[『月刊住職』 2024年9月号より転載]

論集修験道の歴史2 寺院・地域社会と山伏 岩田書院 6270円
1980年代以降の修験道に関する主要な論文10編を収録し解説。川崎剛志・時枝務・徳永 誓子・長谷川賢2編。昨年刊行の2冊と合わせて全3巻完結。



さとりと日本人 頼住光子著 ぷねうま舎 1980円
日本倫理思想史研究者が仏教に関して書いた論文の集成。食・武士・和・徳・修行・共生 をテーマに日本仏教を考察する。2017年刊行書の新装版。



サンスクリット入門 赤松明彦著 中央公論新社 1430円
紀元前4世紀に文法学者パーニニが完成させ仏伝などの記述に使われてきた言葉サンスク リットの解説書。古典の名文を引用した50のレッスンで初歩から「完全な言語」を学ぶ。 新書判。



月印釈譜 河瀬幸夫訳 春風社 6600円
15世紀にハングルで書かれた、釈迦の生涯と教えを伝える3書『釈譜詳節』『月印千江之曲』 『月印釈譜』を日本語訳。固定レイアウト型の電子書籍。



人生後半、そろそろ仏教にふれよう 古舘伊知郎・佐々木閑著 PHP 研究所 1144円
釈迦の仏教を推し活するアナウンサーと、釈迦のスポークスマンを自認する仏教学者の対 談。仏教の目的を確認し現代に生かすヒントを探る。新書判。



仏教学者、キリスト教徒の問いに答える 立川武蔵著 西日本出版社  1870円
仏教学者が、キリスト教徒で日本文学研究者のキャサリン・スパーリングを聞き手に、仏 教や日本文化を平易に語る。副題は「日本の自然と宗教」。



観音・地蔵・不動 頼富本宏著 KADOKAWA 1430円
日本人に人気の三尊、観音菩薩・地蔵菩薩・不動明王の特徴を解説。成立と展開、図像表 現、日本での伝承やご利益と関係する寺院を紹介。文庫判。



ニャンと空海 名取芳彦著 宝島社 1540円
じゃれあったりあくびをしたりする猫の日常の写真に、空海の言葉と現代語訳を掲げ、真 言宗豊山派住職が解説する。自由に生きるヒントを学べる。



大瀛『横超直道金剛錍』の意訳と翻刻(一) 三業惑乱研究 会著 法藏館 5500円
江戸時代に起こった浄土真宗の教義解釈をめぐる法論事件「三業惑乱」を終結に導いた著 作を初めて読解。全3巻のうち上巻本文を翻刻し意訳する。



和尚からみた日本経済のお話 日置道隆著 木木舎 1540円
お金と経済のしくみを十数年にわたり学んできた曹洞宗住職が、現代の貧困化や少子化な どの解決策を仏の教えを背景に考える。著者も携わっている「ふるさとの森づくり」運動 も紹介。



仕事も人間関係もうまくいく 引きずらない力 枡野俊明著 三笠書房  847円
今に集中し物事に執着しない―現代社会を生きるためのリセット法を曹洞宗住職が禅の教 えから説く。諸行無常など24の禅語の解説も。文庫判。



仏さまに愛され、幸せに生きる35の習慣 松永慈弘著 セルバ出版  1870円
自坊で人生相談を受けてきた日蓮宗住職が幸せになる方法を紹介。利他行や瞑想など仏教 に基づく実践の習慣化。



くらしの塩かげん 塩沼亮潤著 世界文化社 1760円
千日回峰行を満行した金峯山修験本宗住職のフォトエッセイ集。料理やお茶の時間、掃除 に畑仕事など日常の中に潜む人生の本質をさりげなく語る。



熊野観心十界図という誘惑 西山克著 岩波書店 3960円
副題は「東アジアの死霊救済儀礼をめぐる精神史」。歴史図像学と怪異学が専門の研究者が、 地獄極楽の絵解きで知られる熊野観心十界図を読み解く。



「遺骨を拾わない・お墓をつくらない」葬送を考える 源淳子著 同時代 社 1540円
本願寺派寺院出身で女性差別問題の研究者が葬儀・戒名・お墓の歴史と現状を見つめ、老 後や死の迎え方を考察。



平安京の生と死 五島邦治著 吉川弘文館 1870円
平安時代の日本人は死者や霊魂、異界をどう捉えていたのか。仏教の浄土思想や御霊の祭 礼、巫女の活躍などから当時の人々の意識や精神文化を探る。



御朱印でめぐる奈良のお寺 学研出版 1760円
「地球の歩き方」御朱印シリーズの1冊。エリア別に御朱印めぐりモデルプランを提示し 各寺院を解説。監修者西山厚の「御朱印のありがたさ」も収録。



マンガ お釈迦さま物語 一ノ瀬かおる画、岡橋徹栄作 本願寺出版社  1650円
お釈迦様の生涯を仏弟子らと共にマンガ形式で描いた月刊誌連載を単行本化。原作者は浄 土真宗本願寺派住職。





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