』について善導の解釈を中心に経典の魅力を解説する。



まるごと仏教ライフ 武田晋著 本願寺出版社 1200円
激変する時代において、仏教はいかなる普遍性を持つのか。龍谷大学教授が浄土真宗を中心に生活における仏教を説く。「悩む力を失った現代人」他。



おやすみ前の3分音読で嫌なことがスーッと消えるほとけさまの話 松島龍戒著 徳間書店 1600円
就寝前にお釈迦様の教えを三分間音読すれば、穏やかに生きられるという高野山真言宗功徳院住職の実践集。



私の法隆寺物語 田良信著 東方出版 2700円
日本初の世界文化遺産となった奈良の法隆寺。故・第128世住職が書き残した歴史秘話200編をまとめたもの。「藤ノ木古墳の謎とロマン」他。



日本百観音霊場 溝縁ひろし写真・文 淡交社 1500円
西国三十三所観音霊場、坂東三十三所観音霊場・秩父三十四所観音霊場と、計百カ寺で構成される三霊場の魅力を判オールカラーで紹介するムック本。



神木探偵 神宿る木の秘密 本田不二雄著 駒草出版 1700円
各地にある「ご神木」はいかにして人々の信仰を集めてきたのか。全国69柱のご神木を訪ね、その成り立ちと魅力を探る。「難波の世界樹」他。



おかやま石仏紀行 立石憲利著 吉備人出版 1500円
路傍には様々な石仏がある。民話調査を続ける日本民話の会会長が、岡山県下のユニークな石仏を紹介。「歩いてきた薬師」「回転六体地蔵」など。





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