[『月刊住職』 2025年9月号より転載]

比較思想と世界哲学 中島隆博編 東京大学出版会 7700円
2023年の比較思想学会で発表された17本の論考を収録。「比較思想と世界哲学」「日本哲学から見た比較思想と世界哲学」「空海と世界哲学」「中村元と比較思想研究」の4テーマ。



宗教認知科学入門 クレア・ホワイト著 勁草書房 5280円
宗教現象を認知と進化の観点から分析する1990年代に生まれた新しい学問の解説。アメリカの研究者の単著を藤井修平ほか計6人で分担して翻訳。



御利益を科学する デイヴィッド・デステノ著・児島修訳 白揚社 3080円
仏教の瞑想から神道のお宮参りやアフリカの通過儀礼まで、宗教的行為や慣習がより良い人生へと導く効果があることを、心理学の研究者が検証する。



インド哲学 七つの難問 宮元啓一著 筑摩書房 1320円
仏教を含むインド哲学での議論をテーマ別に整理。本当の自己とは何か、名付けの根拠、無我説は成り立つか、何が何の原因かなど全7章。文庫判。



輪廻の思想 梶山雄一著 講談社 1430円
仏教学者の講演筆録と随筆を収録。表題作のほか「菩薩の平和思想」「ブッダとイエス」「親鸞の仏陀観」などに加え、種田山頭火や木村無相にも言及する。1989年刊行書の文庫化。



唯識 心の探求12話 多川俊映著 笠間書院 3080円
唯識の基礎を法相宗興福寺元貫首が仏典はもとより現代俳句なども引用して12章でやさしく解説。NHKラジオ宗教の時間のテキストに加筆し刊行。



積徳のすすめ 宮本祖豊著 致知出版社 1760円
比叡山で12年籠山行を満行した天台宗住職が、出会ってきた人々の生き方にふれながら徳を積む大切さを説く。「人のために努力する」「つねに感謝する」など48の心得を紹介する。



心とからだを調える イス坐禅 横田南嶺著 インターブックス 1650円
「イスでもいい」ではなく本格的な坐禅の境地をイスに坐って目指す指南書。臨済宗円覚寺派管長みずから写真で解説しQRコードから動画も視聴できる。



お寺に嫁いだ私がフェミニズムに出会って考えたこと 森山りんこ著 地平社 1980円
曹洞宗僧侶と結婚後のお寺暮らしで感じたモヤモヤを綴るエッセイ。寺族という役割を果たしながらも、様々な生き方を知って気持ちを整理していく。



ストレスに効く 仏教の話 本間大智著 法藏館 1650円
苦からの解放を目指す仏教を現代のストレス社会に重ねて説く法話集。僧侶になるための修行など日?宗住職が実際に人前で語った22収録。



空色心経 こうの史代著 朝日新聞出版 924円
般若心経の全文を漫画で解説。コロナ流行に翻弄される夫婦の日常に、観自在菩薩と舎利子の対話を重ね合わせ、その静かな展開を2色に色分けし描く。



正倉院 歴史と宝物 杉本一樹著 吉川弘文館 2420円
聖武天皇の愛用品や東大寺の文書などを保管してきた奈良の正倉院について、その管理の歴史を紹介。宝物の分類や調査、修復や利用方法も解説する。



宗教の言い分 島薗進・一条真也著 弘文堂 1870円
宗教学者と葬祭業経営者が現代日本人の死生観をテーマに対談する。アニミズムや救済宗教、グリーフケア、利他、コンパッションなど話題が展開。



人間にとって神話とは何か 平藤喜久子著 NHK出版 1870円
世界各地に伝わる神話を比較し、なぜ似た設定になるか、神話と歴史はどう関わるか、神話から学べることなどを考える。「宗教のきほん」シリーズ。



怪異伝説の民俗学 藤沢衛彦著 河出書房新社 3520円
鬼、幽霊、妖怪、霊魂などの説話を日本の事例を中心に採集。日本伝説学会を設立した民俗学者が1956年に刊行した全集から当テーマ部分を復刊。



祭の地図 日本の祭りと伝統行事 帝国書院 2970円
都道府県別地図に全国1326のお祭りや伝統行事を掲載し、代表的な祭事は詳述。著名人のお祭りに関わる思い出話も。帝国書院編集部編著。



日本の聖地 解剖図鑑 えいとえふ著 エクスナレッジ 1980円
聖地を「特別な物語があり、広く共有されている場所」と定義し、全国150カ所以上を図解とイラストと共に紹介する。宗教学者の岡本亮輔が監修。



日本の聖地100選 日本の聖地研究会著 宝島社 1320円
日本人が古くから祈りを捧げてきた聖地100カ所をカラー写真で紹介。神々を祀る社寺、山岳信仰の霊峰、神仏が宿る岩、偉人ゆかりの地など。新書判。





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