1月号画像
A5判・204頁・全頁2色刷
(表紙/上村淳之画伯・文化功労者)
2022年1月号の主な内容 (Vol.570)

[今月号の特集]

重要判決 受けた永代使用料は一切返金しないとする納骨堂規則が覆された訳
納骨堂を営む大阪市の曹洞宗寺院は生前契約者から「都合で解約したいので納めた永代使用料を全額返してほしい」と言われた。しかし寺院は『納入金は一切返還しない』とする規則により返金を拒否した。これで裁判となり契約者は「消費者契約法により不返還条項は不適法」だと主張した。判決はいかに?



宗派は寺院を増やすためにどんな支援をしているのか
首都圏への人口の集中は著しく、いまや1都3県で総人口の3分の1に達している。それなのにお寺の数はといえば、全寺院数の15%にも満たないのが現実だ。仏教離れが何かと取り沙汰されるが、布教の要であるお寺が少ないのではどうにもならない。こうした状況に対して、各宗派ではどんな策を講じているのだろうか。



死刑囚が信教の自由を巡って国を提訴した裁判で分かった深刻な憲法違反
たとえ法を犯して死刑が確定したとしても、信教の自由はあらゆる国民が等しく有するかけがえのない権利だ。だが、まさにこれが法廷で争われた。死刑囚が宗教者との手紙のやり取りを不許可処分にした拘置所を訴えたのだ。教誨師の僧侶はもとより、仏教界あげても知っておくべき裁判である。



香典辞退するなんていいわけないがなぜなんだ!?
「故人の遺志によりご香典はご辞退申し上げます」。こんなあいさつを聞くようになったのはいつからなのか。出した香典を突っ返されたと嘆く人もいる。なぜなのか。人の死を悼む葬儀に大きな変化が起きているのか。



誌上講座 遠方檀家や孫世代と寺院がつながるLINEの上手な使い方と注意
今や多世代にわたって利用されている「LINE」アプリ。そのビジネス向けサービスを活用し、お寺のLINE公式で個々の檀信徒とつながるお寺が増えている。メリットや上手な使い方、注意点を活用する住職に指南いただいた。



地球温暖化の進行に寺院はどんな環境対策ができるか
近年、日本はもとより世界で大災害が頻発しているが、その要因に地球温暖化現象が挙げられている。では、温暖化現象に寺院は何ができるだろうか。お寺ならではのエコロジーやリサイクルに取り組む6カ寺1社を取材した。



樹木なしでも樹木葬という墓地がなぜ増えるか
そのネーミングからか、お墓のタイプで増えているのが樹木葬である。しかしさまざまな型式があって、その定義はあいまいだ。そこで里山型からガーデニング式まで5カ寺の最近の事例から樹木葬とは何かを検証しよう。



マウンテンバイクが走る牧場や様々な催事も創出する住職の志
過疎化が進む山間部のお寺。全国に同様の窮地は増えているが、むしろその立地をフルに活かし新たな視点でお寺も地域も存続させようと奮闘する住職がいる。岡山県真庭市の古刹、高野山真言宗寺院住職の全身全霊ルポ。
 好評増刷! 
 本誌に毎号掲載している「住職ルポ」を単行本とした『みんなに知ってほしい――日本のものすごい10人の住職』(定価2,200円)が大好評! 貧窮者のために1日も欠かさず炊き出しを行う山寺の住職や、参拝ポイントカードや檀家出資の太陽光発電を成功させた住職、檀家ゼロから1000軒余の駆け込み寺に発展させた住職など、各地で奮闘する10人の住職の迫真のルポルタージュです。 <詳細を見る>

 第2弾も大好評! 
 本誌に毎号掲載している「住職ルポ」を単行本化する第2弾『だれだっておどろく! こんなにもすばらしい10人の住職』(定価2,200円)が発売たちまち大好評! 500人余が安楽に暮らせる老人ホームを育てる住職、性同一性障害を乗り越えた住職、毎月3000軒以上に寺報を手配りする住職、ローカル線無人駅をお寺にして人々の憩いの場にする住職など、その営みは今お寺で起きている事実が瞭然と分かる感動集です。 <詳細を見る>



連載企画 廃寺のみ仏がたどった今に至る数奇な仏縁(3)…小倉つき子 (奈良佐保短期大学非常勤講師)
「み仏たちが数カ寺に散り散りにされたのは廃仏毀釈への抵抗だったのか」

人々の信仰の頼りだったお寺や仏像が存亡の危機に瀕したとき何ができるのかと問わざるを得ない。その答えの一つが150年前の神仏分離だった。多くの伽藍も仏像も破却されたけれども、幸い今も光明を放つ尊像が残っている。



新連載 世界激変で寺院は何をすればいい(3)…髙瀨顕功(大正大学社会共生学部専任講師)
「コロナ禍だからこそ決断したり始められた門戸を開く寺院活動の成果」

コロナ禍でもっとも被害を受けたのは身体と同様に人の心ではないか。だとすれば、心の問題はお寺の専門領域にほかならない。まさに現に動き出したお寺が各地にある。想定外の状況にこそお寺の対機説法が生きるはずだ。



誌上講座・今からこれから未来の仏教ラボ〔37〕…遠藤卓也(『未来の住職塾』講師)
「介護者カフェやスマホ教室でお寺を開く」 対論…伊藤竜信(山形県・浄土宗西蓮寺住職/臨床仏教師)
松本紹圭のテンプルゼミ(23)「結婚するお二人に一番伝えたいこと」

 新刊発売! 
 この連載を元にした単行本『みんなに喜ばれるお寺33実践集―これからの寺院コンセプト』(定価2,530円)を出版しました!コロナ禍の今、お寺はいかにすればいいかと憂慮する住職が増えています。未来にもつなぐために奮闘し、現状を好転させた全国各宗派33カ寺の奮闘に学ぶ実践集です。 <詳細を見る>



人は死んだらどこへ行けばいいのか(15)
「日本の神々が人々を浄仏国土へと引導した時代から何が見えるか」…佐藤弘夫(東北大学大学院教授)

人生100年時代といわれる。若者にとって死はそれだけ遠い世界のように見えるかもしれない。しかしそれは錯覚にすぎない。かつて人は生まれた時からすぐそこに死があった。けれどもその死は人生の終わりではなかった。なぜなのか。
 新刊好評発売中! 
 東北大学大学院・佐藤弘夫教授の本誌連載の単行本『人は死んだらどこへ行けばいいのか――現代の彼岸を歩く』(定価2,420円)がたちまち大好評です。人は死ねば消えてなくなるとした民族は存在しない。だが今、お墓を捨てる日本人が増えたのはなぜか。日本思想史の泰斗が列島の霊場多数を踏査した圧倒的結論とは?古代から今日に至る「他界観」激変史年表も必見。 <詳細を見る>



僧侶が見る近代における仏教者の実相(9)
「徳川方から狙われ厳しく罰せられた僧侶が『勤王僧』とされたのはなぜか」…髙橋秀慧(宗教史研究者)




最重要課題連載 人生100年時代の宗教指導者の長い老後問題(23)…川又俊則(鈴鹿大学教授/宗教社会学者)
「認知症研究第一人者の認知症罹患と末期がん住職の闘病で分かる宗教の力」

加齢にしたがい、病苦に悩む人が増えるのは医療がいかに進歩しても変わらない。とりわけ認知症、それに末期がんに罹った高齢者の体験は他人事ではない。今回は認知症研究者の晩年と住職の闘病それに臨床宗教師に学ぼう。



好評連載 日日是薩婆訶(にちにちこれそわか)〔70〕
「金閣寺住職の名誉回復と静岡県知事の首都機能移転の話につきる」…玄侑宗久(臨済宗妙心寺派住職/作家)




連載[寺院・住職に直言・提言する]
池上彰 (ジャーナリスト) … 「日本人は無宗教か」
角田光代 (小説家) … 「信じることと学ぶこと」


 絶賛大人気! 
 本誌好評連載中の「寺院・住職に直言・提言する」より25話を厳選、収録した単行本『各界第一人者25人による今こそお寺に言いたいこと』(興山舎『月刊住職』編、定価2,530円)がたちまち大好評です。元首相、作家、俳優、ジャーナリストなど各界の著名人25人による寺院住職への忌憚なき意見・提言・随想は住職のみならず在家の人にもぜひ読んでほしい! <詳細を見る>



 いま、売れてます 
 世界194カ所に20万あまりのポールを建立した五井昌久の宗教と人生を学術的に初めて解明した、気鋭の宗教学者・吉田尚文による第一級研究書『五井昌久の思想と生涯――現代の彼岸を歩く』(定価4,180円)が好評発売中です。富士山山頂や原爆ドーム、バチカン、エジプトのピラミッド前、全国の市役所、公園、学校、観光名所、街角、神社教会、それに各宗の寺院にも建っている「世界人類が平和でありますように」とは一体何か。 <詳細を見る>



四苦八苦に応える臨床仏教ケアスタディ〔17〕…谷山洋三(東北大学大学院教授、真宗大谷派僧侶)
「母親の認知症介護に悩む檀家が提案してきたお寺の役割とは何か」

長寿化により誰もが認知症を患うケースがますます増えている。と同時に、認知症の介護者も同じくどんどん増えており、病む者も介護する者も、共に心を患う深刻な事態に陥っている。こうしたなかでお寺は何ができるのだろうか。



誌上セミナーやればできる! 寺院活性化のためのケーススタディ〔57〕
「インターネットの中に別院を建立する時代になるというわけ」…堀内克彦(宿坊研究会代表)

バーチャル寺院が話題になったのをご記憶だろうか。しかしいつのまにか消えてしまったかにみえたものの、今、新たな方法でこの仮想空間に注目する住職が現れている。



初めての人に仏教を説くために最新版仏教文化基礎講座〔129〕
「入滅の迫った釈尊に無明や悪魔とはいかなる存在だったのか」…鈴木隆泰(山口県立大学教授・寺院住職)

 既刊大好評! 
 日本印度学仏教学会賞受賞者・鈴木隆泰教授の本誌連載の単行本『ここにしかない原典最新研究による本当の仏教』第1~4巻が好評発売中です(ともに定価2,640円)。
<第1巻の詳細> <第2巻の詳細> <第3巻の詳細> <新刊・第4巻の詳細>



現代日本の宗教最前線の状況と問題〔103〕
「膨大な負債より小欲知足社会への可能性」…櫻井義秀(北海道大学教授・宗教社会学者)
 新刊刊行 
 本誌連載の櫻井義秀教授の単行本『これからの仏教葬儀レス社会――人生百年の生老病死』(定価2,530円)が大好評です! 新型コロナウイルス以後、葬儀をしたくてもできない時代が来るかもしれない。そのとき仏教は人々の苦に寄り添えるのか。寺院住職のニューノーマルが問われる必読書。 <詳細を見る>



障害者を快く迎えるお寺にしよう〔69〕
「虐待は絶対に許さないとする福祉国に日本はなれるだろうか」…野沢和弘(毎日新聞客員編集委員)




[ショートルポ]
●現金だけ狙い被害数千万円も出た寺院窃盗団――あえて「緊急通知」を埼玉県佛教会が発したのはなぜか
●『心の灯』4冊800余頁に込める震災忘るまじ――真言宗智山派岩手教区布教師会が続ける被災者と共に



[法律・税金相談]
法律相談… 伯母治之(弁護士)・大島義則(弁護士)
質問1 親族の葬儀や戒名に関してお寺の玄関で暴言を弄する檀家への対処
質問2 檀家に農地改革で得た農地を返すと言われたがお寺で耕作できるか

税金相談… 河村照円(税理士・行政書士・寺院住職)
質問1 住職の退職金の代わりに寺有地を譲渡したいが税務上どうすべきですか
質問2 義理で買ったゴルフ会員権を売却したいがどんな税金がかかりますか






 [好評連載]

 認知症高齢者と共に歩む僧侶如実記〔27〕
 
「だれにとっても必要なケアということの本当の意味を問うために」
  日髙明
(社会福祉士/浄土真宗本願寺派僧侶)


 本当の創価学会問題〔115〕
 
「僧侶を排除した葬儀を進める創価学会信者たちの高齢者を会員に誘う布教現場」
  段勲
(ジャーナリスト)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔83〕
 
「お寺にも求められるかもしれない学童保育のための法的な要請」
  櫻井圀郎
(宗教法および宗教経営研究所長教授)


 色即是空の科学事始め〔188〕
 
 「ゲノム編集の食品化に警告――今や筋肉モリモリの牛や鯛や河豚が出回っています」
  池内了
(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)

 既刊好評 
 本誌連載を単行本とした『人間だけでは生きられない―科学者として東京オリンピックに反対します』(定価2,530円)が各界より大注目です。「年をとると一日が速く過ぎるわけ」「放射線被曝限度量は誰が決めるのか」など、日本を代表する宇宙物理学者による最新科学情報の厳選70話を収録。 <詳細を見る>



 臨終医しか知らない大事な話〔37〕
 「ワクチンだけに頼らず免疫力を高める食生活の勧め」
  志賀貢
(内科医/医学博士)


 今からの宗教酔眼千里眼〔98〕
 
「日本人と現代仏教の位相(98)――近代仏教とは何か(18)」
  島薗進
(上智大学教授・日本臨床宗教師会会長)


 70億人の宗教トレンド〔139〕
 「民主化を求める者も弾圧する兵士らも敬虔な仏教徒という悲惨」
  荒木重雄
(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 古今東西名著万巻のススメ〔103〕
 「立花隆著『臨死体験』を読む」
  芹川博通
(比較思想学会元会長・日本宗教学会元理事)


 コラム 盆踊り全国漫遊記〔76〕
 「正月の祭りになぜ竈(かまど)なのか」
  柳田尚也
(湘南盆踊り研究会代表)



[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。



 既刊好評 
 本欄掲載を元にした、井上ウィマラ(日本仏教心理学会会長)著『子育てから看取りまでの臨床スピリチュアルケア』(定価2,420円)が大好評です! 家族の問題や肉親の死に心をいためる人々をケアする人にこそ救いが必要な現代、臨床仏教スピリチュアルケアの第一人者による事実に即したケアの方法と効果を記す厳選50話。僧侶やカウンセラー、看護介護者、ケアワーカー、セラピストなどの専門職にこそ必読の実践書。
 
<詳細を見る>



 露の団姫のお笑い仏教寄席〔80〕
 「『パートナーに胃袋をつかまれました!』という本当にある話」
  露の団姫
(つゆのまるこ、落語家)

 既刊好評 
 本欄掲載のとっておきの35話を書籍にした『みんなを幸せにする話し方――露の団姫の仏っちゃけお笑い問答』(定価1,870円)が、大好評です! 人を和やかにする法話のヒントが満載。どこから読んでも話のネタになる。仏教落語家ならではの話し方で檀信徒へのお説教も面白く伝えられます。笑いこそ法話に不可欠だと誰もがナットクの一冊。
 
<詳細を見る>



 新連載 生き物たちの生死に学ぶ〔1〕 「死ぬためにセミは地上にあがってくる」
  稲垣栄洋
(静岡大学農学部教授)


 お説教のタネ本「お寺の掲示板はさしずめ心の処方箋にもなる」


 在俗の説法者〔234〕 「認知症か老化か談義」
  篠原鋭一
(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)

 既刊好評 
 この連載を元にした単行本、篠原鋭一著『この世でもっとも大切な話』(定価1,980円)が、各方面から大絶賛です。「少年院からの手紙」「風でもいいから会いたい」「原発に引き裂かれたもの」など感動あふれる説法の話材となる30の実話を収録した最高最善のお説教読本です。また、MBSラジオで連続ラジオドラマにもなった、感涙のロングセラー『みんなに読んでほしい本当の話』第1集第2集第3集(定価 各1,572円)、第4集(定価2,200円)も檀信徒や友人へのプレゼントに大好評です。



 既刊好評 
 本欄連載を元にした落語と仏教説話満載の単行本、亀井鑛著『だれでもできる大往生』(定価2,090円)、面白くてためになる落語名作をまとめた『落語で大往生』(定価1,870円)がいずれも大好評。住職の法話の教本として、また人生に悩む檀信徒への施本に最適です。



 住職のための今月のことば
 
「大谷『二刀流』と東芝『三分割』」
  稲垣真澄
(産経新聞元編集委員・ジャーナリスト・僧侶)

 既刊好評 
 この連載を元にした稲垣真澄著『いつでも法話ができる現代布教キーワード必ず説きたい176話』(定価3,190円)が大好評。「TPP」「ゼロ葬・直葬・墓じまい」「ドローン」など現代を読み解くキーワード176を14のジャンルに分け、キーワードごとに見開き2頁で編集。毎日起きる出来事や変化を素早く法話に織り込むための実例集として最良最適。
 
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 すぐ使える法話セミナー〔57〕 「観音菩薩を説法に(6)」
  村越英裕
(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)

 既刊好評 
 なぜ人の死に仏教がかかわり、僧侶がその導師となれるのか。村越英裕著『すぐに活用できる 全宗派対応 葬儀実践全書』(定価4,730円)では、その答えとなる各宗の葬儀次第、戒名法名法号、歎徳文・諷誦文・引導・表白の法語、導師の説法などの全要諦をそのまま使えるように編集。僧侶必読の書。 <詳細を見る>



 法語伝道聖句三昧〔277〕 「人が喜んでくれるならそれでいいじゃない」
  峯岸正典
(曹洞宗寺院東堂)


 いまどきマンガ説法〔114〕 「モブ地獄」
  佐々木正祥
(真宗佛光寺派住職)






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