[『月刊住職』 2026年3月号より転載]
宗教の起源 ジュリアン・リース著 国書刊行会 6160円
宗教の始まりと展開を宗教学、文化・自然人類学、考古学の成果から探る。儀礼・神話・象徴・葬送・芸術・信仰などの主題を約400点の図版と共に考察。江川純一監修、溝口大助ほか訳。
新版 日本の思想とは何か 佐藤正英著 筑摩書房 1320円
よい「生」を求めてきた日本人の思想を宗教書や文学作品を引きながら考察。形而上の存在や魂の問題を探究する。2023年逝去の倫理学者が生前に10年前の自著を全面改訂。文庫判。
呪術・呪法事典 藤巻一保著 二見書房 4950円
調伏、魔除け、死者召喚、縁切り、延命長寿、成仏など85の呪術と呪法を宗教研究家が解説する。密教・日?宗・浄土宗・禅宗を中心に神道・修験道・陰陽道も含め図版も多数収録。
やっぱり人生を支えてくれる宗教の言葉 横道誠著 光文社 1034円
「他者とともに」「隣人愛と非暴力」など9つのテーマで宗教者や思想家、文学者らの至言を引き紹介。文献は仏典、聖書、老子、菜根譚ほか。新書判。
仏像の誕生 高田修著 講談社 1210円
姿を表出することがタブーだった仏の像がどのような経緯で作られるようになったのか。起源とされるガンダーラとマトゥラーでの成立を図版と共に解説。1987年刊行の新書の文庫化。
四天王寺新縁起 一本崇之著 東方出版 2200円
日本最古の官寺である四天王寺の創建から寺宝、舞楽、焼失と再建、神仏分離や空襲からの復興など歴史上のトピックを同寺学芸員だった著者が紹介。
構築された仏教思想明恵 粕谷隆宣著 佼成出版社 1760円
一般に華厳宗中興の祖と紹介される明恵上人高弁を、真言密教の僧侶という視座から見直して、修行や衆生済度といった宗教活動の新たな面を描き出す。著者は真言宗豊山派住職の研究者。
闘う二人 祈りとジャーナリズム 田原総一朗・池口惠觀著 セルバ出版 1760円
40年以上の交流がある昭和9年生まれのフリージャーナリストと同11年生まれの高野山真言宗住職の対談。来し方を振り返り、存分に語り合う。
おやつのおぼうさん 井出留美著 くもん出版 1650円
お寺に生まれた子が成長して貧困と食品ロス問題の解決に取り組むまでを児童文学として描く。「おてらおやつクラブ」を始めた浄土宗住職の実録。
『歎異抄』成立の謎 塩谷菊美著 法藏館 3300円
親鸞に関連する文書を読み比べ、弟子唯円が親鸞の言葉を記録したとされる『歎異抄』が後世の本願寺で作られた親鸞伝の一つであることを論証する。
増補改訂版 東本願寺三十年紛争 田原由紀雄著 白馬社 3850円
大谷家を中心とする伝統擁護派と同朋会運動を推進する改革派による内紛を毎日新聞記者が活写。2004年刊行書に補遺を加えオンデマンド出版。
眠れなくなるほど面白い図解禅の話 舘隆志著 日本文芸社 1089円
中国と日本の禅史、宗派の紹介、禅の実践法、高名な禅僧と寺院、茶道や精進料理などの禅文化、生活に禅を取り入れる方法などを図版で解説する。
守破離の思想初心から成就へ 西平直著 岩波書店 3850円
稽古の3段階である守破離の知恵を考察。世阿弥『伝書』やヘリゲル『弓と禅』などを手がかりに武道や芸道における教えから自己を磨く営みを学ぶ。
哲学者34人に、人生の悩みを相談してみた。 大城信哉著 三笠書房 869円
「自分らしさってなに?」など現代人の疑問に哲学の知恵で回答する。西洋の思想家が主だが相談事への対応策に。
大江戸怪談事情 堤邦彦著 吉川弘文館 2090円
江戸時代後期の怪談奇談集『耳嚢』から当時の人々の精神世界を読み解く。出産や性愛をめぐる奇談、寺院や僧侶の話もあり、仏教説話との関係も考察。
鉄道とご縁の神さま巡礼 笹田昌宏著 イカロス出版 2200円
鉄道を利用して神社仏閣を参詣するガイドブック。130の掲載ルートには駅構内や線路脇にある寺社、元々参拝者輸送で開設された路線なども紹介。
大人も知らない? 仏像のふしぎ事典 田中ひろみ著 マイクロマガジン社 1100円
仏像の見方をQ&A形式でやさしく解説。髪型やポーズ、持ち物の意味をイラストレーターが絵と文で伝える。
全国御朱印大図鑑 落合陽一・清水秀馬著 SBクリエイティブ 2640円
全国1000点以上の御朱印を寺社の紹介文を添え掲載。メディアアーティストが大学の研究室の教え子と共に編集。
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